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【48G】小説『マジすか学園2 -最終話 ゲキカラ外伝』



110702-0108390984


632 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/09(土) 13:47:53.52 ID:c0wdAmER0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝00>

病室の扉を開き、担当看護婦のいつもの明るい声が響く。
「さあ、点滴終わりましたか?もし熱が下がっていたら
ラウンジまで出てもいいか、先生に頼んでみましょうね」

「あれ?」ついさっきまでベットに横たわり静かに点滴を受けていた患者が居ない・・・

背後から問診に来た執刀医が慌てて声を荒げる。
「おい、戸島君、一体どうしたんだ?この患者はまだ寝てないと駄目な状態なのに」

同じ病室の患者が言う。
「あの女の子、フラフラしながら外に出て行きましたよ。10分くらい前かな?」
「数日前に意識不明の重体になって、まだ食事も出来ず、熱も下がってないのに、
どうして無茶な事をするんだ?おい、すぐ病院の周囲を探しなさい。急いで!」
執刀医が看護婦に叫ぶ。

担当看護婦がナースステーションに応援を頼み、自らも上着を羽織って外へ走る。
・・・点滴をする前に「ちょっだけでも外が見たい。制服に着替えさせて」
と珍しく駄々をこねられたので、”年頃の女の子らしい感情の可愛いらしさ”
に気を許し、気分転換になると思い、着替えさせてしまった事が悔やまれる。

「一体何をしようとしているの、あの子は?」

その頃、病院裏の住宅街の裏路地に揺らめくような人影が・・・

長いストレートの黒髪が風になびく。
極細ウエストのスリムな身体つき。
真っ白な美肌に「ROCK」という大きなネックレスが鈍い光を放つ。
制服の上に着た深緑色のスカジャンのポケットに右手を突っ込み、
左手に点滴をしながら点滴スタンドを押して行く。
孤独を楽しむように微笑しながら、
ローヒールの黒色ロングブーツでゆっくりフラフラと歩いていく。
清楚な色白美少女が、眼の下に真っ黒なクマをつくり、
イメージと真逆の似つかわしくないい着こなしで
「カラカラカラ」と点滴スタンドを押して歩く違和感、
否が応でも脳裏に焼き付く。

・・・・ゲキカラだ!


634 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/09(土) 16:52:31.67 ID:xAOrKKn00
>>632
GJ
点滴しながら駆けつけて戦う姿はインパクトあったな
それでも相変わらず強いのがカッコいい

635 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/09(土) 18:32:52.08 ID:71l46lQL0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝01>

入院部屋から出ることすら禁止されるような病状においても、
ゲキカラはマジ女の為に、そして優子との約束を守る為に、
決戦の場所であるヤバ女に行かなければならない。
今回の喧嘩では、ヤバ女はマジ女の数倍の人数を抱えている。
圧倒的不利な状況からマジ女が勝利するには、
1人で数十人は倒せるであろうゲキカラがどうしても必要なのだ。

早々に病院を抜け出したゲキカラは、大通りを避け、すぐに裏路地に紛れていた。
ここから隣町のヤバクネ女子商業高校まで5~6kmほどある。
歩くには容易な距離ではないが、病院関係者に見つからないように、
住宅街の細い路地を歩く手段を取った。

シブヤと決闘するはずだったあの日、
入院患者を装ったヤバ女・ミソのナイフにより刺された腹の傷は、予想以上に深かった。
その傷は内臓にまで達しており、緊急手術を受けて入院するも、
数日後容態が急変し、意識不明の重体に陥った。
天国の優子に「100万年早い」と現世に送り返して貰ったので一命は取り留めたが、
死んでしまってもおかしくない状態だった。
今もまだ高熱が続き、投薬と1日数回の点滴で、やっと「回復に向かい始めた」に過ぎない。

歩き始めてから数分後、ついに、目まいからゲキカラはよろけて地面に崩れ落ちた。
「ふふふふふ、私が自分から倒れるとはね、あはははは」
両手で点滴スタンドにしがみ付き、何とか立ち上がったゲキカラの眼に
武器を持ったステゴロ高校の不良連中4~5人が歩いてくるのが映った。
「何でステゴロの連中がこんなところに?」

点滴スタンドで何とか立ち上がったゲキカラを見たステゴロの不良達が
「刺されて入院したゲキカラだ、今なら勝てる」とばかり、一斉に襲ってくる。
先制の鉄パイプは、点滴スタンドで何とか受けた。
しかし、ほぼ同時に来た木刀をまともに頭に食らった。
一斉に流れ落ちる血で、ゲキカラの顔は血まみれになった。
すかさず取り囲んで一斉にゲキカラの全身を殴打する。
「ガキッ」「ぐっ」後頭部にまともにバットを受けて・・・
左手で点滴スタンドを、右手を右膝につき、下を向いた顔からは
血が滴り落ち、地面を赤く染めていく。

両眼をゆっくり閉じたゲキカラは・・・もう動けない。


636 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/09(土) 20:03:54.24 ID:xAOrKKn00
どうなるんだ!?

637 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/09(土) 21:13:01.17 ID:Ok2fKDZg0
いやあのときのゲキカラ無傷で元気そうだったのに…

638 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/09(土) 21:19:34.52 ID:d1rWQdSh0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝02>

「何だぁ、”伝説のゲキカラ様”もポンコツか?マジ女も大した事ないな」
ステゴロの1人がゲキカラの髪を掴んで、顔をのぞき込む。
「ゲキカラ、お前はここで寝とけ。これからうちらはヤバクネ側について、
マジ女潰してくるから」右膝についたゲキカラの右手がピクッと動いた。

頭の傷から眼に流れ込んだ血でゲキカラの視界は
既にブラッディレッドになっている。視界が赤く染まれば「殺戮モード」だ。

「・・・そうか、それならば”悪い芽”は今すぐ摘んでおくしか、ないよね?」
消え入りそうに小さく肩で呼吸していたゲキカラがかすかな小声で呟いた。
ゲキカラは今すぐ「破壊」すべき「敵」を認識した。
既にステゴロ不良達は全員、ゲキカラの「殺戮圏内」・・・。

「ぴぎゃっ」

突然、小動物の断末魔の悲鳴のような音が聞こえて、
不良達は、ゲキカラの髪を掴んでいた仲間の1人が後ろに吹き飛んで行くのを見た。

下を向いたゲキカラの眼に偶然映った「敵」の木刀、
ゲキカラはこれを右手で掴むや斜め下から顔めがけて逆袈裟に斬り上げていたのだ。
右顎から左ひたいに向けて顔面を掻き毟るように木刀の切っ先が走った。
「ステゴロがヤバクネと組む?」・・・ゲキカラの逆鱗に触れてしまったのだ。

完全に油断していたステゴロ不良達は
・・・殺戮モードのゲキカラには対応出来なかった。
1人目を逆袈裟で顔面を斬り裂いた木刀は文字通り返す刀で
2人目の左首筋に打ちおろされた「ズバッ」「あうっ」。
更に3人目に木刀の柄頭(グリップエンド)を顔面に叩き込む「ゴツッ」「ぐあぁぁ」
4人目が鉄パイプで反撃するも、左手で点滴スタンドを盾にして、
右手によるカウンターの「突き」がまともに鳩尾に食い込む「ドズッ」「ぐえぇ」。
呆気に取られた5人目に強烈な脛打ちが叩き込まれる「ガツン」「ぎゃん」

相変わらず点滴スタンドにもたれかかりながらも、右手に持った木刀だけで、
「きゃはははは、まだ私に逆らう馬鹿がこの街に居るんだね、あはははは」
1人が5人全員をボコボコにする逆リンチが続く。

・・・ゲキカラに逆らった愚か者は、まだ地獄のほんの入口を覗いただけ。


639 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/09(土) 23:02:40.62 ID:GXlZ1UbT0
カッコイイ!!

642 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/10(日) 06:14:55.27 ID:7SOdJaGA0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝03>

血まみれのゲキカラの笑顔の中で、その両眼がまだ「敵」を許していないのだ。

5人とも首筋、両腕、両脚を嫌と言うほど叩かれた。
「気絶出来たらどれだけ楽だろう、この恐怖から逃れたい」
5人が同じ事を考えた、その時
「ふふふふふ、ねぇみんな、携帯電話出して、きゃはははは」
ゲキカラが爪を噛みながら呟いた。戸惑った5人のリアクションが遅れた。
ゲキカラが不機嫌になる「携帯!」木刀で小突かれた1人が慌てて差しだす。
ゲキカラが余計に不機嫌になった「みんなの携帯!」残りの4人も差し出した。
「あはははは、これは壊しておくよ、仲間呼ばれたら面倒だから、ははははは」
5人の携帯電話を木刀で粉々に破壊した。
5人はまるで自分達が粉々にされてしまったかのように
「いやー」「助けて」と言いながら怯えている。単純に「恐怖」からの叫びだった。
もう2度とゲキカラに逆らう気力は無いだろう。

「きゃはははは、今ここで起こった事、誰にも言わない?ふふふふふ」
ゲキカラが聞くが、5人が怯えたまま、お互い顔を見合わせ、何も言えなかった。
ゲキカラが不機嫌になる「内緒にする?」爪を噛みながら
1人の髪の毛を掴んで顔を寄せていく。
「はい、言いません、誰にも言いません」と答えても
「ふふふふ、もし嘘ついたら、身体じゅう粉々にするよ、きゃはははは」
と更に念押ししてくる。「二度と逆らいません。もう許して下さい。言うこと聞きます」
と懇願すると「本当?」とゲキカラが聞いてきた。5人が一斉に頷く。

「あはははは、じゃあ、今日ヤバ女の助っ人に行くの、何人?ふふふふふ」
中堅どころの5人には全員の正確な人数が分からなかった。「何人?」ゲキカラが怒った。
「はい、幹部が全員で10人、あとは自分達みたいな兵隊が50人近く居る筈です」
慌てて答えると「本当~?」木刀で脛の骨をゴツゴツ小突く。
「痛い、止めて、本当です。今朝の集会は60人くらいでした」ゲキカラがフッとため息をついた。

「ステゴロで60人、ヤバ女は卒業生とか応援含めて250人は居る。全部で310人か?
前田・おたべ・センター・優香さん・優希さんが30人ずつ倒してくれるだろう。
ネズミと新四天王で30人、その他生徒全員で何とか30人倒しても、
私の分は・・・310-(30×7)=・・・310-210=・・・100?」

ゲキカラの覚悟が決まった。青空を見上る。そよ風で長い黒髪がなびく。
「そうか、私は100人道ずれにすれば・・・いいんだな?
優子さん、今度はそっちに迎え入れてくれるよね?」


644 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/10(日) 10:01:37.77 ID:GwpcRfJv0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝04>

「グチャ、バキッ、ミリミリッ」とゲキカラは5人の携帯の残骸を踏みつけて去って行った。
「あはははは、もし私を裏切ったら粉々に砕くよ、きゃはははは」
5人は”悪魔の後ろ姿”を見ながら「もう堅気になろう・・・」と呟いた。

ゲキカラは「あはははは、100-5=95・・・あと95人、きゃはははは」
と言いながらも、疲労困憊の表情で点滴スタンドに寄りかかって歩いていく。
こんな調子で5kmも歩けるのだろうか?

この光景をずっと見ていた奴が居た。ステゴロの幹部の1人である。
すぐにステゴロトップの仲俣に連絡を取り、ゲキカラ包囲網を張る。
仲俣は「最強のマジ女を潰せば、ヤバ女はいつでも潰せる」と考えていた。
その為には、この悪魔いや死神・・・ゲキカラを絶対に倒す必要があるのだ。

そこから数10分歩いただろうか?
後ろの車の中から、ゲキカラの耳に聞き覚えのある声が届いた「姉貴、ゲキカラの姉貴?」
昔、卑怯の代名詞だったような男、ゲキカラに心身とも破壊され、
今は「ゲキカラの一の舎弟」を自称する、元暴走族の”パシリ”であった。
「・・・どうしてお前が?」というゲキカラにパシリが応える。
「どうして、じゃないですよ。病院中大騒ぎしてます」
腹を刺され意識不明の重体になった知らせを聞き、
心配で見舞いに来たところ、病院で「ゲキカラ脱走」の話を聞き、街中を車で探していたのだ。
「このまま高熱が続くと、後遺症が残るかも知れないそうです。
それより傷が悪化してまた意識不明の重体になれば命も危ないって聞きました。
さあ、病院に戻りましょう」というパシリの言葉が聞こえていないのか、
ゲキカラはまた歩き始めた。パシリが慌てる。
「どこに行くんですか?・・・そこまで車で送ります」
ゲキカラが立ち止った「・・・ヤバ女まで、行ってくれ」
ゲキカラは後部座席に倒れ込んで言った。心身とも限界だったのだ。
「分かりました」パシリが車を発進させた。
到着までに少しでも体力を温存したいゲキカラはそのままウトウトとしている。

「ゴォオオオン」「ププゥー」かなりの速度で大通りを走っている気配に、
ゲキカラがガバッと跳ね起きた。窓から見た景色に絶望する。
・・・そこは、病院のすぐそばの国道、交差点を曲がれば病院入口。

「お前、裏切ったな?」ゲキカラがキッとパシリを睨む。
「ゲキカラの姉貴、駄目です。すぐ病院に戻らなきゃ」とパシリ。
既にゲキカラは点滴スタンドを掴み、後部座席扉のロックを解除して、
ドアを半びらきにし、後方を確認している。

まさか・・・走っている車から飛び降りる気か?


645 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/10(日) 11:17:02.48 ID:unqwCZfk0
ゲキカラ△

646 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/10(日) 12:03:23.74 ID:tJUvyrg90
パシリきたー!

652 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/10(日) 22:23:15.56 ID:kMdeaaeE0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝05>

「うわぁぁ、分かりました。待って下さい。すぐ止めます」
パシリが慌てて、大通り沿いのコンビニ駐車場に入り、車を止めた。
「お前を信じた私が・・・馬鹿だったよ。二度と顔見せるんじゃないぞ」
ゲキカラが怒って車から出た。

「ヤバクネに行く道には、ステゴロがかなりの人数で待ち伏せしています。
どうしても行くなら・・・挟み撃ちで囲まれないように気をつけて下さい」
パシリの言葉にゲキカラが振り返る。

「お前、何でそんな事知ってんだ?」ゲキカラの言葉にパシリが言う。
「途中まではヤバクネに向かっていました。でも、何箇所かで
見張りが居て、通り過ぎるとすぐに電話していたので・・・。
今の姉貴の状態だったらヤバクネと戦う前に潰されてしまいます」
「そうだったのか?お前を誤解してたよ、悪かった。でもな・・・」ゲキカラが続ける。

「命張ってでも守らなきゃいけないものも・・・きっとあると思うんだ。
優子さんとの約束。マジ女の仲間たち。そして私自身のプライド。
ナイフで不意打ち食らって、入院してるから戦えません・・・って訳にはいかない。
不意打ちとは言え、一回やられているんだ。卑怯者の勝ち逃げは許せないよ」

「一生刃物に怯えて生きていくのは、まっぴらご免だから」
と疲労困憊で生気のないゲキカラであるが、その両眼だけはギラッと光った。
「今日の私の獲物は100人も居る、急ぐんだ。じゃあな」
とゲキカラがよろよろと歩き出すと、パシリが言った。
「分かりました。ヤバクネまで飛ばします。乗って下さい。
ずっと外で待ってるので、終わったらすぐに病院まで送ります」

ゲキカラは「そうか、助かるよ」と微笑し、後部座席に乗り込んだ。
「ステゴロってのはいつまで経ってもピシッとしないな」
ゲキカラはマジ女に来る前に、ステゴロの生徒だった時期がある。
転校から僅か2ヶ月、1人で不良グループを壊滅させた事もゲキカラ伝説に綴られている。
「ふふふふふ、殆どが戦わずして逃げた負け犬だから、二度と逆らわないように、
たっぷりおしおきするかな、きゃははははは」

ミラー越しに見えるゲキカラの両眼の下の大きなクマに、疲労困憊の笑い声に、
パシリは一抹の不安を覚えた。・・・嫌な予感がする。


653 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/10(日) 22:25:24.84 ID:kMdeaaeE0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝06>

「止めろ」ゲキカラが言った。まだヤバクネまでは少し距離がある。
公園入口脇に慌てて停車したパシリが聞く「どうしたんですか?」
「ここに居るよ、かなりの人数が。多分ステゴロだろう」
大勢の敵の気配を感じ、ゲキカラの両眼がギラッと光る。
「いいか、3分後にクラクションを5回思いっきり鳴らすんだ。
文句を言われたら”故障した”で押し通せ。絶対窓は開けるな、
下手に対応すると危ないから。今から3分後だ、いいな?」
そう言うと、ゲキカラは点滴スタンドを握り、車から降りた。
ゲキカラはそのまま裏の方へ回って行った。
「何をする気なんだ?」
ハンドルを持つパシリの両手が、緊張から汗でびしょ濡れになる。

3分後・・・「プーーーー」パシリが思い切りクラクションを鳴らした。
3回目あたりで、いかにも柄の悪そうな連中が公園から出てきた。
20人くらいは居るだろうか?
「てめぇ、うるせえぞ、殺されてぇのか?あぁぁ?」
その手には鉄パイプ、木刀、バット等が握られている。
4回、5回・・・自分の任務を終え、ホッとしたパシリの眼の前を、
1人がサッと吹っ飛んでいった。後ろでゲキカラが笑っている。
尻でも思い切り蹴飛ばしたんだろう。

「きゃはははは、私がゲキカラだって知ってんだろうな?あはははは」
いつの間にか奪い取った木刀で2人目を打ち据える。
「おらぁ」「ぎゃん」すぐに3人目、4人目と一撃で倒していく。
「どうした、来いよ」「ぐあぁ」、「邪魔だ」「うげぇ」・・・
どうして点滴スタンドに寄りかかって、右手で木刀を振るだけのゲキカラに
ステゴロの不良達が倒されていくのか?パシリは不思議に思った。
「・・・そうか、重さが違うんだ。背負っているものの重さが」

後ろや横から殴られバックリ開いた頭の傷から夥しい流血を見せながら、
ゲキカラの「殺戮の舞い」が続いていく。
公園の滑り台、ブランコ、ジャングルジム・・・あらゆるものを舞台にして。
「狂気の主演女優」はもう既に、20名近くは倒しただろうか?

しかし・・・突然、その美しい舞いが止まった。


654 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/10(日) 23:17:07.43 ID:EHMooJL60
ドキドキ

655 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/10(日) 23:26:23.85 ID:bn1dM9iM0
ゲキカラぁぁぁ!!!!

656 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/10(日) 23:35:08.25 ID:1VN0ZkNY0
殺戮機械激辛制御不能!!!

657 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/11(月) 01:15:49.70 ID:seKgbnnY0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝07>

後ろから石をぶつけ、本能的に振り向いたゲキカラに、
ステゴロ幹部「チャッカ」が消火器を噴射し、顔から上半身を泡まみれにしたのだ。
すぐ火が着くようにキレ、見境ない無茶をするから「チャッカ」、
ゲキカラ相手にブチ切れるとは・・・チャッカの本領発揮である。

「ううっ?」思わず両眼を押さえたゲキカラの頭部に消火器をぶつける。
「ガキン」「ぐあっ」ゲキカラは左手で点滴スタンドを、
右手で頭を押さえたまま、ジャングルジムに顔から突っ込んだ。
そして、そのままよりかかり動けなくなった、その一瞬・・・

チャッカは、ゲキカラの背中から腰を金属バットでフルスイングしていく。
「ドガッ」「ガツッ」「ドウッ」流石に仲間が止めに入った。
「止めて下さい、本当に死んじゃいますよ」
チャッカが無表情でバットを地面に放り投げると、
ゲキカラはジャングルジムに顔を突っ込んだまま、全身を痙攣させている。
頭部からは夥しい流血。両眼を閉じ、口を半開きにしたまま
・・・ジャングルジムが真っ赤に染まって行く。

「たった1人に20人やられたのか?やっぱりゲキカラは潰しておかなければ。
おい、腕を折っておけ」まだ倒されずに居た3人が顔を見合わせる。
「そういうところなんだよ、お前らがイマイチなのは」

「左手を押さえておけ」2人に指示を出す。
点滴スタンドを掴んだ左手を2人が抱え、肘が上を向くように固定した。
「お前は・・・バットで思い切り打ちおろせば良い。
肘の少し上だ。簡単に折れるよ」チャッカが冷酷に言う。
最後の1人が仕方なく金属バットを拾う。顔が引きつり、脚が震えている。
「あのゲキカラにトドメをさすんだ。明日から幹部候補だな」チャッカがニヤリと笑う。
「ふうー」”幹部候補”は深呼吸するとバットを思い切り上に振りかぶり、
ゲキカラの左腕に叩き落とした。大きな「嫌な音」が公園に響き渡った。

「バキッ」


661 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/11(月) 11:24:16.43 ID:a3XW8I+70
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝08>

「ぐっ!?」ゲキカラの全身が、大電流が走ったかのようにビクッとした。
その衝撃にゲキカラの両眼がカッと開く。
振り向くと、チャッカが「もう一発行っとけ」とニヤリと笑っている。
幹部候補が金属バットを大きく振りかぶる。ゲキカラの両手を2人が震えながら固めている。

その時「おらあああ」という叫びと共に5人目掛けて、鉄パイプを振り回しながら突っ込んでくる影。
パシリだ。尊敬してやまない”姉貴”のピンチに駆け付ける。背後からの奇襲でもあり、
ステゴロ不良達が一斉にひるんだ「うわああ、なんだこいつは?」「さっきの車の奴だ」

その刹那「バキャッ」「ぎゃあ」、「ドカッ」「うげぇ」左手を押さえたいた2人が
立て続けに顔から砂場に突っ込んでいった。ピクリとも動かない。
ゲキカラの右ストレートが炸裂していた。
続いて、「バキッ」「ぐあっ」幹部候補が宙に舞い地面に落ちた。ゲキカラの右クロスアッパーだ。
「ぐおあああ、ぐふ、ぐふ」顎を押さえてのたうちまわっている。

あっと言う間に味方を失ない、茫然とするチャッカが信じられない言葉を聞く。

「きゃはははは、こいつは私の獲物なんだがら、横取りすると怒るよ、あはははは」

パシリが叫ぶ「ゲキカラの姉貴!大丈夫ですか?」ゲキカラはニヤリと笑う。
チャッカが後ずさりながら周囲を見渡す。新たに倒された3名を追加し、
20人以上の味方が・・・公園の至るところに死屍累々と横たわっている。

その中を左手で点滴スタンドを握り、「カラカラカラ」と押し進めながら、
血まみれのゲキカラが笑いながら近づいてくる。
地獄の底から悪魔のメッセージが・・・チャッカに届いた。

「あはははは、生まれてきた事を呪うくらい、ぐちゃぐちゃにするよ、きゃはははは」

既に倒された仲間達の絶望の呻き声がこの舞台を引き立てる。
ここでは「主演女優」ゲキカラが悪魔に徹する、そうなると
「助演女優」チャッカには行き地獄をのたうちまわる役しか貰えない。

「カラカラカラ」点滴スタンドのタイヤの音がだんだん近づいてくる。
チャッカの絶望の悲鳴が響く

「きゃあああああ」


662 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/11(月) 12:02:09.42 ID:a3XW8I+70
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝09>

「ひゃあああああ」その場でへたりこんだチャッカが・・・すぐ横に消火器を見つけた。
まだ使い切っていない筈だ。慌てて飛び付き、消火器を抱え上げた。この切り替えの早さ、流石チャッカ。

まっすぐに、ただまっすぐにこちらに歩いてくるゲキカラ目がけ、
「畜生、これでも食らえ」と消火器を噴霧した。
すぐにゲキカラは右前腕で両眼を覆った。「ざまあ見ろ」更に消火器を噴霧する。

しかし、ゲキカラは右前腕で両眼を覆ったまま、まっすぐにチャッカに近づいてくる。
更に噴霧を続けるチャッカの耳に「シュウゥゥゥン。プスン」消火器が切れた音が聞こえた。
そしてその両眼には・・・ゲキカラがすぐそこまで来ているのが映った。

そう、既にそこはゲキカラの「殺戮圏内」・・・。

「くそっ」消火器を振り上げるチャッカは、銀色の十字の光を見た。
ゲキカラは点滴スタンドの底を消火器を振り上げたタイミングに合わせ顔に押し付けたのだ。
消火器の重さでバランスを崩し、尻もちをついたチャッカの顔には
まだ”シルバークロス”が追従していく。最早、運命には逃れられまい。
点滴スタンドがそのまま押しつぶすように顔に乗ってくる。

「ぎゃあああ」点滴スタンドの底で顔を地面に押し付けられたのだ。
「きゃはははは、ねぇ重たい?ふふふふふ」
「やめて、痛っ、痛いぃぃ」と必死に押しのけようとしても
「あははははは、どれくらい押したら顔の骨が折れるか、知ってる?きゃはははは」
十字の形に顔を押されて、鼻骨や頬骨がミシミシ鳴っている。
覗きこむゲキカラの顔から滴り落ちる血がチャッカの両眼に入り、
見えにくい状態で顔に激痛が走るので、恐怖心がどんどん増していく。

「ふふふふふ、まだ折れない?折れたらちゃんと手挙げてね、あははははは」
「ギシ、ギシ、ギシ」骨が軋む音が聞こえる。
「きゃはははは、まだ折れないの?じゃあスタンドを踏んでみようか、はははははは」
ゲキカラのブーツが顔の上に来て、ゆっくりと降りてくる。
スタンドに足をかけた。既に限界の痛さに、更にこれからの恐怖が加わり
「ぎゃわああああああ」と悲鳴を上げ、チャッカは気絶した。

ゲキカラは爪を噛んで明らかにイライラしている。まだ許さないのか?


664 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/11(月) 13:49:53.85 ID:3RAViA3mi
すごい・・・読むたびに背筋が凍る・・・

665 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/11(月) 16:07:16.47 ID:GpE4m9Ug0
つえええええええ

668 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/11(月) 21:47:35.43 ID:9+F4eU4V0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝10>

ゲキカラは点滴スタンドをチャッカの顔に乗せたまま、
仰向けに横たわるチャッカの顔の左横に移動する。
「ゴツッ、ゴツッ、ゴツッ」ブーツのつま先で左耳下の急所を小突く。

暫く続けると、「うううう・・・ぎゃあああ、痛い痛い」とチャッカが飛び起きた。
「ふふふふふ、ねぇお前らのトップは誰?今どこにいるの?あはははは」
チャッカが呆けたように黙っていると「すぐ電話!」とスタンドをグリグリ押しつける。
「うぎゃあ、します、します、待って下さい」とポケットから携帯を取り出した。
顔をつぶされながらの操作が遅く、ゲキカラは「早く!」と余計不機嫌になった。

チャッカが慌てて電話する「仲俣だ、どうした?」という落ち着きのある声がゲキカラにも聞こえた。
「正直に今の報告をする!」と更にスタンドに体重を乗せた。
「ぎゃうあああ、待って、します、許して。
・・・・チャッカです。ゲキカラ襲撃に失敗しました。公園待機チーム、全滅です」
「これからどうするか聞く!」ゲキカラがブーツで左耳下を小突く。
「あぐっ、自分達はどうすれば良いですか?」「もういい、帰って寝てろ」
と電話を切られた。勘の良い仲俣はこれ以上通話をすることで
ゲキカラに情報を与えたくなかったのだ。
「これからどうしろって?」とゲキカラが更に小突くと「すぐ帰ります」とチャッカ。

「ふふふふふ、私もう疲れたからすぐ帰って、1分以内、きゃはははは」
チャッカがゲキカラを見ると「0まで行ったら、また1人ずつ潰すよ。60・59・58・」
「早くしろ」とチャッカが皆に声をかけ、木刀や鉄パイプを杖にしてよろよろと
入口に歩いていく。チャッカが金属バットを拾うとゲキカラが不機嫌になった。

バットを足払いで蹴飛ばす「武器は全部置いてく!」ゲキカラが告げると
「おい、武器は使うな、自分で歩くんだ」とチャッカが仲間に大声で叫んだ。
「あれ、どこまで数えたっけ?まあいいや、37・36・35・」
「きゃあああ、早く」と一様に這い出すように帰って行った。

チャッカが出入口を出た時に、恐怖心からもう追って来ないかとゲキカラをチラッと見た。
すぐに銀色の光の輪が近づいてくる。鉄パイプが回転しながら飛んできて、
チャッカのすぐ横の大木に突き刺さり揺れる「ブスッ、ビィィイン」「ひゃああああ」

「あはははは、お前、次にこっち見たら頭割るよ、きゃはははは」
例え今後何が有っても、もうチャッカ達は二度とゲキカラに逆らわないだろう。
そして一生忘れられないだろう、悪魔に出会ったこの日の事を。


670 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/12(火) 00:05:46.43 ID:3RAViA3mi
これは私の妄想だけど。
ゲキカラも小さな頃は普通だったと思うんだ
でも中学生ぐらいのときに両親を亡くして、親戚の家を転々とするようになって、学校でもいじめられるように。
ある日、何もかもが吹っ切れた玲奈はゲキカラに覚醒する・・・
みたいな

671 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/12(火) 00:20:26.09 ID:zDgSQ2os0
ちがうだろ。
ゲキカラは小さい頃から父親にDVを受けていた→これで耐性?がついた。

母親を守るために父親を刺し殺す→前科1

こんな感じだろう

672 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/12(火) 00:31:51.22 ID:HU2Xg5iGi
>>671
なるほど~
しかしそうなるとお母さんがゲキカラさんを庇って警察に出頭すると思うんだ
こうして悲しい過去を心にしまって、ゲキカラが覚醒しないように抑えるようにすると思うんだ
ところがその悲しい過去を誰かにほじくり返されてからかわれて・・・

674 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/12(火) 01:07:38.90 ID:HU2Xg5iGi
なんとなくだけど、ゲキカラさんはもっともな理由がないと人を殺すことはないと思う
半殺しにはするけどねwww

675 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/12(火) 01:09:23.60 ID:8/nFw58V0
さすがに人を殺した事ないだろう
なんだかんだ言っても死なない程度に痛めつけてる

680 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/12(火) 20:01:29.69 ID:SLDVVyIp0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝11>

「ゲキカラの姉貴、折れた左腕は?痛くないんですか?」心配して駆け寄るパシリに「えっ?」不思議そうなゲキカラ。
ジャングルジムに突っ込んだまま金属バットで叩き折られた筈・・・?「ふふふふふ、夢でも見たのか?あはははは」
「でもバキッって凄い音がしてましたよ」というパシリにゲキカラが言う「持ってた点滴スタンドが軋んだんだろう?」
「ちょっと失礼します」それでも心配なパシリがゲキカラの左腕に触ってみる。少し腫れているが全然大丈夫だ。
滅多打ちにされた背中が心配だ「背中は?」スカジャンの下から背中に手を突っ込む「ひゃっ?」ゲキカラが悲鳴を上げ、
飛び上がった。「すいません、痛かったですか?」「急に人の背中とか触んな、しかも直接・・・」
制服の下から直接背中を手で触られたのでビックリしたのだ。ゲキカラが真っ赤になって恥ずかしそうに俯いている。

そんなゲキカラの”萌えポイント”を見逃し「あれだけ貰って無傷?やっぱり、姉貴は化け物だ」パシリが感心すると
ゲキカラがパシリをギラッと睨む「きゃはははは、ねぇ私を化け物扱いしたね?ふふふふふ」
いつものゲキカラに戻ってしまった。「違います、良い意味で」「はあ?化け物に良い意味なんてあるのか?」
「うわぁぁ、勘弁して下さい」と逃げるパシリにゲキカラが言った。

「なあ、お前が来てくれなかったら、折られてたかもな?ありがとう、助かったよ」
それだけでパシリは嬉しかった。「当然です、俺はゲキカラの姉貴の一の舎弟なんで」
「もう”姉貴”とか”舎弟”とかは許してくれよ」ゲキカラが照れた。
「さあ、これからが本番だ。ヤバクネまで送ってくれ」「はい、”姉貴”」「それだよ・・・」
2人が車に向かう後ろ姿を・・・見ている奴が居る。

サドやチョウコクよりも1周り以上は大きいだろうか?
全身バネのような柔軟な筋肉に、彫りの深い、健康的に少し日焼けした美しい顔。
ゲキカラが和風・清楚系美少女なら、こいつは洋風なモデル系美女のイメージだ。
そのルックスに、アスリート然とした佇まい、厳しい世界にいる証が漂う独特のオーラ。
洒落っ気のないスエット上下にスニーカー、これが寧ろ異様な迫力を生んでいる。

・・・ステゴロのNO2「鯱」だ。ゲキカラを射るような眼で追いながら電話をかける
「仲俣だ」「鯱です。ゲキカラは圧倒的に強い。うちの兵隊では何人かかっても倒せません」
「お前が敵を無条件で認めるとは凄いな。戦闘に関しては私よりお前の方が上だ。
分かった。お前の言う通り、今日のゲキカラ狩りは止めておこう」
「私の戦闘能力をフルに発揮させてくれるのは仲俣さんの”頭脳”だけですから。
次の手が決まったら指示を下さい。いつでも動きます。それじゃ」

「ゲキカラ、今お前を潰すのは惜しい。ベストの状態で戦いたいからな」
鯱は、車に乗り込むゲキカラを見ながら言った。車に乗るとゲキカラが「ふぅ」と大きなため息をついた。
「ゲキカラの姉貴でも流石に疲れましたか?」というパシリに
「違うよ、公園にもう1人居たんだ。あいつは・・・恐ろしく強いよ」
ゲキカラも「強者の射るような視線」に気が付いていたのだ。
「今、襲って来なかった・・・ステゴロでもヤバクネでもない?どこの奴だ?」

マジ女包囲網の中、ゲキカラの命をかけた戦いは、まだ始まったばかり。


681 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/12(火) 20:02:58.64 ID:SLDVVyIp0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝12>

「なあ、さっきの公園で何人くらい倒したか分かるか?」ゲキカラが聞くと
「最初に20人、ついで4人倒したので24人です」とパシリ。
「凄いな、よく見てたな・・・95-24=71・・・まだまだだ」ゲキカラの台詞にあらためてパシリは思った
「もう今日だけで24人倒したのか?しかも入院中でフラフラの状態で。
やっぱりゲキカラの姉貴は凄いな。ゲキカラ無双、推しがいある」

やがて「止めてくれ、ここでいい」と落ち着いた声でゲキカラが言った。
角を曲がって少し行けば、ヤバクネ女子商業高校。マジ女VSヤバ女、最終決戦の舞台だ。

パシリがゲキカラに聞く「ところでゲキカラの姉貴、点滴は外した方が?邪魔でしょう?」
「ああ?これはな、担当看護婦の戸島さんと『この点滴が済んで熱が下がったら
部屋の外に出る許可を執刀医にかけあう』約束してたんだ。
執刀医に急患が入ったとは言え、私は戸島さんとの約束を裏切って病院を抜け出した。
だから、せめて戸島さんがしてくれた点滴が終わるまで受けておこうと思ってさ・・・」
「喧嘩には邪魔なのにどうしてそこまで、戸島さんの気持ちに応えるんですか?」とパシリ。

「戸島さんは・・・見舞いに来てくれたサド、トリゴヤ、ブラック、学ラン、尺、歌舞伎、おたべそしてシブヤ、
みんなの事を褒めてくれた。『素晴らしい仲間、羨ましい、一生大切にしなさい』って」
ゲキカラが言葉を噛みしめている「・・・それだけ?」パシリが聞くと
「それで十分。仲間を褒めてくれたんだ。これ以上嬉しいことは無い」とゲキカラ。

「ゲキカラの姉貴、マジ女に入って変わりましたね?仲間思いになったっていうか」
「私が仲間を大切にしたら変か?」
「いいえ、俺は今のゲキカラの姉貴の方が好きですよ」というパシリに
「『好き』とか気やすく言って、人をからかうんじゃない」と照れるゲキカラ。
「あれ?ゲキカラの姉貴、真っ赤じゃないですか?」
「うるさい、ちゃんと前見て運転しろ、馬鹿」
「えっ?ここでいいから止めろって言いましたよね、ゲキカラの姉貴」
ゲキカラは耳まで真っ赤になって照れた「頼むから”姉貴”は勘弁してくれ・・・」

リラックスした時間が流れ・・・しばしの沈黙の後、ゲキカラが言った。
「お前にはいろいろと世話になった、ありがとう」
「喧嘩すんだらすぐ病院に戻りましょう、ずっとここで待ってますから」
「ああ」ゲキカラは車から降りて、ヤバ女の校舎に向かって歩いていく。

「あれ?」パシリは眼を擦った。ゲキカラの後ろ姿が薄く透けるように見えたのだ。
車のドアを開けて飛び出す「ゲキカラの姉貴が幽霊に見えた?縁起でもない」
ゲキカラは曲がり角をスーと消えていった。

「ゲキカラの姉貴、生きて戻って来てくれ」パシリはひどく不安を覚えた。


682 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/12(火) 20:13:44.74 ID:SLDVVyIp0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝13>

「カラカラカラ」点滴スタンドを左手で押しながらゲキカラは進む。
校舎の中で戦っている気配がする。正門の内側から大勢の怒声が聞こえる。
「もう始まってる。遅かったか?」・・・ゲキカラの眼に通用門が映った。

塀沿いに通用門まで来た。耳を澄ます。すぐ近くの体育館の中から声が聞こえる。
「シブヤさんから合図が有ったら、武器を持って一斉に行くぞ。挟み打ちにする」
「今日、マジ女は50人くらいだ。うちらは250人は居るだろう。楽勝だ」
「ステゴロも助っ人に入るらしい、これで300人は下らない。マジ女も今日で終わりだ」
「結局、頼みの前田も逃げたらしいぞ。前田って空気読めるな、マジで」

「さっき、残り71人だったな?前田分30人足したら・・・今から101人?
『101匹わんちゃん大行進』じゃねえんだぞ、多過ぎだろ?」ゲキカラが微笑する。

「ギイィィィ」と通用門を開けて中に入る。
「カラカラカラカラ」点滴スタンドを押して歩くと、
前からヤバクネの1年が木刀を持って歩いて来る。
「お前、よそ者だろ?勝手に校舎に入って来るんじゃねえよ」
その言葉が終わる直前に白い閃光が通り抜けた。
ゲキカラのノーモーションからの右ストレートが顎を打ち抜く「ズバン」「はうっ」
1年生は音もなく前のめりに崩れ落ちた。
「あと100人」木刀を拾い上げたゲキカラが体育館に向かって歩いていく。

体育館を一周する。非常口の前には土嚢を置いた。もう出入口は1つだけだ。
ドアの隙間から中を見る・・・50人は居るだろうか?
皆、木刀、鉄パイプ、バットと言った物騒な武器を持っている。
「こいつらを全部潰せば・・・100-50=50?まだ50?どこかで計算間違ったかな?」
・・・さっき前田の30人を足した事を忘れている。

ゲキカラが「スー、フゥー」と大きく深呼吸した。
まだ点滴スタンドに寄りかからないとしんどく身体が鉛のように重い。
両眼下のクマは更に酷くなっている。公園で受けた傷口からの出血は
一応治まっているが少しでも追撃をもらえば、いつでも大流血になるであろう。

「優子さん、行ってくるよ」

青空を見上げたゲキカラ・・・死闘が始まる。


690 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/13(水) 20:21:06.70 ID:+RPq3W4l0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝14>

「フッ」体育館の照明が一斉に消えた。

外から中が見えないようにカーテンを閉め切っていたので、
眼を凝らさないとよく見えない。
「おい、誰だ照明消したの?すぐ点けてこい」
「大事な時に何やってんだよ、馬鹿」
「ブレーカが飛んだんじゃねぇか?電気使い過ぎだろ」
苛立った怒声が次々に聞こえる。

数名が携帯電話の明かりを頼りに出入口のスイッチを見に行った。
「あぎゃあ」「ぐああ」「ぎゃひぃ」「うぐっ」
と次々に悲鳴が起こる。

「おい、どうした?」また数名が見に行く。
「うわぁあ」「きゃああ」「ひゃああ」「うげぇぇ」
とまたもや悲鳴が続く。

「なんだ、なんだ」また数名が駆け付ける。
「ぎゃ、ぎゃん」「ぎゃひぃぃ」「うわあああぁぁ」「ぎゃあああ、助けて」
悲鳴が止まない。しかもだんだん大きくなってきている。

「何かおかしい。怪物でも居るのか?」
残り皆で携帯の明かりをかざしながら近づくと、出入口近くに人影が見えた。
慌てて体育館備え付けの懐中電灯を持ってきて、その人影を照らす。

細身の色白な美少女が、眼の下に真っ黒なクマをつくり、
長い黒髪をバラバラに乱し、頭部の傷口から血を顔に滴らせ、
返り血を浴びた木刀を右手に持ち、左手で点滴スタンドに寄りかかり、
暗闇の中、ギラッとした眼で獲物を見るように
・・・笑った。

「きゃはははは、ねぇ怒ってる?ふふふふふ、あはははは」

・・・ぎゃああああ、お化け、いや、ゲキカラだ。


691 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/13(水) 20:22:22.72 ID:+RPq3W4l0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝15>

「うっぎゃああああぁぁ」一斉に悲鳴が上がる。
暗闇の中で「カラカラカラ」点滴スタンドのタイヤの音だけが響く。

「いやあああ」「助けてぇぇ」体育館を逃げまどうヤバクネの不良達。
薄暗い体育館の中でゲキカラに狙われる恐怖。
・・・恐怖映画そのもの、いやそれ以上である。

「バキャン」頼みの綱、懐中電灯が破壊された。
携帯電話の僅かな明かりでは、ゲキカラの恐怖には耐えられない。
非常口から脱出を試みるが、開かない。・・・後ろから声が聞こえた
「ふふふふふ、自分だけ逃げちゃ駄目でしょ?きゃはははは」
「止めて、助けて~」「バキッ、グチャ、ドスッ」「きゃああああ」

今度は出入口を開けようとするが、これも開かない。
ゲキカラは鉄パイプをつっかえ棒にして、ドアを固定していたのだ。
照明を点ければ見えるのだが、
暗闇では開かない恐怖でパニックを引き起こす。開かない、開かない・・・後ろにゲキカラが!
「きゃはははは、何で逃げるの?ふふふふふ」
「いやああ~」「ガツッ、ドカッ、ガキッ」「ぐああああ」
仲間が次々に潰されて行く。

見えない恐怖から携帯電話の小さい明かりをかざす。そこに・・・
ゲキカラが居た「バキッ」「ぎゃあああ」。その悲鳴に周囲が更に怯える。

そして恐怖のあまりまた携帯の明かりをかざすと
ゲキカラがその明かりで敵の位置を認識し、確実に仕留めてくる。
もう何人倒されたか分からない。ヤバクネ連中は発狂寸前である。

しかし、ヤバクネには極度に悪知恵が働く幹部「カデン」が居た。
「裏技から値切りまで」家電製品にやたら詳しい為ついた名前である。

ここに居るヤバクネの秘密兵器「追撃部隊」の頭であるカデンが
・・・ゲキカラを抹殺する準備を始める。


692 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/13(水) 21:09:46.57 ID:WrOw30h70
ゲキカラ△

694 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/13(水) 22:56:05.09 ID:lLNgsxxO0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝16>

カデンはゲキカラの恐怖におののく仲間を尻目に、すぐさまステージ上に逃げ込み、
ステージ裏から放送室に潜り込んだ。ここからなら全部が見渡せる。
ここには体育館天井照明とは別に、ステージを照らす照明がある。
カデンはこれを100%出力にした。
ステージ照明で体育館内も全体的に少しずつ明るくなった。
ゲキカラが木刀でヤバクネ不良連中を潰しているのがはっきりと見えてきた。

すぐに放送を入れる「皆、落ちつけ。少しでも明るいところに移るんだ」
お互いの顔が何とか分かる為、恐怖が減り、パニックが収まってきた。
「ゲキカラの位置を見ろ。あいつは出入口から動けない。距離を取れば安全だ」
出入口近くに点滴スタンドに寄りかかりフラフラのゲキカラが居る。

「ゲキカラから眼を離さず、出来る限りの武器を拾うんだ。早く」カデンが言う。
ゲキカラに倒された者はもう40人近くは居るだろうか?
生き残った10人ちょっとで散乱した鉄パイプ、バット、木刀を拾う。
「よし、ステージ裏のパイプ椅子を出来るだけ多く持って、
2階通路に上がれ。東側、西側2人ずつだ。残りはゲキカラから絶対に眼を離すな」
1階出入口前のゲキカラに対して、左上・右上から挟み込むように2人ずつが配置された。

今やこの体育館内で”生態系の最上位”に一気に登りつめたカデンから、
ついにゲキカラに対する処刑宣告がなされる。

「今から私が照明を消す。すぐに上の4人は椅子をゲキカラに投げつけろ。
残りは木刀や鉄パイプをぶつけろ。一斉に投げれば確実にダメージを与えられる。
その後、すぐに照明をつける。そこで必ずゲキカラの位置を見るんだ。完全に仕留めるまでは、
むやみに近づくな。ここからは全部見えてる。私の言う通りに動けば大丈夫だ」

流石、ヤバクネが誇る頭脳派の悪党カデン、完璧なプランである。
ゲキカラになすすべはもう無い。

・・・これより、ゲキカラを処刑する。


695 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/14(木) 00:03:29.91 ID:bBZb1z3s0
ゲキカラさん頑張れ~!

698 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/14(木) 09:10:24.08 ID:BUDyjLBr0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝17>

カデンが更に続ける
「皆よくゲキカラの位置を見て覚えるんだ。照明が消えたら、
遠慮なくゲキカラにぶつければいい。それだけだ。落ちつけ」

フッと照明が消えた。2階通路から椅子が、正面からは無数の武器が
ゲキカラ目がけて飛んでくる。「ドカッ」「バキッ」「ガシャン」
いくつかは確実にヒットしている。すぐに照明が点いた。
ゲキカラのダメージが確実に増えている。出血量から明らかだ。

「いいぞ皆、落ちつけ。次のアタックの準備だ。武器を用意しろ。
ゲキカラの位置を覚えるんだ。さあ、いくぞ」

フッと照明が消えた。一斉に椅子や武器が飛んでくる。
「ガンッ」「ドカンッ」「バキャッ」「ガチャン」「バチン」
すぐに照明が点いた。
ゲキカラは点滴スタンドが無ければもう立っていられないだろう。

「まだだ。油断するな、次のアタックの武器を用意しろ。
ゲキカラの位置を見ておくんだ。行くぞ」

フッと照明が消え、一斉に椅子や武器が飛ぶ。すぐに照明が点く。
ゲキカラは・・・左手で点滴スタンドをつかんだまま、
うつ伏せに倒れていた。

「まだ近づいては駄目だ。こいつは化け物なんだ。次のアタックだ。
ゲキカラの位置を見るんだ。さあ、行くぞ」

照明が消え、一斉に椅子や武器が飛び、すぐに照明が点く。
ゲキカラは・・・もう倒れたまま動かない。
さっきの状態のままである。しかし床に流れる血の量だけが増えている。
一面に広がる血・・・致死量に達したのでは?

カデンが続ける「まだまだ行くぞ」・・・おい、殺す気か?


699 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/14(木) 13:05:04.84 ID:QxvCTmC10
どいつもこいつもやる事がえげつないぜ

700 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/14(木) 16:56:44.30 ID:9Av8n8ac0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝18>

2階の4人が降りてきた。「勝手な事をするな、戻るんだ」カデンが大声で叫ぶ。
「もう椅子が無くなった。それにこのまま続けたら本当に死んじゃうよ」
1階の数人も放送室の窓ガラス越しにカデンに訴える。
「こっちも武器が何も無い。全部投げて無くなってしまった」

カデンは放送室から全てを見渡した。
確かに投げる武器も無くなり、ゲキカラも夥しい流血のまま全く動かない。
やられた仲間の治療もしなければいけない。

マイクを切り、ステージから1階フロアに降りてきた。
ゆっくりとゲキカラに近づく。確かに床一面に大出血だ。
ピクリとも動かない「どうせマジ女は今日で終わるんだ、やり過ぎたか?」

その時・・・ゲキカラがゆらりと立ち上がった「・・・マジ女が終わり?」。
「うわっ、まずい、下がれ」カデンが叫び、全員でステージの方へ逃げた。

カデン達の頭上を銀色の光が通り抜けて行き、
放送室のガラスに突き刺さる「ガチャン」その後、何度も続いていく
「ガシャン」「バキッ」「ガイーン」「ドタン」「ベキッ」「バキャン」
血まみれのゲキカラが狂ったように鉄パイプや金属バットを投げ込んでいるのだ。
そのうち「バチバチバチ」という異音が響き渡り、
「ドカン」と大きな音がしてさっきカデンが操っていた照明設備用スイッチ卓が壊れた。

そして・・・フッと照明が落ちた。漏電してブレーカがトリップしたのだ。また暗闇に戻った。

「きゃはははは、今、お前達の武器は全部私が持ってるから、これから1つずつ返すよ、
凄く痛ーいところにね、嬉しくても泣かないでね、あははははは」「ぎゃあああああ、助けてぇぇぇ」

点滴スタンドの音が近づく度に、絶望の悲鳴があがる。
「カラカラカラ」「バキャ、グチャ」「ぎゃあああ」
「カラカラカラ」「ドスッ、ガンッ」「うっげぇぇ」
「カラカラカラ」「ガスッ、ドガッ」「ぐぅおおお」

暗闇の中、処刑が続いていく「嬉しいからって泣いちゃ駄目~」

・・・ゲキカラは、もうお化けより遥かに怖い。


701 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/14(木) 16:58:42.37 ID:9Av8n8ac0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝19>

そして、ゲキカラの耳には、逃げ回る足音が1人分しか聞こえなくなった。

「あははははは、最後の1人は誰かな?きゃはははは」
ゲキカラは天井の照明を点けた。暗闇に慣れた眼にはまぶし過ぎる光だ。
「あはははは、お前か?大当り~ふふふふふ」そこには恐怖に怯えるカデンが居た。
実は、ゲキカラはわざとカデンを最後まで残していたのだ。

「ふふふふふ、お前がここを仕切ってる頭だろ?ケジメつけなきゃね、きゃはははは」
「違う、違います。今日はちょっと調子にのっただけです。すみません、すみませんでした」
ゲキカラが不機嫌になった「頭だろ?」木刀で思い切り右脛を叩く。
「バキッ」「うぎゃあああ」カデンが左脚けんけんで何とか逃げようとする。
「ガツッ」今度は左脛を打ち据えられた「あがあぁぁ」倒れて両脛を押さえ痙攣している。

ゲキカラはパイプ椅子を拾い上げた。そしてパイプ部分を足の指先に落とした「ぎゃひいぃぃぃぃ」。
「きゃはははは、痛い?あはははは・・・もう一回行くよ」
また足の指先にパイプ部分を落とし、今度はグリグリする。
「あっひゃああ」恐らく爪が砕けたのだろう。カデンが恐怖と痛みで痙攣している。

ゲキカラが今度は鉄パイプを持ってきた。
「あはははは、ねぇ口開けて、きゃはははは」カデンが震えていると
「口開ける!」と鉄パイプで脛を小突いた「ゴツン」「ガツン」。
「ぎゃああああ、止めて、します、します」
カデンは何をされるか分からない恐怖の中で口を開けた「もっと大きく!」
ゲキカラが不機嫌になった。鉄パイプを横向きに「ガボッ」と咥えさせた「うぐっ」。
「ふふふふふ、そのまま寝て、あはははは」意味が分からないまま恐怖で言う通りにすると、
何と・・・口で咥えた鉄パイプの両端にゲキカラが乗って来た。
鉄パイプが上唇と下唇を引き裂くようにめり込んでくる。
「あぐうぁぁ、あぎゃ、あおああ」カデンが言葉にならない悲鳴で命乞いをする。
「きゃはははは、このおしゃべりめ、二度と私に歯向ったら、口を引き裂くからな、
あははははは」覗きこむゲキカラから滴り落ちる血を顔に受け、恐怖のあまり、
「うわあああああ」カデンは気絶した。恐怖から逃れるにはそれしかなかっただろう。

ゲキカラは自分が「破壊」した「敵」の累々たる屍を数えている。
「・・・47、48、49、50、51、52?・・・おっ思ったより少し多い。
100-52=48、ここでだいぶ進んだな」
ゲキカラはフラフラと体育館を出た。流血と両眼の下のクマが相変わらず目立つが、
全身に軽い痙攣が起き、唇も真っ青に変わっている・・・やばいまでに痛々しい。

しかし、ゲキカラの命を削る死闘はまだ終わらない。


703 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/14(木) 19:58:04.45 ID:z2lv42dG0
残酷すぎワロタ

704 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/14(木) 20:52:33.49 ID:aEbiQ9My0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝20>

校舎から体育館への渡り廊下に、ヤバクネの偵察隊2人が走ってきた。
体育館から聞こえた放送がかすかに聞こえた為、シブヤから見て来いと言われたのだ。

向こうから点滴スタンドに寄りかかり、フラフラと歩いてくる人影を見つけた。
「お前さあ、うちの学校にノコノコ入って来るなんて、度胸有り過ぎだろっ、ああっ?」
その言葉と白い閃光がクロスする。
ゲキカラのノーモーションからの右ストレートが顎を打ち抜いていた
「バキッ」「あぐっ」斜め右後ろに吹っ飛んで動かない。
「てめぇ」もう1人がかかってくる「ドガッ」「はうっ」
バックハンドの右裏拳が首にめり込み、よろよろっと前のめりに崩れた。
「2人追加、あと46人・・・か」ゲキカラが校舎に入り、怒声が飛び交う方に向かって歩いていく。

「カラカラカラ」点滴スタンドを押していくゲキカラ。「ゲキカラ!」学ランが戦線復帰に喜ぶ。
ふと、狭い通路でヤバクネ2人に前後から挟まれた。後ろから木刀で後頭部を殴られる。
ゲキカラはギロッと「破壊」すべき「敵」を睨む、「ロックオン」。
もう1人が前からつっこんできて右ストレートを打ってくると、
ゲキカラは即座に先に「破壊」すべき「敵」に右カウンターストレート「バコッ」「ぐあっ」相手が吹っ飛ぶ。
即座に振り向きざまに既にロックオン済のもう1人に右後ろ蹴り「ドカッ」「うっ」
相手が壁まで吹っ飛び崩れ落ちる・・・秒殺!
「2人足して、あと44人」

「ふふふふふ、皆怒ってる?あははははは」ゲキカラの笑い声が辺りに響き渡る。
以前、倉庫でゲキカラと戦い、完膚なきまでにボコボコにやられた2年生2人
「カムバック」と「まゆげ」は顔が引きつる。もうピアノで圧死されるような恐怖は味わいたくない。
カムバックとまゆげは少しずつゲキカラから遠ざかっていく。

少し離れたところで見ていたヤバクネトップのシブヤ、
旧友ゲキカラの化け物ぶりに感心して呟いた「・・・やっぱ、あいつはクレイジーだ」

「うわあああ、刺されたゲキカラが生き返った、お化け~」ヤバクネに恐怖が広がる。
目の前の敵を前蹴り1発で吹っ飛ばす「おらあ」「ドカッ」・・・「あと43人」
ちょうど吹っ飛んだ相手が背中で開けた扉の中に、ゲキカラは入っていく「カラカラカラ」。

ゲキカラは「何か」を探していた。あたりを執拗に伺っている。


705 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/14(木) 22:03:57.87 ID:z2lv42dG0
理屈じゃねえぜ!ヤンキーソウル!

706 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/14(木) 22:43:02.64 ID:+t+9t1+A0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝21>

人数の少ないマジ女圧倒的不利の中、優子の三つ子の妹、優香・優希が叫ぶ。
「マジ女は・・・最強なんだよ、天国の優子に笑われるぞっ」
ゲキカラの耳にも届いた。分かってるよ、とばかり「ニヤッ」と笑う。
「そうだよね、優子さんはこの街全部のてっぺんだったもんね」優香・優希に優子の面影を見た。

その頃、シブヤが新たに送った偵察隊から報告を受けていた。
「何だと?体育館の追撃部隊が全滅?50人はいただろう?何やってんだ」シブヤが驚く。偵察が報告を続ける。
「ゲキカラ1人に追撃部隊・偵察で計54人がやられました。皆、心が折れてます。当分使い物になりません」
「大島優子とゲキカラ、前田敦子とゲキカラ・・・二代に渡って最強・最凶の二枚看板か。
やはり、マジ女は凄いな。それにしても、ゲキカラ・・・何て奴だ」
シブヤは、数日前に死にかけてたゲキカラがこの戦闘力を見せつけるのが理解出来ない。

「何か」を探してヤバクネを潰していくゲキカラの両眼に、黒いスカジャンが映った。
「ブラック!」ゲキカラが仲間との再会を喜ぶと、ヤバクネ3人が鉄パイプで襲ってきた。
ゲキカラが不機嫌になる「邪魔!」点滴スタンドで1人目を横殴りする「バキャ」「ぎゃうっ」
2人目・3人目をいっぺんに点滴スタンドでラリアットを喉にぶちあてる「ガコッ」「あぐっ」「ぎゃっ」
3人とも痙攣している「3人倒した・・・残り40人」

今度はトリゴヤが現れた。そしてサドも駆け付けた。久しぶりに見るサドの破壊力、凄い!
「ブラック、トリゴヤ、サド・・・優子さん皆そろったよ」ゲキカラは嬉しかった。
ふと見ると、点滴が全部終わっていた「・・・戸島さん、”元気”をくれてありがとう」
おもむろに点滴をむしりとるように外した。やっぱり相当邪魔だったのだ。右拳を握りこむ。しっくりくる。

「やっぱり・・・喧嘩が一番の薬だな」

仲間の為に戦う、仲間と共に戦う・・・その充実感で、ゲキカラの身体が急に軽くなった。
嘘のように身体が動く。ゲキカラは「何か」を探して、ヤバクネ狩りを黙々と続ける。
「うらあ」全体重を乗せた右カウンターストレートで、敵が壊れた人形のように前のめりに崩れる。
次に、全身のばねを使った右クロスアッパーで、敵は空中遊泳しながら壁にぶつかる。
そして、黒ロングブーツが唸りを挙げる、必殺の右前蹴り。
更に黒ロングブーツが相手の左首筋に巻き付き、引きづり倒すような、華麗なる右ハイキック。
また敵だ!「うらあ」右前蹴りが炸裂「うううう」腹を押さえて崩れ落ちる。
右横から右ロングフックの不意打ちを食う。全くノーダメージで即座に右ストレートを返す。
とどめの右前蹴りで敵を吹っ飛ばす「あははははは、ふふふふふ」
死角から「てめぇ」右ロングフックが飛んでくる。「ガッ」と左腕でガードすると、
「おらあ」右ストレート一撃、敵は崩れ落ちる。左から右ストレートを食らった。
ノーダメージのゲキカラは猛然と相手の右肩を掴み、右膝蹴りを突き刺す「ドガッ」「うっ」
そのまま相手を放り投げる。敵は頭から机を飛び越えていく「ははははは、あはははは」

ゲキカラの笑い声が響き渡る「ここで8人、残り32人、いけるぞ!」・・・最凶ゲキカラ絶好調!


707 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/14(木) 22:52:17.86 ID:QxvCTmC10
かっけえ!

708 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/14(木) 23:25:13.31 ID:z2lv42dG0
『何か』はマジだな

709 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/15(金) 00:43:45.40 ID:Ht4zQ3yY0
ジェイソン フレディ ゲキカラ

714 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/15(金) 17:35:13.22 ID:ntn32QX10
<マジすか学園2 第12話 ゲキカラ外伝22>

そして・・・「きゃはははは、見ーつけた、ふふふふふ、お前随分探したよ、あはははは」
高らかに笑うゲキカラの視線の先にはずっと探していた「手錠のネックレス」

・・・「ミソ」が居た。

入院患者を装い、ナイフでゲキカラを刺したヤバクネの1年だ。
もうシブヤ率いるヤバクネ本体からは離脱していたが、戦いのスリルを求め舞い戻ったのだ。
ゲキカラがスカジャンのポケットに右手を突っ込み、何か取り出す。
おもむろに上から下に向かって振り下ろす。銀色の光がミソの右耳横にすり抜け壁に突き刺さる「ガツッ」
ミソの右耳たぶからツーと一筋の血が垂れる。あの日、ゲキカラを刺したナイフだ。
見舞いに来たブラックが見つけてゲキカラに渡していたのだ。

「あははははは、お前のだろ?ねぇ今度は最初から潰しに行くから、そのナイフ使ってもいいよ、きゃはははは」
ゲキカラはこのナイフに「リベンジ」したかったのだ。ミソの顔が引きつる。
「きゃはははは、可愛い女の子がよろめくから受け止めようと思ったら・・・お前みたいな卑怯者だったとは、
私も見る目なしだ、ふふふふふ、もうお前全然可愛くないから遠慮無く潰すよ、あはははは」
「ナイフが怖くない人間が居るわけが無い、所詮ハッタリだ」そう思い、ミソが不敵に笑う。
「ゲキカラ”大先輩”がそう言うなら、使っちゃおうかな」
壁のナイフを抜き、更にポケットからもう1本ナイフを取り出す。

・・・ダブルナイフ!

ミソはニヤッと笑い刃を上に向け直して、スッと構えた。明らかに人を刺す事になれている動き。
刃を上にされると触ったら即切れるので、防御が極めて難しくなるのだ。
「こいつ、まだナイフ持ち歩いてたのか?」ゲキカラの表情が険しくなった。
ゲキカラの敵であるヤバクネの連中ですら、息を飲む「ゲキカラ、無茶だ、死ぬぞ」
通路を挟んですぐ隣のエリアで戦っているセンターの顔が引きつった。
「おい、ゲキカラ、何やってんだ!死にたいのか?」
センターも過去にナイフで刺された苦い記憶があるので、今でも刃物を向けられるとパニックを起こす。
自らの体験上、ゲキカラの行動が全く理解出来ない。
そんなセンターと背中あわせに戦っているネズミが言った。
「もう、あたしにも分かりません・・・見てるしか無いっすね。
無駄死にするような馬鹿とは思えませんが・・・ゲキカラだけは読めないっす」

・・・ゲキカラ、どうする?


715 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/15(金) 17:37:19.67 ID:ntn32QX10
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝23>

ミソもこの類の修羅場は相当潜っている。

「おい!」そばの4人に声をかける。ミソと行動を共にする”過激派”である。
あの日、ゲキカラを刺してヤバクネからも完全に浮いてしまったミソを
むしろ尊敬し、頭として担ぎあげ、ヤバクネ内で最強の結束力を誇る戦闘集団と化している。

「机を持って挟み込め」4人が頷き、机を腹に抱えるように持った。
これならばゲキカラが攻撃してきても、机の脚が邪魔をするので、
直撃は避けられる。

4人が机を駆使してゲキカラを部屋の角の方に追い込む。
こいつらもこの類の修羅場に慣れているようだ。
「これからミソがゲキカラを刺す」お膳立てを見事にこなす。
4人の動きがスムーズだ。

ついに、ゲキカラの背中が壁に触れた。角に追い詰められてしまった。最悪だ。
ミソがニヤリと笑う。
「ゲキカラ大先輩、『助けて下さい』って土下座したら、今ならチャラにしますよ」
ゲキカラは笑っている。単なる強がりなのか?

「やめろ!ゲキカラ、逃げるんだ!」
センターが狂ったように絶叫する。横でネズミがセンターをなだめながら、呟いた。
「ゲキカラは・・・最凶のカリスマか?ただの馬鹿か?」

不穏な空気を感じたサド、トリゴヤ、ブラックが集まって来た。
「ねぇ、サド、早く止めてっ」トリゴヤがサドの肩を揺すって訴える。
「駄目だ。ここで下手に動いたら、かえってゲキカラが危なくなる」
サドも冷や汗をかいて、かたずを飲んで見守っている。
ブラックがスカジャンの袖をめくる。目つきが座っている。旧四天王屈指のスピードで突っ込む気だ。
「ブラック、駄目だ。一瞬でもタイミング間違えば、お前のスピードでも切り裂かれるぞ。
失敗すればゲキカラもやられる。今は下手に刺激するな。分からないように少しずつ距離をつめるんだ」
ブラックは悔しそうに、胸にある十字架を握りしめた。

その時、ゲキカラが何とミソの方に歩き出した。

・・・無茶だ、ゲキカラ!


716 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/15(金) 20:03:11.95 ID:M98bB4Y60
どうなるんだ!?

720 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/16(土) 05:39:24.39 ID:BkozBHAu0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝24>

その時・・・・

「きゃはははは、お前には刺し殺されるより怖い思いさせてやるから、
ふふふふふふ、楽しみにするんだな、凄ーく怖いよ、あははははは」

地獄からの処刑メッセージが届いた。悪魔と化したゲキカラからミソに。
ミソが「ゴクッ」と唾を飲んだ。

「ふふふふふ、勿論お前たちも同罪だよ、きゃはははは」

歩きながら、左右の4人を睨みつける。
机でゲキカラを角に追い詰めている4人が冷や汗をかき、机を持つ手が少し滑る。
追い詰めたはずのミソ達が追い詰められている。ゲキカラがどんどん歩いてくる。

「てめぇ、なめんな」ミソが左ナイフを振りかざすフェイント、これに全く乗らないゲキカラ。
そして、ついに、ミソは右ナイフでゲキカラの腹を刺しに行く!

「うわあ、殺される」周囲から悲鳴が上がる「きゃあああああああ」
皆が眼を背けたその瞬間・・・

「バキャッ」「ドタッ」小柄なミソが仰向けに地面に叩きつけられていた。
ゲキカラはミソとすれ違って何事もなかったように笑っている。

「どうして・・・?」周囲が呆気にとられる。

ミソがゲキカラの刺しに行った時、ゲキカラは同時に助走して飛び上がり
ミソの顔めがけて右飛び膝蹴りを入れていた。
直前にミソは一瞬躊躇し、刺す狙いを腹から太腿に変えていた。
「これだけの人間が見てる前で殺人はまずい、太腿を抉るだけなら死ぬまい」
この考えが命取りになりナイフはゲキカラが飛んだ事で完全に空振りになり、
ミソは自分の突っ込む勢いのまま、ゲキカラのカウンター飛び膝蹴りの勢いを
まともに顔面に食らい、背中から地面に叩きつけられたのだ。

・・・命がけの修羅場、やはり、最凶ゲキカラが一枚上。


721 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/16(土) 08:25:02.97 ID:zF1ud3wM0
ゲキカラ△

722 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/16(土) 11:25:38.03 ID:EQH/LKFg0
つええ!!

727 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/16(土) 21:38:29.13 ID:dx903IoG0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝25>

ゲキカラがミソの両手を見た。
左手に握られたナイフは膝蹴りのカウンターの衝撃で部屋の隅まで吹っ飛び、
もう手の中には無かった。しかし右手はまだナイフを持ったままだ。
ゲキカラは少し不機嫌になった。爪を噛んでいる。

おもむろにブーツの底で思い切りナイフを握る右手を踏みつけた
「グチャ」「ぎゃあああ」「ドカッ、ドタッ、ガキッ・・・」と右手を徹底的に踏む。
「あはははは、一生人に向けて使わないって誓って放すまで止めないよ、きゃはははは」
あまりの痛さでナイフの感触が分からない上、
ナイフを握ったまま立て続けに踏まれるので、放したくても放せないのだ。
「ぎゃあああああ、放す、放すから止めてくれぇ、ひゃああああ」
激痛と恐怖にミソが失神した。

しかし最後までナイフが取れなかったのでゲキカラは不機嫌になり、
結局手でもぎ取った。折りたたみ式フォールディングナイフ「カシャン」と収納した。
カッコいい!

・・・「おっ?これいいな、没収!」

ゲキカラが笑いながらポケットに折りたたんだナイフをしまった。
すぐに残り4人を見る。机を持ったままで呆気に取られている。
それでもゲキカラが近づくと、机の脚でゲキカラを三方から取り囲み、
最後の1人が机を思い切りゲキカラの頭に叩きつける。
この4人やはり喧嘩慣れしている。流血したゲキカラが笑う。

「あはははは、お前らのお仕置きのテーマは・・・”机”だな?きゃはははは」

4人はゾッとしながらも、机を上手く使いながら、直接攻撃を貰わずに、
合間を縫って的確にゲキカラに攻撃を与えていく。
流石のゲキカラも体調不良に加え、激戦の疲れが出たのか?
攻撃をまともに身体で受けるようになってきた。無理もない。
「よし、行けるぞ、ゲキカラを倒せ」4人の攻撃が激しくなる。
ところが意外な言葉があたりに響く。

「きゃはははは、ねぇもう終わりにしていい?飽きちゃった、あははははは」


728 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/16(土) 21:40:46.99 ID:dx903IoG0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝26>

流血で顔を真っ赤に染めたゲキカラが突然叫ぶ「おらああ」
強烈無比な右前蹴りで1人を机ごとフッとばす「バキャ」「ぐあっ」
数メートル先の壁に背中を「ドウッ」と強打し、うずくまったままだ。

残りの3人が、いやこの戦いを見ている周囲の全員が思った。
この期に及んで机ごと人をフッとばすとは・・・やはりゲキカラは化け物だ。

「あはははは、次は誰にする?ふふふふふ」
次に「破壊」すべき1人の「敵」をロックオンした。真っ直ぐその敵に近づく。
「なめんじゃねぇぞ」「こらぁああ」残りの2人が横から机で殴りかかる。
「ガキッ」「ドカッ」「バコッ」「ガスッ」
全く関心が無いように、ロックオンした1人に近づいていく。

「うらあ」今度は走りながらの右飛び前蹴りだ。
「ガコォン」「うぎゃあ」机ごともんどり打って転がるように倒れた。
ピクリとも動かない。

「きゃはははは、ねぇ次はどっち?最後の1人はつらいよ、ふふふふふ」
2人いっぺんに机を投げつけ、飛びかかる。
「うぎゃああ」1人が空中を舞った。ゲキカラの右クロスアッパー。
顎を押さえて痙攣している「あぐぅぅ」

「あはははは、最後の1人になっちゃったね、きゃはははは」
最後の1人は「うわぁぁぁ」と叫びながら、ぐったりしているミソの
横に落ちていたナイフを拾った。
これはあの日ゲキカラが刺されたいわくつきのものである。

「こいつも・・・ナイフか?」ゲキカラは不機嫌になった。爪を噛んでいる。
面倒くさそうにポケットから取り出したフォールディングナイフを開いた。
「シャキン」と不気味な音が響く。
ただのナイフでもゲキカラが持つと怖い。

「ふふふふふ、こっちにもナイフあるよ、そんなに刺されたい?きゃはははは」

・・・馬鹿、もうゲキカラを怒らすな!


734 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/17(日) 12:19:56.02 ID:4O+BH7dZ0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝27>

「あはははは、1歩でも動くと死んじゃうよ、きゃはははは」
血まみれのゲキカラがフォールディングナイフを持って近づいてくる。
「シュッ、シュッ」とナイフを投げるフォームを「素振り」する。
ゲキカラの腕でこの距離から狙ったら、目玉でも喉でも心臓でも
確実に刺してくるだろう。投げないまでもフォームだけで怖い。

「ふふふふふ、今すぐ放せば、机のお仕置きだけで勘弁しておくけど、
放さなかったらナイフで全身ぐちゃぐちゃにするよ、あははははは」
血を滴らせた顔の奥に光る両眼と右手に持ったナイフの鈍い光がシンクロする。
・・・ぎゃああああ、もう、ジェイソンよりも怖い。

「きゃはははは、さあ、どうすんの?あはははは」
血とナイフが、いやゲキカラが一歩一歩近づいてくる。

「刺すよ」ゲキカラがほんの近くまで来ていた。
血まみれのゲキカラの顔の中で、血走った両眼とナイフが同時に光った。

「あっきゃあああー」恐怖で腰から崩れ落ち、思わずナイフを放した。
転がったナイフの位置を確認するやゲキカラの黒のロングブーツが鳩尾に突き刺さった。
「ドガッッ」「ぐぇえええ」あまりの痛さに泣きわめく「ぎゃああああ」今度は喉を蹴り上げた「バクッ」「ぐっふえぇ、ごほん、ごほん」
ダンゴ虫の様に丸まって震えている。ゲキカラがフォールディングナイフをポケットにしまいながら笑った。
「あはははは、間に合って良かったな、ギリギリセーフ、きゃはははは」

・・・どう見てもアウトのお仕置きだろ?とは誰も突っ込めない、緊迫した空気。

まず1人の髪の毛を掴んだ。ずるずると引きずる「きゃあああ、痛い、痛い」
壁に脳天をつけるように寝かせた「動いたら、お仕置きだよ」鳩尾を踏む「ぐえぇぇ」
2人目・3人目も同様に髪の毛を引っ張って壁に頭をつけて寝かせた。
「ふふふふふ、ねぇ皆ちゃんと並んで、きゃはははは」意図が分からず3人が困惑する。
「真っ直ぐ!」不機嫌になったゲキカラが2人目と3人目の脇腹をブーツつま先で小突く。
「ぎゃああ、はっ、はいぃ」丁度、3人が「川」の字になった。ガタガタと震えている。

「ふふふふふ、もう動かないで、きゃはははは」ゲキカラは壁沿いに淡々と机を積み上げていく。
3人の顔が1つずつ机の下に入り、首から下が机から出てこっちに伸びている。
机はそれぞれ4段ずみになっている。ちょっとでも押したらすぐ崩れそうだ。
「あははははは、震えちゃ駄目、崩れるでしょ?きゃはははは」
3人の脚がガクガク震えるので、「膝曲げて!」とゲキカラが怒って鳩尾を踏む「ぐおぉ、はい」。

「きゃはははは、1回勝負だからチャンとやってね、あははははは」
床にうずくまり震えたままのさっきナイフを使おうとした最後の1人に告げる。
4人ともこれから起こることへの恐怖で誰も声が出ない。


735 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/17(日) 12:21:36.99 ID:4O+BH7dZ0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝28>

机の下に顔を入れ、机の脚にしがみつき、膝を曲げた状態で3人が震えている。

ゲキカラが肩をクルクル回した。首もコキコキ鳴らしている。見てるだけで怖い。何をするんだ?
「ふふふふふふ、ねえ、皆で面白いことするから早くこっちに来て、きゃははははは」
最後の1人を睨む「いやあ、助けて」「さっさとこっちに来る!」すっと近づくと、髪の毛を掴み、
ドスッと強烈無比な右ボディブローが突き刺した「うぐああああ」腹を押さえてうずくまる。

「あははははは、言う事聞かないともっと痛くするよ、きゃはははは」
「これから何をするんですか、教えて下さい」「ふふふふふ、内緒、あはははは」・・・怖すぎる。

「ふふふふふ、1回勝負だから失敗したらお仕置きだよ、きゃはははは」
ゲキカラは最後の1人の髪の毛を右手で強く掴んで引き起こした。立った両脚が震える。
「何、何をするのか、教えて、教えて下さい」泣きながら懇願する。
「駄目」ゲキカラが笑う。クルッと壁の方を向かせた。味方3人が震えているのが見える。
ゲキカラが後ろに回り込み。歩幅を測りながら少しずつ遠ざかって行く。
「いやああああ、助けてぇ」思わず後ろのゲキカラを見た。

ゲキカラが怒って近づいてきた。髪の毛を掴んで耳元で脅す。
「ねえ、次にちょっとでも後ろ見たら・・・両眼潰すよ」「ぎゃああああ」
「胸の前で両腕をしっかり組んで」「助けてぇ」
「軽くお尻突き出して」「やめてぇ」
「深呼吸して、歯を軽く噛んで」「きゃあああああ、助けてぇぇ」
「ふふふふふ、絶対こっち見ないでね、きゃはははは」「嫌ぁ殺さないで~」

ゲキカラが後ろに下がった「3・2・1」カウントダウン「ひゃああああ」絶叫の中、
「ゼロ!」助走をつけた右前蹴りで前方に吹っ飛ばす「ドカッ」。
勢いそのままで積み重ねた机に突っ込んだ「グシャアアン」。机が一斉に崩れ出す。
「ガラガラ、ドカン、ガシャン」「ぎゃあああああ」4人の絶叫が響き、机は全て倒れていた。

・・・人間ボーリング?「ストライク!」ゲキカラ大喜び、しかし周囲はドン引き。


740 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/17(日) 18:53:48.17 ID:A/s0erRG0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝29>

恐怖と苦痛で呻く4人にゲキカラが詰め寄る。
「きゃはははは、今度私に逆らったら、どうなるか分かる?ふふふふふ、机は痛いよ~、あはははは」
4人はカクカクと頷くだけ。恐怖で言葉が出ない。
ゲキカラがご機嫌斜め「分かる?」机を持ち上げて振りかぶる「ひゃあああ、はい!」

「・・・さて、こっちの方がメインだからな」と呟いたゲキカラがミソを見る。
さっきと横たわっている位置が少し違う。床に落ちた筈のナイフが見当たらない。
「殺気は感じなかったが・・・?」4人との戦いの間、反撃の気配は感じていなかったのだ。
試しに、ゲキカラはさっき持ち上げた机をそのままミソに向けて投げつける。
ミソが思わず避けた「きゃはははは、寝たふりは駄目、あはははは」
そして次の机を持ち上げる「ナイフを放さないと続くよ」とミソに机を投げつける。
「ナイフ?持ってない」必死で避けながら、ミソが主張する。

お見通しのゲキカラは、ミソに嘘芝居に呆れる。
「あはははは、嘘つくと、お仕置きがきつくなるよ、きゃはははは」
「本当に持ってない。本当なんだ」ミソがどこにナイフが落ちているか、探すように辺りを見渡す。

ミソが隙を見て仲間の4人に目配せする「今だ、行け!」
ところが4人は眼を逸らし、少しずつ後ずさりする。「イヤイヤ」と首を横に振る。
もう悪魔、いやゲキカラとはこれ以上戦いたくないのだ。お見通しのゲキカラが笑う。
「きゃはははは、お前の味方はもう居ないよ、あははははは」

「くっ」しかしミソには奥の手がある。
4人が人間ボーリングのお仕置きを受けてるどさくさまぎれに拾い、右手首の裾に隠してあるナイフ。
そして、左手首裾の隠し武器!

・・・いきなり恐ろしいまでの強烈な光がゲキカラの両眼に照射された。
アメリカはじめ世界の軍・警察で装備されている超強力な暴徒鎮圧用フラッシュライト。
一瞬でも見てしまうと数秒間は全く視界が効かない合法的な最強兵器である。
「うっ?」流石のゲキカラも耐え切れない。両眼を思わず押さえた。

既にミソの右手がナイフを握っていた。ミソがゲキカラ目がけて素早く突進し、
そして、両眼の見えないゲキカラの、今度こそ腹を切り裂く「死ね、化け物」

「ブシュッ」

「きゃああああああ」周囲は絶叫、騒然「ミソがゲキカラを刺した!」


741 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/17(日) 20:43:19.36 ID:FI4CiaTE0
げきからあああああああああああああああああああああああ

743 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/17(日) 22:50:56.38 ID:oNQhWwqt0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝30>

ミソのナイフはゲキカラのスカジャンに突き刺さり、
背中から切っ先が少し突き抜けていた。
「うわあああああ、人殺し」「ぎゃああああ、救急車、いや警察呼べ、早く」

しかし、ゲキカラはニヤリと笑うと、ミソの右腕を自分の右腕で抱え込んだ。
左手で髪を掴むとそのまま動けないミソの顔面に頭突き一閃「グワン」「ぎゃあ」
頭突きの連打が続く。「ドカッ、ガキッ、ゴツッ」

ミソがその場に崩れ落ちる、いやしかし、倒れさせてもらえない。
まだ、ゲキカラの右腕はミソを解放していない。更に連打が続く。
「ガン、ゴキッ、ガチャ」その時ミソがやっとナイフを放した。
「カチャン」床に落ちたナイフ。
それを見て、ゲキカラはミソが崩れ落ちるのを許した。

・・・「ゲキカラは刺されたのに、どうして平気なんだ?」

フラッシュライトで眼潰しを食い、腹を刺されると感じた刹那、ゲキカラは必死で身を捻った。
極細ウエストと驚異的な防衛本能が功を奏し、
ナイフはスカジャンを貫通したが、その身体には掠り傷程度しか負わなかった。

「あははははは、お行儀の悪い子にはお仕置きが必要だね、きゃははははは」

ゲキカラはミソを壁に連れていく。
肩口をつかんだまま、強烈なボディブローが突き刺さる。
「ドスッ」「うげっ」
崩れ落ちて倒れる・・・いや、倒れさせて貰えない。
崩れ落ちる動きに合わせて再度ボディブローが突き刺さっていたのだ。
「ドスッ」「ぐぼっ」
ボディブローを食い、身体が浮き、つま先立ちになり、
膝から崩れ落ちそうになるところを、倒れ込む際にまたボディブロー。
「ドスッ」「うがぁ」

立ったままKOされ、倒れさせて貰えない・・・まさに地獄のボディブローである。


744 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/17(日) 22:55:47.12 ID:oNQhWwqt0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝31>

ミソは口から血と胃液を噴き出しながら「うげぇぇ、助けて、ぎゃうっ、倒れさせて、うごああ」
ずっとつま先だちでボディブローを食い続ける痛みに死にたいと願った。
腹を太い丸太で串刺しにされたように、生きる気力が無くなる激痛、鈍痛がずっと続く。
ヤバクネの中でも肚の座り方では屈指のミソも、この無限地獄を耐え抜くことは出来ない。

「殺せ、殺してくれぇ」と繰り返すミソからゲキカラは手を放した。
ミソは前のめりに崩れ落ち、腹を押さえたまま痙攣している。

「さあ、仕上げだ」

ゲキカラはミソを仰向けにひっくり返すと。マウントで馬乗りになる。
そこから、顔の方へポジションを移し、両脛で両腕を動けないような
変形マウントになった。ポケットからフォールディングナイフを取り出す。
地獄のボディブローのせいで、身体をよじることさえ出来ない。

ミソの顔の上にナイフをかざす。切っ先が下を向き、右眼を狙っている。
「きゃはははは、一回放して空中キャッチするから、ふふふふふ
お前暴れたら失敗するよ、どうなるか知らないよ、あはははは」
おもむろにナイフから手を放す「ぎゃああ」さっと空中でキャッチした。
「あははははは、成功したから今度はもう少し低め、きゃはははは」
さっきより低いところからスタートする。「ひゃああ」キャッチ成功。
「じゃあ、もう1回」「誰か、誰か助けてぇ」「ギリギリセーフ、じゃあ次」
4回目で切っ先がまつ毛に触れ、ミソは気絶した。

ゲキカラは変形マウントを止め、ミソの髪の毛を引きづる「ううう?・・・ぎゃああ」
髪の毛を引っ張られる痛みで我に返ったミソを壁に押し付けた。地獄のボディブロー。
「ドスッ」「うぎゃ」「きゃはははは、動いたら死ぬよ、気を付け!あはははは」
そう言い残すとゲキカラはミソから距離を取って下がって行く
「ふふふふふ、絶対動いちゃだめ、きゃはははは」
10メートルは離れただろうか、ゲキカラが大きく振りかぶり右腕を力強く振る。
「ビュワー」銀色の光がミソの首に突き刺さる「ドスッ」ナイフがミソの右首筋を撫でるように通過し、
髪の毛がハラハラッと切れて落ちた。
壁に突き刺さり「ビィィィン」と振動するナイフがまた首筋に少し触れた。
「ぎゃああああ」絶叫するミソの両眼にはもう「恐怖」しか無かった。
ゲキカラはミソの髪の毛を掴み、血まみれの顔を近づけて言った。

「お前、いずれヤバクネのトップになるんだろ?一線を越えたらどうなるか?
そこだけは・・・絶対間違うなよ。お前とお前の仲間の為に」
・・・全く笑っていないのが、逆に怖い!


745 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/17(日) 23:00:35.93 ID:oNQhWwqt0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝32>

血まみれのゲキカラの顔の中でその両眼だけがギラッと光る。ミソはコクっと頷く。
するとゲキカラがニコッと笑った「あはははは、マジに生きろよ、きゃはははは」
ミソは膝から崩れ、床に倒れた。恐怖からの解放で完全に気絶したのだ。
この恐怖がトラウマになり、もうナイフで人を傷つけることは一生ないだろう。
「ふふふふふ、これは没収しとくよ、きゃはははは」壁に突き刺さったナイフを抜き、「シャキ」と収納し、ポケットに入れた。

・・・うおぉぉぉ、やっぱゲキカラ無双!

センターがフウッと安堵の息を漏らした「心配させんなよ、ゲキカラ、馬鹿野郎」
背中合わせのネズミが告げる。「まだまだゲキカラさんから学ぶことがありそうっす。それは認めなくては」
おたべが近づく「さあさあ、うちらももう一息頑張らんと」「当然だ」「そうっすね」
おたべ、センター、ネズミ新旧トップ3人が一丸となりヤバクネ連中に突っ込む「おらあああ」

サドがホッと胸をなで下ろす「やっぱり、ゲキカラ最凶だ。誰もあいつには勝てない」
「きゃああ、ゲキカラ、カッコいい」拍手で喜ぶトリゴヤ。十字架を握るブラックの手が感激で震える。
サドが言う「よし、こっちももう少しやっとくか?」ブラック「負けるか」トリゴヤ「私も頑張る~」

・・・だが、ゲキカラが不機嫌になった。イライラしながら爪を噛んでいる「ふふふふふ、あれ?何人まで行ったか忘れた、
もう1回100人から行くか?きゃはははは」首をコキコキ鳴らす。それを聞いたヤバクネ連中が慌てる「さっき32って」
「本当?」「本当です」「じゃあ、32-5=27人、早く27人集まって!早く」
この死闘を見ていたヤバクネ連中は一斉に逃げだした「きゃあああ、ゲキカラが来る」心折れた者は哀れ、逃げまどうだけ。
ゲキカラの一撃必殺の前に、あっと言う間に屍の山が出来ていく。恐怖と絶望の叫び声をBGMに、ゲキカラは悠々と歩いていく。

周囲から「獲物」が減り、イライラするゲキカラが律儀にこの日のノルマ「100人斬り」を達成すると、
向こうから一際大きな声が上がった「前田だ、前田が来たぞ」最後はやっぱり主役・前田が決める。
シブヤを説き伏せこの戦争を終わらせ、この街の悪党切りの罪を全て認めて、警察に出頭していった。

おたべが言った「センターはん、ネズミはん、落ちついたら早目に世代交代の
儀式をしておきましょう。ラッパッパの部室で。もうあんたたちの時代や」
「ゲキカラはん、勿論来てくれますね?」ゲキカラは笑って言う「私はそういうの苦手だ、お前らトップ同士でやっといてくれ」

ゲキカラは窓ガラスを開け、サッシに両肘をつき、両手で頬杖をしながら青空を眺めている。
「優子さん、また生き残ったよ、まだそっちには行けないみたい」気持いい風が吹き込んできた
「馬鹿、当たり前だ、100万年早い」と優子が答えているように、風が顔に優しく触れてくる。ゲキカラはこの風が好きだ。

その時・・・廊下の角からゲキカラを射るような視線で見ている奴・・・ステゴロの「鯱」。
隣のステゴロトップの仲俣に告げる「ね、ゲキカラは本物でしょう?」
「ああ、入院中に100人斬りとは。化け物だ。しかも”ナイフ使い”相手に説教しながら戦っている。
あのミソだって相当強い筈なのに・・・しかし、それでも鯱、お前が勝つだろう。負ける要素が無い」
「楽しみは取っておきます。今日は帰りましょう」ステゴロが撤退していく。

・・・さあ、いよいよマジ女も新世代へてっぺん継承。次の時代が始まるのだ。


746 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/18(月) 00:32:01.24 ID:5jEY53xvi
長編乙!

748 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/18(月) 03:12:19.82 ID:JsPemzFF0
まだ鯱と戦ってないし続きますよね?
期待してます

753 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/18(月) 19:41:30.39 ID:3ILJ3lMY0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝33>

マジ女VSヤバ女最終決戦の後、皆と分かれ、パシリの車を見つけたところでゲキカラが倒れる。
高熱、嘔吐、眩暈により歩行困難となり、車を降りてからも、パシリに背負われ、
病院内に担ぎこまれるのがやっとの状態だった。

しかし、迎えた病院関係者の中に担当看護婦戸島の姿が無く、
不審に思ったゲキカラが尋ねると、「今回の件の責任を取り担当が変わった」と告げられた。
意識朦朧のゲキカラ、最後の気力を振り絞り、一切の診察を拒否し、転院手続きを要求する。
「命には代えられない」結局病院側が折れ、再び戸島が担当看護婦に戻った。

息を切らせて駆け付けた戸島に、搬送用担架に乗せられたゲキカラが言った。
「裏切って悪かった・・・時間が無かったんだ・・・でも点滴は最後までやったよ」
「仲間のところに行ってたんでしょ?さあ、これからは自分の治療に専念してね」
戸島がゲキカラの髪の毛を優しく整えると、ゲキカラが戸島に何かを差し出した。
・・・四葉のクローバー「公園で見つけたんだ。仲間を褒めてくれてありがとう。戸島さんも幸せになってよ」
チャッカ達との激闘の後、見つけてずっとポケットにしまっていたのだ。
「これを私に?・・・ありがとう」受け取った戸島は涙がこぼれないように上を向いた・・・。

ゲキカラはそれから丸3日間、寝た切りの状態になった。42℃以上の高熱と嘔吐が続く。
やっと口に入れた食物、飲物もすぐに吐いてしまう。「可哀相だが、このままでは身体機能に重大な後遺症が残る」
と診察されていた為、戸島は気が気でなかった。勤務時間外は家に戻らずずっとゲキカラの手を握っていた。
「何かあったらすぐナースコールして、絶対我慢しちゃ駄目よ」そう話しかけてもうわ言を繰り返すだけ。
時折、口からあふれ出る泡状の涎を拭きながら、涙が出てくる。勤務時間中は一緒に居られないのが悔しい。
ゲキカラに貰った四葉のクローバーに「神様あの子を助けて下さい」とずっと祈っていた。
4日目の未明、ナースコールが鳴る!慌てて駆け付けた戸島。・・・そこで見た光景は生涯忘れられない。

「おなかすいた。何か食べたい」

と恥ずかしそうに笑うゲキカラ。「えぇ~?」額を触ると熱は下がっている。当直医も理解に苦しんでいる。
「ゆっくりと少しずつね」と出されたお粥に「味が全然無い」と自前の七味唐辛子をかけ、
「ズゾッ」とワンコそばのように平らげると、「うーん」と両手で伸びをして、
「もう元気になったから退院したい。病院って薬の臭いがするから嫌、頭が痛くなる」と言い出した。
「馬鹿な事言ってないで、もう少し寝てなさい。また熱が上がっても知らないわよ」
という戸島に「診察は何時?」とゲキカラが聞く「9時からよ」と言われ仕方なく二度寝した。

診察の時間『私元気なのに何で病院に居なきゃいけないんですか』オーラばりばりのゲキカラに
執刀医が唖然として呟く「確かに、もう完治している・・・現代医学では説明出来ないが」
平熱に下がり、嘘のように痣や切り傷も無くなっており、最早これ以上入院している理由が無かった。
「戸島さん、いろいろありがと、それじゃ」病院嫌いのゲキカラは「もうたまらん」とばかり、足早に帰宅していった。

・・・ゲキカラ、完全復活!


754 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/18(月) 19:45:36.66 ID:3ILJ3lMY0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝34>

ところが、折角退院したのに、ゲキカラはもう何日も登校していなかった。
毎日、大好きな「川沿いの土手の遊歩道」のベンチに座り、水面を眺めて時間を潰していた。
小さな子が大きな飴玉を無理して頬張った様に、右頬だけ「ぷぅ」と膨らましている「困った」

理由は・・・センターである。

戦う意味も無いのに事あるごとに「おいゲキカラ、どっちが強いか勝負しろ!」
と熱血漢オーラ出まくりで迫ってくるセンターが苦手だ。今度は左頬だけ「ぷぅ」と膨らむ。
「部長のおたべがてっぺんをセンター・ネズミに譲るって言ってんだからそれでいいだろ?」
今度は右頬が「ぷぅ」と膨らむ「何なんだよあいつは?」ゲキカラは「はあぁ~」とため息。
その時偶然「ヒュー」と唇で小さな音が鳴った「あれ、口笛出来た?」
喜んで吹いてみる「スヒュー、フヒー」・・・やっぱ駄目だ。ゲキカラは口笛が苦手だ。
両頬を「ぷぅ」と膨らませ、真っ赤になって照れている・・・可愛い!

その時、パシリが向こうの車の中から叫んでいるのが聞こえた「姉貴、ゲキカラの姉貴!」
・・・気分台無し、可愛い表情から苛立ちの表情になる「あの馬鹿、姉貴とか人前で言うなよ、恥ずかしい」
車に近づき「お前な、あれだけ人前で姉貴とか言うなって・・」その言葉を遮るようにパシリが言った。
「大変です、ゲキカラの姉貴!ステゴロが近隣の暴走族と連合組んで、マジ女に殴り込みです」
「何だと?」ゲキカラの顔色が変わる「いつだ?」
「さっき正門まで入ってきていました、乗って下さい」ゲキカラが乗りこむや、すぐに車が走り出す。

「ステゴロか・・・仲俣はいいとして、あの大きい奴だな?厄介なのは」
ゲキカラはヤバ女との最終決戦に向かう最中、射るような眼で見ていた「大きい奴」を思い出した。
「あいつの名前は、鯱です。ゲキカラの姉貴が2カ月で壊滅させたステゴロ高校を
仲俣と鯱は1カ月でまとめ上げ、最近、近隣の族と同盟を結んで、今や県内最強勢力の1つです」
「鯱・・・か?あいつは恐ろしく強いよ。それで今、学校には誰がいるんだ?」
「新世代がまとめようとしていますが、旧世代残党が反発して、内紛状態のようです。
何か今日にでも新旧交代の儀式があるとか言っていましたが・・・統制取れずにバラバラでした」
おたべは世代交代の最中に他校に狙われるのを恐れ、早目に交代の儀式をやって起きたかったのだが、
最終決戦でその事をセンター・ネズミに言っていたのを仲俣と鯱に聞かれていた。
仲俣にピンポイントで狙われてしまったのだ。

「新も旧もねえ、同じマジ女の仲間じゃないか?何やってんだ?おたべ、センター」

「急げ、パシリ」ゲキカラがギュッと拳を握った。
「くそっ」ゴツッと窓ガラスに拳をぶつける「頼む、間に合ってくれ」


763 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/19(火) 20:03:44.28 ID:0QomwK+z0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝35>

既に、マジ女はステゴロ高校を中心とした「ステゴロ連合」に校舎付近まで攻め込まれ、
世代交代の儀式に出席する予定だった部長おたべ、新部長センター、新副部長ネズミ、
立会人の学ラン、尺、歌舞伎シスターズがラッパッパの部室から反撃の機会を伺っていた。
ここには新四天王は居ない、まだ人選中なのだ。校庭から激闘の声が聞こえてくる。

センターが言う「そもそも、まどろっこしい儀式なんて・・・私達には向いてなかったんだ。
新旧幹部がこれだけガン首揃えてんだ。この喧嘩、派手に行こうぜ!」
おたべがたしなめる「揃いも揃って無駄死にするのは・・・好みまへんなぁ」
センターが「何だと?引退が決まってビビったか?おたべ」と苛立つと
「ネズミはん、どない思いますか?」とおたべ。

「まず・・・あたしが裏から脱出して武器と戦える者を集めましょう。
次に、合図と同時に、ここから本隊が飛び出して、同時にあたしらが後ろから襲う。
少なくとも前後挟み打ちには出来れば勝算が見えてくる・・・ってところっすかね?」
オタベが言う「確かに勝ちが見えるアイデアですな、よろしいか?センターはん」
センターが静かに答える「分かった・・・で、その”合図”はどうするんだ?ネズミ」

ネズミが言った「相手を混乱させるには・・・『ゲキカラが来た』と叫んでみますか?」
おたべが感心する「流石、ネズミはん、それが一番相手には効くでしょうな?」
センターが腹を括った「よし『ゲキカラが来た』で戦闘開始だな。皆、準備しろ」

早速、ネズミが窓ガラスを開け、ベランダ沿いに抜けだした。
センターが心配そうに見つめる「頼むぞ、ネズミ」そして・・・
「それにしても、ゲキカラ、肝心な時に何で居ないんだよ?」と呟いた。
いつも当たり前のように居たから事あるごとに突っかかっていたが、
最近ゲキカラは全く学校にも来てくれない。センターはそれが無性に寂しい。
「マジ女のピンチなんだ。タイマンは後でもいいから、一緒に戦ってくれたっていいのに。
お前が居ないのに『ゲキカラが来た』が戦いの合図なんて、空し過ぎるじゃないか・・・」

何とか校舎裏に抜けだしたネズミが見た光景は・・・あまりにも残酷だった。
ステゴロ連合はステゴロ高校本隊だけで150人以上、
連合を組む暴走族が250人近く応援に来ている。総勢300人はいるだろう。

その中でマジ女の生徒が1人、また1人とステゴロ本隊に倒されていく。
こんな状況で、武器や戦える者など、簡単に集まるわけが無い。
流石の策士ネズミも絶望して、立ちつくす。

・・・うわあああ、どうすりゃいいんだ?


764 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/19(火) 20:05:49.84 ID:0QomwK+z0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝36>

鯱と立ち話をしていた仲俣が、近くの数人に目配せした。

暫くするとネズミは不穏な気配を察知して、場所を変えようとした。
その時、パーカーのフードが何かに引っかかった。
取ろうとしたネズミの眼に・・・ステゴロ本隊が数人自分を取り囲んでいるのが映った。
「ギクッ」後ろを見ると、既に1人がフードを引っ張っていた・・・。
ステゴロ本隊数人は、何も言わずにネズミを袋叩きにしはじめる。

「バキッ、ボコッ、バコッ、ガキッ」しかし、既に副部長になる事が決まり、
センターと共にマジ女を守ろうと腹をくくっているネズミはその体格に似合わず、
意外な程の強さを発揮しだす。
相手のパンチ、キックを見切り、眼、喉といった急所に的確な反撃を入れる。
最初に取り囲んだ数人がみるみる劣勢になる。
その周りから、今度は武器を持った数人が攻め込んできた。
ここでもネズミは巧みに同志討ちを誘発させ、木刀を奪い取り、反撃する。
ネズミの周りには、既にステゴロ本隊の屍が10数名。

・・・ネズミ行けるぞ、流石、副部長!

その時、ネズミの背後から大きな影が忍び寄る。
「うっ?」ネズミがとっさに反応して、振り向き様、真後ろの敵に木刀を打ち込む!
相手はスッとバックステップして距離を外した。囮だった「しまった」

殺気を感じ、振り返ったネズミの正面で大きな影が沈み込み、小柄なネズミに両脚タックル。
そのまま、高々と抱え上げて、後頭部から地面に叩き落とす「ドスッ」「あっ」
流石のネズミも後頭部を強打し、気絶した。

このタックルを仕掛けた奴が「リュウキ」。女とは思えない筋肉の”隆起”ぶりに鯱がつけたのだ。
本人は”龍姫”だと言い張る。美人の鯱に無駄な対抗をして、まだ女を捨てていないのが残念だ。
そんなリュウキがネズミを倒せなかったステゴロ本隊数人を叱咤する。
「今の無様な戦いを・・・鯱さんが見たら・・・どうなるかな?」鯱は根性無しが大嫌いだ。
一様に震えだして、「次こそは気合い入れてやります。勘弁して下さい」
「もう一度、もう一度だけチャンスを」と懇願する。
「じゃあ、黙っておくよ・・・本気でやれ!」リュウキが叫ぶ。
「はい!」と口々に叫んで「うおおおお」とマジ女に襲いかかって行く。

・・・「出来るなら、最初から本気出せよ、馬鹿」リュウキが笑っている。


765 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/19(火) 20:09:14.36 ID:0QomwK+z0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝37>

「ははは、ネジ巻き過ぎだろ?」もう1人の女マッチョが笑っている。
さっき、後ろからネズミにフェイントをかけた奴だ。ルックスも戦闘力もリュウキと良い勝負。
「うるせえな、カイト」・・・海人(うみんちゅ)Tシャツに並々ならぬ拘りを持つ。
小学校でレスリング→中学校で柔道→高校で総合格闘技、とリュウキと同じ道を歩む幼馴染である。
最初「うみんちゅ」を「かいと」と読み間違い、そのまま名前にされた・・・鯱には逆らえない。
 
向こうでひときわ派手にKOの山を築いているのが、双子の黒帯空手家「フウ」と「コウ」。
オーソドックスが姉フウ、サウスポーが妹コウ。他人には全く同じに見えるが、
お互い自分の方が若干強いと思っている。涼しい切れ長の眼が印象的、鯱と比べなければかなり美人だ。
リュウキやカイトよりは細いが、その全身が鍛え込まれているのが一目で分かる。
フウは風、コウは光を意味する。その危険な戦いぶりから、やはり鯱がつけた名前である。

リュウキ、カイト、フウ、コウが現ステゴロ四天王、全員が鯱に直接スカウトされた格闘技のスペシャリスト。
その上に仲俣と鯱が君臨する一枚岩の県内屈指の戦闘集団。
ステゴロはこれら幹部が無傷のまま、兵隊と応援だけで既にマジ女をほぼ制圧していた。

鯱が四天王を集める「私がゲキカラを倒す。お前らは他の全員を潰せ。センターとおたべは強いようだ」
「鯱さんが出なくても、私らでゲキカラも含め全員潰します」とリュウキが言うと
「残念だが、お前ら全員がかりでもゲキカラには勝てないよ。ゲキカラを見つけたら戦わずすぐ教えろ」
と鯱が言い残して、ゲキカラを探しに校舎の中に入って行った。
「あそこまで言われたら・・・ゲキカラ狩り、やってやろうぜ」4人が不気味に笑う。
こうして、ゲキカラは「ステゴロ最強の鯱」「ステゴロ四天王」の二手に狙われる立場となってしまった。

突然、校庭を1台の車が暴走する「ブオオオン、キキー、グオオオン」スモークガラスで運転席が見えない。
仲間の誰かがトチ狂ったか?ステゴロ連合の暴走族仕様のバイクを片っ端からふっ飛ばし、スクラップにしていく。
「うわああ、おい、やめろぉ」「誰だ、運転してるのは?」あちこちで悲鳴が上がる。
逃げる暴走族メンバーを追い立てる暴走車、その改造マイク越しに、あの笑い声が聞こえた。

「きゃはははは、死にたくなければ1分以内に校庭から出ること、ふふふふふ、
60・59・58・57・・早くしないと全部ぶっ壊すよ、あははははは」

・・・ゲキカラだ。
連合の暴走族は、あくまでステゴロの助っ人であり、喧嘩のモチベーションが低かった。
いきなり、暴走車に追いかけられ、一斉に校庭から走って逃げていく。
「グチャ」「バキッ」「ドガン」次々とバイクが破壊され、歯向う人間ごと轢かれそうになる。
全力で逃げればギリギリ轢かれない程度のスピードで追ってくる。
無免許なのに運転が絶妙!裏で相当乗っていたのか?

「あははははは、早く逃げて、轢いちゃうよ、運転したの今日が初めて、きゃはははは」


774 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/20(水) 17:32:22.28 ID:uXhXq2ps0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝38>

応援に来ていた暴走族の殆どが、息を切らせて校庭の外に逃げ出して行った「助けてくれぇ」
雑魚は追っ払った。だが、連合の幹部達や血の気が多い連中数10人がまだ校舎の陰に隠れていた。
「あはははは、大掃除おしまーい、きゃはははは」ゲキカラが車から出てくる。
「ふふふふふ、校庭の中だったら、無免許でも大丈夫だよね?あはははは」

一斉に鉄パイプや金属バットで襲撃する連合の残党「なめんじゃねぇぞ、このアマ」
大柄な男達が叫ぶ。ゲキカラが「馬鹿だな」という顔をして車の中から鉄パイプを2本取り出す。

地獄の料理人が・・・憐れな子羊、いや、連合の幹部を・・・手招きして待っている。
ゲキカラは鉄パイプの先端を「カツン、カツン」と鳴らせて敵の動きを見ている。

先頭の1人がバットで攻撃する。鉄パイプ1本で受けながらもう1本で首筋を強打「バキッ」「ぎゃああ」
2人目が鉄パイプを持って突っ込んでくる。1本で右手に持つ鉄パイプを叩き落とし、
もう1本が脳天を一撃「ゴツッ」「うぎゃああ」3人目には鉄パイプを1本投げつける。
回転しながら飛んで行き、「ガキッ」と両脛にヒットした「ぐおおおお」地面に倒れ呻いている。
5~6人が走って襲いかかってくる。ゲキカラがニヤッと笑った。スッと車に乗ると、
車でその5~6人を次々追い立てる「うわああああ、止めろぉ」「ぎゃあああ」
そして、眼に入るバイクは全てスクラップにしていく「バンッ」「ドカッ」「ベキッ」「グシャグシャグシャ」

連合の奴らが疲れた頃合いを見計らい、ゲキカラが車から降りる。
落ちている鉄パイプ2本を拾い、まだダブルスティックで構えている。
バテバテで襲いかかる連合の奴らが、次々に倒されていく。
ゲキカラが「邪魔な連合の奴らもだいたい片付いたな」そう思った時・・・

「バスン」何かがゲキカラの右眼に突き刺さってくる?瞬間的に身を翻したが間に合わず右コメカミにヒット、
ゲキカラが数メートル吹っ飛んだ「うっ」・・・血が噴き出ている。まさか銃撃?

連合の大幹部「ジャッカル」が向こうで不敵に笑っている。持っている武器は「スリングショット」
Y字型の棹に強力なゴム紐を張って、金属弾とゴム紐を一緒につまんで引き、
手を離すと、金属弾が高速で飛んでいく狩猟具。非常に危険だ。まさか人に向けるとは?

遠距離でも相手に相当なダメージを与える狩猟具を、近くから平然と人に向ける。
これだけでジャッカルの残虐性が分かる。絶対、ドSだ。
額から血を流し、よろよろと起きあがったゲキカラを再度ショットする。
「バスン・・・バチッ」真っ白なゲキカラの太腿に500円玉大の裂傷が出来た「ぐうっ」
「バスン、バスン、バスン、バスン」ジャッカルがゲキカラの全身にスリングショットで
射撃していく「バチッ、ブツッ、ベチッ・・・」真っ白な腕や太腿に裂傷がみるみる増えていく。

・・・ゲキカラは「卑怯なハンター」ジャッカルに狩られてしまうのか?


775 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/20(水) 17:36:19.58 ID:QKFHWNFj0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝39>

両手にショットを受け、鉄パイプを放してしまったゲキカラにはもう武器はない。
素手素足の丸腰・・・しかし、左前腕で両眼を、右前腕で喉を守りながらジャッカルに近づく。
ジャッカルは執拗にゲキカラの太腿にショットを集中した。
ゲキカラの両脚がダメージにより、止まった。

すると、ジャッカルが笑いながら歩いてくる。連続ショットはペースを落とさない。
「バスン、バスン、バスン、バスン」距離が近づきダメージは激増する。

次に、膝から脛に集中攻撃を受け、痺れた脚には、最早感覚が無い。
そしてついに、折れやすい鎖骨と肋骨に、まともに連打を食らってしまった。
折れたか?少なくともヒビが入ったか?「ビクッ、ビクッ」と全身に電流が流れたように震えた。
「調子に乗るなよ、このアマ」ジャッカルの嘲笑が響く中・・・ゲキカラがついに崩れ落ちる・・・

「!?」崩れ落ちたゲキカラが・・・前回り受け身2回転。
すっと片膝立ちになったゲキカラの手には・・・既に拾った鉄パイプが握られていた。
「うわっ」慌てて飛び退るジャッカルの脛に、銀色の光の輪が激突!
鉄パイプがヒットしていた「ぎゃあああ」悲鳴の中、また鉄パイプが飛んでくる。
「ぐああああ」ゲキカラは”飛び道具”を拾ってジャッカルに当てながら近づいてくる。
膝から崩れ落ちたジャッカルがうつ伏せになる「ひいひい」と呼吸を整え、
弾をスリングショットをセットし、ゲキカラに向ける「死ね!化け物」
・・・しかし、ゲキカラが居ない?どこだ?

「コ・コ・ダ・ヨ」

何とジャッカルの真上からの声、髪の毛を掴みあげられた。・・・そして、右ショートアッパーが
右耳下の急所に突き刺さった「ぎゃおおおおおおお」ジャッカルが激痛で転げまわる。
ダメージで地面を転げまわるジャッカルが仰向けになった時、
ゲキカラは冷めた眼をして「ドスッ」と鳩尾を踏み抜いた「うごおおおお」
ゲキカラはそのまま両脛でジャッカルの両腕を殺す変形マウントポジションに入る。

「きゃはははは、ねぇそれ見せて?あははははは」
スリングショットを奪い取った。変形マウントのまま、空でスリングショットのゴム紐を思い切り引き、
放してみた「バスン」手応えがいい。

・・・ゲキカラがニヤッと笑う。どうする気だ?


776 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/20(水) 17:37:57.01 ID:QKFHWNFj0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝40>

「ふふふふふ、今度は弾見せて?きゃはははは」
ジャッカルが取られないよう身を捩るとゲキカラが不機嫌になった。爪を噛んで・・・何か考えて・・・ニヤッと笑った。

弾をセットせず、スリングショットのゴム紐を思い切り引き、
ジャッカルの顔に向けて、手を放した「バヒュン」「あっぎゃあああ」ゴム紐が唇を切り裂いていた。
「弾!」ゲキカラが怒鳴ると、ポケットから弾を1つ取って渡した。
無言でスリングショットをまた空撃ちした。今度は鼻に直撃し、鼻血が流れ出る。
「バヒュン」「ぎゃうあああああ」「弾、全部!」ジャッカルは持っている限り渡した。

ゲキカラがスリングショットに弾をセットし、地面に撃ち込む。
「バスン」「ズボッ」弾はかなり深く埋まり、「うおおおお!」ゲキカラが喜んだ。
すぐに次の弾をセットした。何気なくジャッカルの胸板に撃ってみる。「バスン、ダウッ」「うがあああああ」
「あはははは、ねぇ痛い?きゃはははは」スッと立ち上がる「バスン、ガキッ」今度は脛に当てた「ぎゃひぃぃぃ」
激痛で転げまわるジャッカルの全身に「バスン、バスン、バスン、バスン」と連続して撃ち込む。
「ぐあっ、うごっ、あぎゃあああ、ぎゃひぃ」泣き叫ぶジャッカルにまた変形マウントで乗る。

「きゃはははは、今度は我慢出来るかな、ふふふふふ、歯を噛んでおいてね、あははははは」
無造作に口に撃ち込んだ「ぎゃっおおお」歯が折れたか、口の中が血だらけだ。
「あははははは、最後の1個だ、ふふふふふ」
スリングショットに弾をセットし、思い切りゴム紐を引く。
右眼を狙っている。理解したジャッカルが泣き叫ぶ「やめてくれぇぇ、誰か助けてぇぇ」
「バスン、ドスッ」右コメカミにかすり、弾は地面にめり込んでいた。

「あははははは、次にこんな玩具で私を狙ったら、両眼潰すよ、きゃはははは」
ゲキカラはスリングショットのゴム紐を思い切り引っ張り「バチン」と引きちぎった。
それを見たジャッカルは廃人になったように「えへっ、えへっ」と泣き笑いしている。
もう二度とゲキカラに逆らう事はないだろう。というより社会復帰出来るのか?

半開きで涎を垂らす口にガポッとスリングショットの残骸一式を入れ「ちゃんと分別して捨てとけ」
そして、ゲキカラが「下らない奴だ」という表情で立ち上がる。

・・・やっぱりゲキカラ強い!危険な狩猟用飛び道具にも勝った。
しかしその時、4つの大きな黒い影がスッとゲキカラを取り囲む。

「お前には恨みは無い、ただ邪魔なだけだ、この場から排除させてもらう」

リュウキ、カイト、フウ、コウ・・・ステゴロ四天王、死闘の連続、まずい奴らに囲まれた。


777 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/20(水) 18:32:55.63 ID:pzr2Avni0
ゲキカラ△

779 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/20(水) 22:24:18.33 ID:kHa1pBJ90
かっこいい

780 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/21(木) 00:32:16.16 ID:GeG9yKyE0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝41>

・・・ネズミの意識が戻った。「話せない?動けない?」猿轡をされ、両手両足を縛られていたのだ。

眼の前にゲキカラ、既にステゴロ四天王に囲まれているのが見えた。
流石のゲキカラも、自分がやられたように前後から挟まれ、タックルで持ち上げられ、
後頭部から落とされてしまったら・・・・「離れろ、距離を取れ」とネズミが必死で叫ぶが
猿轡のせいで呻き声にしかならない「ああえお、ほいおおえ」

半身で構えながらも隙あらば攻撃しそうな・・・フウとコウ。
前傾姿勢で隙あらば組み付いてきそうな・・・リュウキとカイト。
いずれにしても、危険な状況である。4人のゲキカラ包囲網が狭まってくる。
4人の力量を肌で感じ、ゲキカラも余裕が無くなった。

リュウキが前からタックル、ゲキカラは腰を引いてタックルを切る姿勢に・・・
その瞬間、真後ろからカイトが膝裏目がけタックルを仕掛けた。
「!?」ゲキカラがこのカイトの動きを察知して、タックルを切る姿勢から
カイトを避けるよう前に逃げた。しかし前にはリュウキが待ち構えている。

「馬鹿め!罠にかかったな」リュウキの眼が光った。

リュウキのタックルが・・・ゲキカラを捕えた。
しかし、急にリュウキが前のめりに崩れ落ちた。まるで糸の切れたマリオネットのように。
ゲキカラはクルッと後ろを振り返り、すぐにカイトのタックルに備える。

「!?」フウとコウはその一部始終を見ていた。

リュウキのタックルに合わせ、ゲキカラが膝を突き上げていた。
腰をホールドしに行ったリュウキの顔面とゲキカラの右膝が激突。
リュウキは自らの驚異的な突進力のせいで、自爆した形で崩れ落ちたのだ。

「何という防御本能!」フウとコウが感心する。

「くそっ」カイトがいったん止まる。しかし、「ニヤッ」としてまた突進を始めた。万全の体勢でゲキカラがカウンターを狙う。

ところが・・・半失神のリュウキが本能でゲキカラの両脚を掴んだ「くっ?」ゲキカラ動けず。
「計算通り」そこへカイトが全身をあずけるようにショルダータックル!
「ドカッ」ゲキカラはまるでダンプカーにでも跳ねられたように後ろに吹っ飛んだ。
全身を地面に打ち付け、「ううっ?」とフラフラ立ち上がったゲキカラにもう既にカイトが迫っていた、両脚タックルが炸裂!

そのまま高々と持ち上げ、後頭部から地面に叩き落とす!「死ね、ゲキカラ」


781 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/21(木) 00:35:43.35 ID:GeG9yKyE0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝42>

ゲキカラが・・・後頭部から地面に叩きつけられた!「ぎゃあああ」
ところが、この悲鳴を上げたのはカイトだった・・・?
片膝立ちで、苦痛に耐えるのが精一杯。

ゲキカラは叩き落とされると察知した途端、カイトの髪の毛を両手で掴んでいた。
カイトがそのままゲキカラを叩きつけようとしたのでゲキカラの全体重が
髪の毛を引っ張る形になり、叩きつける直前に激痛で力が抜けたのだ。
ゲキカラは背中で受け身を取り、後頭部を打たなかったので、無傷で済んでいる。

立ち上がるゲキカラの両手にはカイトの髪が大量に絡まっている。
「パッ、パッ」と手から髪を払い落して「ふふふふふ、毛先が傷んでるな、きゃはははは」と笑うと
今度は右前蹴りを片膝立ちのカイトの叩きこむ「おらあ」「うぎゃ」
そして右膝をカイトの首筋に突き刺す「ガツン」「あぐっ」
カイトがうつ伏せに倒れ、動かなくなった。

すぐに半失神のうつ伏せ状態のリュウキの首筋にも右脚で蹴りを入れ、
「うらああ」と脇腹を蹴ってトドメを刺す「バキッ」「ぐああ」

ゲキカラが半身で腕組みをしているフウとコウを睨む。
「きゃはははは、自分達だけ高見の見物とはいい御身分だな?あははははは」

腕組みを解いたフウとコウが無表情で距離をつめてくる。
「ゾクッ」ゲキカラが本能的にこの2人の強さを察知した。
「全身、刃物みたいな奴らだ」

2人に挟まれたらヤバい。どちらか一方にもう一方が隠れ同時攻撃を受けないよう、
必死でポジションを取るゲキカラ。対複数ナイフ用の戦法。しかしこれを嘲笑うように、
確実にゲキカラを包囲していく。流石双子、アイコンタクトすら無しで完全に意思疎通している。

突然、ゲキカラの左内腿を、フウの鋭い左ローキックが襲う。
必死に左脚を下げてかわしたゲキカラの右側頭部には
・・・既に強烈な衝撃が走っていた。
フウの背後からの飛び込みざま、コウの右ハイキックが決まっていた。

ゲキカラが前のめりに崩れ落ちた。ピクリとも動かない。フウ・コウ強し!
2人の切れ長の涼しい両眼が、ゲキカラを見下ろし、そして、冷たく笑った。

「伝説の最凶ゲキカラが・・・この程度か?」


787 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/21(木) 11:52:38.14 ID:AeNlZ7350
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝43>

「ドサッ、ドサッ」

その時、校舎1階のベランダ付近から大きな物音が聞こえた。
暫くすると、扉から両肩に「尺」と「小歌舞伎」を乗せた鯱が現れた。
ベランダから放り投げられたのは「学ラン」と「大歌舞伎」。
鯱がゲキカラを呼び寄せる為の囮として、四天王を狩ったのだ。

そのまま、学ランと大歌舞伎の髪の毛を無造作に掴み、
肩に尺・小歌舞伎の2人を乗せたまま、2人いっぺんに引き摺ってくる。
長身とは言え、全然マッチョには見えないのに・・・何という怪力!

近づいてくる鯱の眼に・・・腕組みして立っているフウとコウが映った。
その横には、リュウキ、カイト、そしてゲキカラが倒れている。

肩からドサッと尺と小歌舞伎を放り投げる「ドサッ、ドサッ」
そして、大歌舞伎と学ランの髪の毛を放した。4人はその場に横になったまま動かない。
「おい、お前ら、勝手な真似をしてくれたな?」
太陽のような美貌の中でその両眼がギラギラとしている・・・鯱が怒っている。
「鯱さん、お言葉ですが、ゲキカラは鯱さんに挑戦出来るレベルではありません。
我々だけで十分でした」「もういい、知らんぞ。覚悟しておけよ?」鯱が笑う。

「ゲキカラ・・・大丈夫か?」何とボロボロの学ランがゲキカラの方へ必死の形相で這ってくる。
フウが「邪魔だよ」と脇腹に蹴りを入れる「ドカッ」「うっ」
そしてコウが学ランの左肩をドカッと蹴り上げた「うぐぁぁぁ」
脱臼してしまったか?学ランが悲鳴をあげて痛がっている。

それでも、少しずつ少しずつゲキカラに近づいていく。
「ゲキカラ・・・お前が倒されたら・・・マジ女はどうなる・・・」
面倒くさそうにコウが学ランの左腕を引っ張った。
やはり脱臼していたのだろう「うわああああ」学ランの悲鳴が響き渡る。
そしてとどめの蹴りを首筋に入れると、学ランが最後「ゲキカラ~!」と叫び、
あとゲキカラまで数メートルのところで残念ながら力尽きた。

「ふん、世話を焼かす奴だ」と残酷な眼をしているフウとコウ。
「これで四天王を名乗れるんだから、マジ女も終わりだな」

その後ろで、ユラッと黒い影が動いた「マジ女がどうしたって?」

・・・ゲキカラだ。


788 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/21(木) 11:54:38.31 ID:AeNlZ7350
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝44>

立ち上がったゲキカラが学ランにフラフラと歩み寄る。唖然とするフウ、コウ。

「学ラン・・・尺、歌舞伎も・・・鯱相手に頑張ったんだな?」
ゲキカラは本能的に鯱の強さが分かっている。学ラン達では勝てない、と。
学ラン、尺、歌舞伎シスターズはネズミからの合図が無い為、
おたべ、センターと別行動で校舎内を回っていたのだ。
そこで最強の敵である鯱と出くわし、全力で立ち向かったが、力尽きた。
ゲキカラの両眼がギラッと光り、今すぐ「破壊」すべき「敵」を認識した。
・・・ここは既にゲキカラの殺戮圏内!そして処刑のメッセージ!

「きゃはははは、おい前座、ここからはマキマキで行くからね、あははははは」

ゲキカラが笑って2人の方に近づいていく。フウとコウはまだ現実が理解出来ていない。
「きゃはははは、ステゴロ四天王って・・・そんなに強いの?あはははは」
突然、フウに向かってダッシュで距離を詰めた「うおおおお」右飛び膝蹴りか?
戦闘態勢に入ったフウ「死ね!」両眼が光り、左に一歩踏み込み得意の右ハイキック、空中で撃墜するつもりだ。
ゲキカラの両眼が残酷に光り、体勢を急に沈みこませスライディングして、
全体重をかけた両踵をフウの左足首にぶつける。
右ハイキックの動作は急には止まれない。軸である左足にゲキカラ全速力の
スライディングキックをまともに受け、「バキャッ」「ぐあっ」とフウが吹っ飛ぶ。
その勢いのまま、頭から地面にまともに叩きつけられた「ドサッ」
ゲキカラが「暫く寝てろ、下っ端」と飛び上がりブーツの踵でフウの鳩尾を踏む。
「ドスッ」「うぐぁ」もうフウは動かない。
ゲキカラは「パッ、パッ」とスライディングで汚したスカートの泥を払い落し、コウを睨みつけた。

まだ眼の前で起きた光景を理解出来ずにいるコウ・・・次に「破壊」すべき「敵」に対して、
ゲキカラが猛然とダッシュする「うらあああ」体勢が低い、魂の弾丸タックルだ!
コウが腰を引き、タックルを捌く体勢に入る・・・「甘い!」ニヤッと笑ったゲキカラの狙いは、
潜り込むような右ロングフックだった。コウの左首筋に斜め上から強烈な電撃が走る。
「バキッ」「ぐおっ」そして「シュッ」と黒い影が飛んだ。ゲキカラがニヤリと笑う「さっきのお返し!あはははは」

・・・もう既に右ハイキックが左後頭部を巻き込むようにヒットしていた。
「きゃはははは」ゲキカラの笑いが子守唄のように聞こえたコウ、前のめりに崩れ落ちていく。
「利子もつけとく!」崩れていくコウの顔面にとどめの前蹴りを入れる。
「ドカッ」「ぐぎゃっ」・・・怒りのゲキカラ、ステゴロ四天王2人を秒殺!
「きゃはははは、前座にもならないな、あはははは」
ゲキカラが首を「コキッコキッ」と鳴らして、最後に「破壊」すべき「敵」を睨みつける。

「次はお前だ、鯱」


789 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/21(木) 13:47:15.98 ID:pem2xqHe0
かっけえええええ!

790 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/21(木) 16:29:19.83 ID:pem2xqHe0
ファイト!

794 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/21(木) 22:37:58.44 ID:JCU2Kt2Q0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝45>

左眉毛を挟むように2ラインの傷跡がある、清楚な色白美少女。
長いストレートの黒髪が風になびく。 極細ウエストのスリムな身体つき。
真っ白な美肌に「ROCK」という大きなネックレスが鈍い光を放つ。
制服の上に着た深緑色のスカジャン、背中には「龍と富士」。
そのポケットに黒いブレスレットをした左手を突っ込み、 右手の爪を噛んでいる。
黒のニーハイと裾が斜めのスカートの間の絶対領域、真っ白な太腿が眩しい。
孤独を楽しむように微笑しながら、 ローヒールの黒色ロングブーツでゆっくり歩いて行く。

・・・マジすか女学園、いやこの街最凶のカリスマ、ゲキカラ!

全身バネのような柔軟な筋肉に、彫りの深い、健康的に少し日焼けした美しい顔。
太陽のイメージがぴったりの洋風なモデル系美少女、いや美女。年齢より大人びて見える。
その抜群のルックスに、アスリート然とした隙の無い身のこなしや佇まい、
厳しい世界に身を置いている証(あかし)が漂う独特のオーラ、
洒落っ気のない黒系スエット上下に、極端に靴底の薄い超軽量スニーカー、
無造作につけられた襟元のステゴロの校章、これら全てが異様な迫力を生んでいる。
これから狩る獲物を、異様な程の眼力で見ながら近づいて行く。

・・・ステゴロ高校、いや近隣暴走族を含むステゴロ連合1000人の頂点、鯱!

ついに、ゲキカラと鯱が対峙する。
160センチを少し超えた程度、和風でスリムな清楚系色白美少女、まるで月のようなゲキカラ。
180センチ近い、柔軟な筋肉で覆われつつスタイル抜群、少し日焼けした洋風美少女、まるで太陽のような鯱。

ネズミがその光景を見て唖然とする・・・「あのゲキカラさんが・・・公開処刑されてる」
今までどんな相手に対しても、見劣りすることなど無かったゲキカラ。
スリムな清楚系美少女が最凶であることは究極のギャップ萌えだった筈。
残念ながらここでは・・・ルックス、戦闘オーラともに鯱が圧勝している。
眩いばかりに輝く太陽の前には、月の光など無意味に思える・・・ゲキカラがまさかの脇役だ!

「少し休んでからにするか?ベストのお前と戦いたい」と鯱。
「きゃはははは、私はいつでもベストだよ、あはははは」と全く取りあわないゲキカラ。
「じゃあ、行くか?これだけ待ち望んだ対戦だ、少しは楽しませてくれよ」
美しい鯱の顔の中で、その両眼だけがあまりにも鋭く光った!鯱が告げる。
「格闘技やりこんでいるうちの四天王を倒したんだ・・・弱くは無いよな?」

・・・ついにゲキカラVS鯱、マジ女とステゴロ連合の頂上対決!


796 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/22(金) 01:33:56.07 ID:UM+eu7kl0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝46>

「ハッ!」鋭い気合と共にいきなり、ゲキカラが左に数メートル吹っ飛んだ「!?」
鯱の左ミドルキックが炸裂したのだ。かろうじて腕でブロックしたので、
倒されずに済んだが・・・肋骨直撃ならばへシ折れていただろう?
しかもスイッチステップしている、完全なムエタイ仕込み。
すぐに立ち上がったゲキカラ、右腕がまだビリビリと痺れて動かない。

鯱が襲いかかる。左ミドルキックの連打だ。
ゲキカラも両腕で受けてはいるが・・・鞭のような本格的なミドルキックに
見る見るうちにダメージを受けていく。あまりの衝撃に腰砕けになる。
その時、鯱の眼がギラッとゲキカラの右側頭部を見た。
今までのミドルの軌道より高い「ハイキック?」ゲキカラは必至で顔面をガードする。
鯱がニヤッと笑った。一度上がった起動が急激に下がり、
ゲキカラの右脇腹に強烈な左ミドルキックが炸裂していた。

「ドウッ」「ぐあっ」ゲキカラが衝撃で吹っ飛ぶ。

脇腹を抉られ、全身が痺れて、もう脚が言う事を聞かない。完全に効いている。
やっと立ち上がったゲキカラ、まだ両脚がよろよろとしている。

鯱の左ミドル!ゲキカラが大きく踏み込んで右カウンターストレートパンチ!
しかし、左ミドルから変化しての左前蹴りをまともに鳩尾に食らう。パンチは空振り。
「ドスッ」「うっ」まるで腹から背中を丸太で串刺しにされたような強烈なダメージ。
鯱の「極端に靴底の薄い超軽量スニーカー」は自由自在に蹴りを使いこなす為の物だったのだ。

鯱の攻撃は止まない。スイッチステップからまた地獄の左ミドルキック。
右腕でガードして踏ん張るゲキカラ・・・あざ笑うかのように
蹴りが軌動を急降下させて、打ち下ろしの左ローキックとなり、ゲキカラの右外腿に食い込む。

「バキッ」「うっ」ゲキカラの全身に電撃が走った。

今度は、鯱が右ローキックで左外腿を狙った。
「危ない」ゲキカラが左脚を必死に引いてかわす。しかしフェイントだった。
右脚をそのまま右斜め前につくと、左ハイキックがゲキカラの右側頭部に食い込む。
「ガキッ」「ズシャッ」ゲキカラが前のめりに倒れた。まともに顔から落ちる危険なKOシーン。
鯱は最凶ゲキカラを倒した。しかも左脚だけで。汗ひとつかいていない。

「ゲキカラもこの程度だったか?・・・残念だ」倒れたゲキカラを背にして、寂しそうに鯱が言った。


797 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/22(金) 04:56:38.99 ID:P+3Hg1w50
強敵だな

798 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/22(金) 05:09:54.00 ID:vsBUKggU0
行け、ゲキカラ
負けるなよ

799 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/22(金) 07:30:04.35 ID:vRteI9Gi0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝47>

すぐに仲俣が寄ってくる。「鯱、お前が強すぎるだけだ。女で180センチ近くあってムエタイを
使いこなす奴なんて・・・私はお前より強い奴を見た事無いよ。この街最強と言われた
大島優子も前田敦子もお前と戦っていないから、テッペンだったにすぎない」

鯱がビクッと怯えるように周囲を見る。今、恐ろしいまでの強い殺気を感じたのだ。
「どうした?」と仲俣が聞くと「気のせい・・・か?」鯱が答える
「さあ、ラッパッパの部室まで行き、おたべとセンターを潰して、とっとと帰ろう。
マジ女ももう終わりだ」仲俣が鯱の肩をポンと叩く。

また鯱が周囲を見渡す。「一体どうしたんだ?」と聞く仲俣に
「誰かが私を狙っている」・・・もの凄い殺気で誰かが見ている?どこだ?鯱がブルッと震えた。その時・・・

「コ・ロ・ス・ヨ」

鯱の真後ろに、髪がバラバラに乱れ、鼻と口から血を流すゲキカラが立っていた。
”大島優子””マジ女”ゲキカラの前で馬鹿にしてはいけない”2大NGワード”!
「ぎゃあああぁぁ」虎の尾を踏んでしまった仲俣の絶叫「鯱、後ろ、ゲキカラ、ゲキカラだ」

「くっ」鯱が振り向き様に右ストレートを叩きこむ「ガツッ」
まともに当たったのにゲキカラは倒れない。
「ドカッ」「バキッ」「ガキッ」連打してもゲキカラは笑っている「きゃはははは」
「くそっ」鯱が一撃必殺の全体重を乗せた右ストレートを放つと・・・
ゲキカラは何と・・・鯱の右拳そのものを目がけて全体重を乗せた右ストレートで応戦。

「グシャ!」

と大きな音がして「うううう」うずくまっているのは鯱。
右拳同士の衝突!折れないまでも、右拳をかなり痛めたようだ。ゲキカラは笑う。

「あははははは、骨の弱い子はもっとカルシウム食べなきゃ駄目、きゃははははは」

ゲキカラが「おらあ」と鯱の顔を蹴り上げる「ガツッ」「ぶふっ」鼻血が噴き出す。
「まずい、状況を立て直さなければ」鯱が冷静になって、距離を取る。
スイッチステップからの左ミドルキック!すうっと半歩前に出たゲキカラが
強烈な右ストレートを顔面に叩き込む「バキッ」「ぐああ」
もんどりうって後ろに倒れる鯱「さっきまで面白いように効いたのに、何故だ?」
理屈でなく、戦いの本能で、ゲキカラは鯱の左ミドルを見切ってしまったのだ。
苦痛にその美貌をゆがませる鯱を・・・ゲキカラが笑う。

「ふふふふふ、おやつに煮干し食べてる?あはははは」


802 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/22(金) 18:29:24.81 ID:k2pwJZro0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝48>

鯱の左ミドル!ゲキカラが脇腹をガードする。「かかった!」左ミドルを空中で止め、
左脚を後ろに引きながら、その反動で左ストレート一閃。極めて高度なテクニックだ!
「ガキッ」「バキッ」しかし笑ったのはゲキカラ。鯱がもんどりうって後ろに倒れる。
「・・・?」鯱の左ストレートに上からかぶす右ストレートを叩き込んでいたゲキカラ。
完璧なクロスカウンター!鯱が口から流れ出る血を拭いながら立ち上がる。

鯱は左ジャブでけん制し、踏み込んで右ローキック。
鯱の眼の前にもうゲキカラの右ストレートが唸りをあげて飛んできていた!「バキッ」「ぐおおお」
鯱の右ローキックよりも1歩踏み込んで右ストレートを返したゲキカラが一瞬早かった。
何年も磨き上げた蹴りが効かない?・・・鯱は作戦を変える。

左ローキックで左内腿を狙う「バシッ」「ぐっ」
体勢の崩れたゲキカラの首を、鯱は自分の両腕でロックするや、強烈な膝蹴りを
ゲキカラの腹に連打していく「ドスッ、バキャ、ゴスッ、ドカッ」
ゲキカラが体勢を整えようとしても、鯱の長い腕はゲキカラの首を更にロックし、
長い脚で膝蹴りを叩き込んでいく「ガツッ、ドウッ、バキッ、ドスッ」
ゲキカラの華奢な身体が膝蹴りの衝撃で跳ね上がる。

・・・膝蹴り地獄!

必死の思いでゲキカラが鯱の両腕のロックを解くと、
ゲキカラの顔面を袈裟がけに閃光が走った・・・必殺の右肘打ち!「ゴスッ」

スッと鯱が離れる。その途端「ブハー」と吹き出るように流血。
血まみれで視界が不十分なゲキカラを再度膝蹴り地獄が襲う。
必死で腕を内側に差し入れ、どうにか鯱を突き放すように逃れたゲキカラに左肘打ちが襲う。
今度は右こめかみにヒットし、フラフラっとゲキカラが前のめりに崩れた。

鯱はゲキカラの横に回り込むと、脇腹に蹴りを叩きこむ「ドカッ、ドスッ、バキッ、ドカッ・・・・」
あまりの衝撃に、ゲキカラの身体が秋風に吹かれた木の葉のように、地面を転げていく。
鯱が蹴りを止めるとゲキカラの全身が痙攣していた。
鯱の眼が「ギラッ」と残酷に光り、髪を掴み、引き摺りあげた顔面に思い切り膝蹴りを突き刺した。
血だるまのゲキカラ、グニャリと全身の力が抜け、顔から地面に倒れ、全く動かない。

・・・ゲキカラ、鯱の膝蹴りに散る!


804 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/22(金) 21:42:01.79 ID:f1oxwLS60
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝49>

ところが、鯱の全身から震えが止まらない。
「どうした?」仲俣が聞くと「誰かが私を食おうとしている、寒気がする」と鯱。
大海原を獲物を狩りながら縦横無尽に泳ぐ「海の王者」鯱、気が付けば海だと思っていたのは
実は巨大な化け物の口の中、僅か一飲みで、鯱は闇に消えて行く・・・そんな恐怖。
「珍しいな、余程疲れたんだな?」仲俣が鯱を抱きかかえる。その仲俣の眼に、

・・・ふらりと立ち上がる血まみれの化け物、いやゲキカラが見えた。

「うわああああ」仲俣が腰から崩れ落ちた「ゲ、ゲ、ゲキカラ、化け物だ」

ゲキカラは額から吹き出す血で視界もままならない。
鼻からも口からも血がとめどなく流れている。
それでも立ち上がってくる「あははははは、まだまだ終わらないよ、きゃはははは」

鯱は得体の知れない恐怖を感じていた。
「私は人間でなく、死神や亡霊を相手にしているんじゃないか? ならば勝てる訳がない」
「こいつは死ぬことを恐れていない。むしろ戦いの中で死にたがっているのか?」
「この戦いは永遠に終わらないんじゃないか?・・・私が死なない限り」
絶望的な思いが頭を巡る。この戦いに”勝算”が極めて低いと悟った。早く終わらせたい。

両手でゲキカラの首をロック。膝蹴り地獄を再開する。
今度は腹ではなく、背と脚の長さを利用して顔面に膝蹴りを叩きこんだ
「ボコッ、ガキッ、バキッ、ドカッ」
流石のゲキカラもこれには崩れ落ちる。しかし、すぐに・・・

「きゃはははは、まだまだ、あはははは」

更に血まみれになったゲキカラが起きあがって来るのだ。顔面への膝蹴りも効かない?
ゲキカラが血まみれになるほど、逆に鯱が追い詰められていく!
この異様な空間、明らかに生態系が狂い始めている。
鯱に飲み込まれた白鳥が、腹を食い破って出てくる、火の鳥、いや悪魔となって!

「ふふふふふ、お前、そろそろ潰すよ?きゃはははは」


806 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/22(金) 22:57:05.49 ID:f1oxwLS60
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝50>

仲俣が叫ぶ「鯱、仕方ない、最後の手段だ」鯱に武器を投げて渡す。
トンファ・・・50センチ弱の棒の片端近くに、握りになるよう垂直にグリップが有る。
左右の手にそれぞれ1つずつ持って扱う、古くから主に刀を持つ敵と戦うために作られた、
攻防一体の沖縄の古武道発祥の武器である。

鯱には呪われた過去があった。

幼い頃から祖父・父に代々伝わる琉球武術を叩きこまれ、
いずれ父の流派を継ぐことを夢に、一心不乱に稽古に励んできた。
2人の兄は週2回程度一般稽古に出席する程度、普通に学生や社会人生活をしてきた。
鯱は、対他流派も視野に入れ、本場でムエタイ修行も行い、流派継承の刻を待っていた。
父が病に倒れた。すると・・・事業が軌道に乗り、豊かな暮らしをしている二番目の兄が継承者となった。
安定した経済力が重視されたのだ。「何故?」と食い下がる鯱に、父が言った。

「女の子には無理だ」

2人の兄に勝負を挑み、共に秒殺勝利したが、届いたのは流派からの「師範資格剥奪」
「段位剥奪」のあまりに悲しい処分。「破門」「除名」にしなかったのが唯一の父の温情だった。
しかし、物心つく前から、24時間365日武術修行に自分の全てを費やした少女「鯱」を
絶望させるには十分な仕打ちであった。その日限り、家を出た鯱。
何の因果か、沖縄旅行に来ていた仲俣に拾われ、ステゴロに転入。
ポッカリ空いた空しい心を満たす為に喧嘩に明け暮れていた。
戦っている時だけ、自分が生きている気がするのだ。

仲俣から渡された”ずっと一緒だった”トンファー。これでゲキカラを潰すのか?
「お前はもう負けられない。負けたらお前の居場所はもう無いぞ」
家を出て身寄りのない自分を拾ってくれた仲俣の言葉に・・・もう従うしかなかった。

鯱が言う「息の根を止める前に聞いておく。お前の根底にある格闘技は何だ?」
ゲキカラが答える「・・・何もない、強いて言えば『喧嘩』かな?」
鯱がため息をつく「実戦のみでそこまで鍛え上げたお前には敬服する。
しかし、私の身体に染みついた琉球武術が、お前に屈することを許さない。だから、お前を倒す」

「きゃはははは、面倒くさいな、どっちが強い?それだけだろ、あはははは」

ゲキカラが笑う。しかし、その両眼は鯱をロックオンしたままだ。


809 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/23(土) 07:50:23.46 ID:AKxjiw8k0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝51>

鯱が両手に本赤樫製のトンファーを持った。
そしてゲキカラに言う「お前も得意な武器を取れ。何でもいいぞ」
ゲキカラはつまらなそうに「じゃあ、これでいいや」
戦闘中に誰かが落とした木刀を拾った。切っ先を鯱に向けて構えようとした時・・・

鯱の両眼が光る「それでは無理だ」トンファーで木刀の上下を挟むように打ち、
へし折ってしまった。周囲のステゴロ連中がどよめく。
「流石、鯱さん、これは勝負にならない」

ゲキカラが、ステゴロの1人を見た「それ貸してくれ」。
・・・剣道用竹刀?木刀でも駄目なのに下位互換してどうする?どうして鉄パイプじゃないんだ?

鯱の顔が引きつった「ゲキカラ、お前、私を馬鹿にしてるのか?」
ゲキカラは「おっ?まだ新しいな」と言いながら竹刀の切っ先を鯱の喉首に向ける「正眼の構え」。
鯱が「死にたいのか?」血走った眼でゲキカラを睨む・・・

その時、ゲキカラが不意に「スススッ」と距離を詰めた。いつの間にか上段の構えになっている。
そこから竹刀が脳天に恐るべきスピードで振り下ろされる。

「面!」

あまりにも鋭い攻撃!「くっ?」しかし鯱が左手のトンファーで受け、
右手のトンファーで竹刀を持つ手首にカウンターを入れようと、本能的に反応する。

しかし、竹刀は振り下ろされずに・・・スッと切っ先が下がって

「突き!」

ゲキカラの強烈な突きが鯱の喉に入った。後ろに吹っ飛び、もんどり打って倒れた鯱が咳き込む。
「げほっ、げほっ、ごほっ」鯱の美貌が苦痛に歪む。危険を察知して後ろに飛ばなければ死んでいた?
両手で喉を押さえて「全く見えなかった、剣道?居合?いずれにしても師範レベルだ。五段いや六段か?」
と呟くと、ゲキカラが言った。

「あはははは、そうだ?中学の時、剣道3級貰ってたよ、きゃはははは」


810 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/23(土) 09:54:00.28 ID:G6l7INGv0
そういえば玲奈ちゃんは剣道部だったな

813 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/23(土) 14:05:21.34 ID:SWbnRbSx0
しかもC言語つかい。
あ…ケンカとプログラムは関係ないか。

814 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/23(土) 17:08:59.84 ID:9z11idlO0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝52>

そのままゲキカラは鯱の右手首を蹴り上げる「おらあ」「ぐあっ」
ついで左手首を蹴り上げた。「うらあ」「うわっ」衝撃で両手ともトンファーを放した。
そして、ゲキカラは竹刀をポイッと放り捨てる・・・

両手首の激痛に耐える鯱に、ゲキカラがトドメを刺しに行く。
すかさずマウントを取り、鯱の顔面にパンチを連打する。
マウントから更に頭の方へ上り、必殺の変形マウント、両脛で鯱の両腕をコントロール!
「甘い!」両手のダメージが回復した鯱が、身体を捻りながら片脚を抜き、ハーフガード。
そして反対に身体を捻りもう片脚を抜き、ガードポジションに移行した。

初めての動きに戸惑うゲキカラ。これはブラジリアン柔術の動き!

鯱は対他流派対策でムエタイの他にブラジリアン柔術も習得、何と日本人で数少ない黒帯だ。
そんなことはお構いなしにガードポジションでも無謀にもパンチをふるうゲキカラ。
しかし、鯱の長い脚にコントロールされ、パンチが届かない。

ゲキカラが鯱にのしかかるように右パンチを打つと、顔に当たった。
「よし!」更にのしかかって右ストレート。
「愚かな!」そのパンチがすこし流れた瞬間、鯱の眼が光った。
ゲキカラの右腕を右手で固定し、ゲキカラの首にその長い右脚を巻き付ける。
「・・・?」ゲキカラが逃げようとするが、左手で頭を押さえたまま
今度は左脚を右脚にフックした・・・・「三角絞め」

ゲキカラが呼吸困難でみるみる動けなくなる。
首輪を嫌がり、後ろに首を抜こうとする子犬の様に抵抗するが、
鯱の細く長い脚が余計に首に巻き付いてくる。

ついに、首を抜こうともがく両脚の力が抜け・・・ゲキカラの両眼がうつろに宙を泳ぐ
・・・鯱の腹にゲキカラが顔をつけるように崩れ落ちる・・・絞め落とされた!

「ゲキカラ衝撃の一本負け!」


815 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/23(土) 17:19:30.65 ID:ecuf/MJm0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝53>

長い死闘が終わった。

勝ちを確信し、ぐったりするゲキカラを鯱が押しのけ立ち上がろうとすると、
「フヒュー、フヒュー」呼吸音が大きくなり、そして、ゲキカラの両眼がギラッと光った。
「まずい」鯱が慌てて技をかけ直すが・・・既に遅かった。

息を吹き返したゲキカラが右拳を握り、「ゴツン、ゴツン」と脇腹を叩き出した。
「ゴツン、ゴツン、ゴツン」何度目かで「バキッ」という音が響く。
「ぐおおおお」鯱が苦痛に呻く。

今度は左拳で同じように脇腹を叩き続ける「ゴツン、ゴツン、ゴツン」
暫くすると「ベキッ」「ぐああああ」鯱の悲鳴があがった。
おそらく左右とも肋骨をへし折られたであろう。

ふらりと立ち上がったゲキカラ、やはり化け物だ。
「きゃはははは、やっぱりカルシウム足りなかったね、あははははは」
首をコキッコキッと鳴らしながら、鯱を睨みつける!

その言葉に、鯱が最後の力を振り絞り、立ち上がった。
「ほんのガキの頃から、琉球武術の稽古づけの毎日だった。ここで負けたら、
私の人生そのものが否定されてしまう。だから私には負けはあり得ない」
鯱の眼が血走っている。

ムエタイ特有の後ろにやや重心をかけた左脚前のオーソドックスのアップライトスタイル。
ここから、後ろの右脚を大きく一歩踏み込み、同時に右拳で打ち抜く。
いわゆる右追い突きで勝負をかけた。ムエタイ、ブラジリアン柔術を駆使してきたが、
最後はやはり琉球武術だ!

鯱の全体重を乗せた右拳がゲキカラの顔面を襲う!
「私の・・・人生の重みを知れ!」

迎え撃つゲキカラの両眼がギラッと光る。
「知るか!」

鯱の誇りをかけた右拳がゲキカラの顔面に突き刺さる。
と、同時にゲキカラも右ストレートでカウンターを放っている。黒い影と白い光が交錯。

・・・勝者は、どっちだ?


816 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/23(土) 18:28:03.45 ID:G6l7INGv0
どっちだ?

817 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/23(土) 19:43:01.96 ID:2gCeGPJD0
ゲキカラだろ

818 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/23(土) 19:58:26.63 ID:lhNL//P10
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝54>

「ガツッ」「バキッ」・・・右ストレートの相打ち!

ゲキカラがフラフラと後ろによろめいた。やはり、リーチの差、鯱の勝ち?
ゲキカラが何とかバランスを取り、倒れずに済んだ・・・その時、鯱が膝から崩れ落ちた。
ゲキカラは鯱のパンチが見えていたので額の固い骨でパンチを受けた。よって一瞬ごく軽い脳震盪を起こしたに過ぎない。
しかし、鯱はゲキカラの高速カウンターが見えなかったのでまともに食らったのだ。

「ぐおおおお」鯱が必死に立ち上がり、ゲキカラへ右ストレート「うおおお!」
これに対し今度は左ストレートを上からかぶすように繰り出したゲキカラ「うらあ!」

「グバッ」「ガキッ」・・・右ストレートに対する左クロスカウンター。

互いの拳が相手に食い込む。フラフラとよろめくゲキカラ。しかし、やはり倒れたのは鯱。
「ううう」必死の形相で立ち上がる鯱が、今度は右ロングフックを打ち込む「だあああ!」
ゲキカラは右に体重をシフトし、全身のバネで右クロスアッパー「おらあ!」

「バスッ」「バッキャッ」・・・フックVSアッパー、命がけの攻撃が交錯。

鯱のパンチを右肩で受けたゲキカラはノーダメージ、逆にゲキカラのフルスイングの右クロスアッパーを食った鯱は倒れ、口から血を流している。
宙に浮き、地面に叩きつけられたのだ。それでも、両手を地面に踏ん張り、立ち上がってくる。

それから、2人の攻撃が何度交錯したか分からない、何10分か?あるいは何時間か?

体力も限界、完全に追い詰められた鯱が最後の勝負に出る。
左ジャブのフェイントから、そのままゲキカラの左手をはたきつつ引き込み、全体重をかけた必殺の右肘打ち「死ね!」
ニヤッと笑ったゲキカラ「馬鹿だな」引かれる勢いを利用し全体重を乗せた頭突きのカウンター!「ガチン」「ぐああ」
片膝立ちになる鯱に右肘打ちを返す「バクッ」額が斜めに裂け激しい流血、血飛沫の中、鯱が前のめりに崩れ落ちる。

「美しい」ネズミは驚嘆する「月であるゲキカラさんが、太陽である鯱よりも、圧倒的に美しく輝いている。
結局、最後には『ゲキカラさんが鯱を公開処刑』してる。最凶のカリスマだ!」

今や「残酷なほどに美しい」ゲキカラが、鯱の背中からマウントポジションを取った。バックマウント!
無理だ、ブラジリアン柔術黒帯に素人の絞め技が極まるわけが無い!ところが・・・
鯱の後頭部に頭突きを入れ、首の下から右腕を差し込み、自分の左腕にフックし、左手で後頭部を固定した。
両腕を絞め上げる。両脚をクロスして胴体を挟んだ。完璧なチョークスリーパー!ゲキカラがニヤッと笑う。

「自分の運命を呪うな、これからは運命を切り拓くんだな」

というや、ゲキカラは「グッ」と鯱を絞め落とす。ゲキカラ、気迫の喧嘩柔術!この狂った生態系でも、
最早、逆転は無い。鯱の全身がピーンと伸び、そしてぐったりとした。血が混じった泡を吹く鯱、完全失神!

・・・うわああああ!やっぱり、最凶ゲキカラ無双!

819 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/23(土) 20:38:04.02 ID:2gCeGPJD0
前田vsサドを彷彿とさせるな

820 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/23(土) 21:26:05.99 ID:G6l7INGv0
かっこいい

821 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/23(土) 23:24:42.31 ID:G6l7INGv0
最凶かつ最恐かつ最強

822 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/24(日) 00:06:35.27 ID:bOzQWObHO
最狂

825 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/24(日) 10:07:36.54 ID:tPu7wr8J0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝55>

しかしその時、ステゴロトップの仲俣が叫ぶ!

「ゲキカラを倒した奴に賞金を出す。50万、いや、100万円だ。
幹部の椅子も用意する。誰でもいいぞ、何人がかりでもいい。早い者勝ちだ」

この戦いを見ていたステゴロ連合残党が凶器を手に数十人集まってくる、100万円の賞金首に。
ゲキカラは笑っているが、鯱との戦いで流石にフラフラである。武器も無い、もう戦えまい?

「あははははは、こいつら全員潰したら、賞金は私が総取りだよ?きゃはははは」

ゲキカラの笑い声も、流石に強がりに聞こえ、逆に痛々しい。折角のメインイベント名勝負の後に、
よりによって賞金をかけたリンチとは?・・・仲俣、何て奴だ、この卑怯者め!

「ゲキカラが来た~!」

その時、校庭はおろか校舎内にも響き渡るような大きな叫び声が聞こえた。
猿轡を何とかずらし、両手両足を縛られ、寝たままの姿勢で、ネズミが絶叫したのだ。
・・・すると、校舎の中、ラッパッパの部室からこれに応える様な大声が響き渡る。
センターだ!「おらあああああ、マジ女をなめるなよ、うおおおおお」
おたべと共に髪を逆立てステゴロ残党に突っ込んでいく。
「うらああああ」流石、マジ女の新旧部長、迫力が、格が違う!

マジ女VSステゴロ連合の最後の激闘が開始される。
新旧トップ、おたべとセンター、おそらく最後の共演になるだろう。
お互いに負けるわけにはいかない。片っ端からステゴロの残党を狩っていく。
「バキッ」「ドカッ」「ガチッ」「バクッ」2人が進んだ後にはステゴロの屍が増えていく・・・。

激闘に沸く校庭の片隅、ゲキカラは完全失神した鯱を抱きかかえると木陰に運んでいた。
校舎に入り、何かを持って出てきた・・・教室からむしり取ったカーテン。
「汚いけど勘弁な、地べたよりはマシだろ?」1枚をくるくると巻いて枕にし、もう1枚を鯱にかけた。
それに気付き、唖然とするステゴロ四天王「ゲキカラ・・・?」
そして、ゲキカラは何も無かったかのように、戦いの荒野に戻っていく・・・。

「余計な事しやがって、このクズ」仲俣が手足を縛られ地面に転がっているネズミを鉄パイプで叩く。
ゲキカラの勝利を見届け、センター・おたべを呼んだ、もうネズミは満足だった。
仲俣の鉄パイプによる殴打を運命として受け入れた。血まみれのネズミが微笑んでいる。
「ガツッ、バキッ、ゴンッ」トドメだとばかりに振り上げた仲俣の鉄パイプが、ピクリとも動かない?

仲俣が振り返ると、そこに居たのは・・・ゲキカラ!


826 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/24(日) 10:16:26.17 ID:tPu7wr8J0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝57>

「ぎゃああああ」仲俣が飛び退る。奪い取った鉄パイプを右手で持ち、
「うらああああ」と思い切り投げる。仲俣の顔のすぐ横をすり抜けた銀色の光の輪が連合のバイクへ、
そのシートに突き刺さった「ズボッ」
その衝撃でバイクがユラーと倒れる「ガチャン」仲俣が叫ぶ「ひゃああああ」

「ふふふふふ、もし逃げたらああなるよ、呼んだらすぐ来てね、ふふふふふ、
お前には”大事な役”があるから、今は手を出さずに取っておくよ。きゃはははは」

ゲキカラの台詞に、仲俣の両脚がガクガク震える・・・「これからどうなるんだ?」
ゲキカラはネズミを抱き寄せ、少しずれた猿轡、そして手足の縛りを手際良くほどいた。
「流石副部長、一声で形勢逆転だ、助かったよ」背中を軽くポンと叩く「ゲキカラさん」と嬉しそうなネズミ。
「さあ、これからお前らの時代だな!」ゲキカラが戦闘の中に入って行く。背中の「龍と富士」が頼もしい。

「バキッ、グシャ、ドカッ」ステゴロ残党狩りをしながら、「この辺かな?」ゲキカラは付近を1周した。
その円の中心に入り「あはははは、死にたくなければ・・皆どいて、きゃはははは」
と片っ端からぶっ飛ばす。「最強の敵」鯱と死闘した後では、ザコ相手では手応えは全く感じない。
自然にゲキカラを中心に半径5~6メートルくらいの丸いスペースが出来た。
拾った鉄パイプをガラガラガラと引き吊りながら、一周すると綺麗な円が描けていた。
周囲が恐怖で沈黙する「一体、何が始まるんだ?」

「ふふふふふ、ねぇ仲俣、ちょっとこっちに来て、きゃはははは」仲俣は恐る恐る歩いてくる。
「あはははは、センターはどこ?ふふふふふ」「こんな時に何だよ?」不服そうにセンターが来る。

地獄の閻魔大王から”恐怖の宣告”が来る・・・

「きゃははは、センターと仲俣、てっぺん同士でデスマッチ、ふふふふふ、
負けた方が勝った方の言うこと聞く、それだけ、あはははは」

唖然とする、ステゴロ連合の残党。センターとおたべの活躍に、マジ女も少しずつ集まって来ている。
その数十人の群衆をゲキカラがギロッと睨んで、威圧する。

「ふふふふふ、誰か文句ある?きゃはははは」

一斉にウサギのような可愛い眼で「絶対ありません」と首を横に振る。不良もこんなにも真面目な顔が出来るのか?
・・・というか、もう、悪魔いやゲキカラには誰も逆らうまい。


827 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/24(日) 10:26:33.66 ID:tPu7wr8J0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝58>

「よっしゃー、来い」センターが指をパキパキ鳴らして準備する。肩をグルグル回す。
もうザコ相手に飽きていたのだ。血が騒ぐ。しかし、仲俣が不服そうな顔をした。
「うらああああ」すぐにゲキカラが持っている鉄パイプを右膝に押し当てひん曲げた。何という怪力!
周囲がどよめく。「あははははは、ねぇタイマン嫌なら、こうするよ、きゃははははは」仲俣がゴクッと唾を飲む。
「分かった、やる、やります」最凶ゲキカラに破壊されるより、次世代てっぺんセンターに挑む方がまだ可能性がある。

「ふふふふふ、もし円の中に入ってタイマンの邪魔する奴がいたら、ぐちゃぐちゃにするよ、きゃはははは」
群衆は一斉に「絶対入りません」という絶対服従の表情をする。ゲキカラが教師なら不良ゼロかも?
それを見届けると、ゲキカラは自らも円の外に出た。

「部長、後は任すよ」おたべの肩をポンと叩き、ゲキカラはそのまま向こうに歩いて行った。
「・・・やっぱり最凶ゲキカラはん、流石やわ」

次に、ネズミに声をかける。耳打ちする内容にネズミの顔がどんどん険しくなっていく。
最後まで聞くとネズミは「ゴクッ」と息を飲んだ「”お前ら”なら絶対出来るよ」と去って行く。
「ゲキカラさん」ネズミは、その後ろ姿に頭を下げた「ありがとうございます」
ゲキカラに聞こえたのだろうか?振り向かずに軽く手を振っていた。

ついに、センターVS仲俣、マジ女とステゴロ連合のトップ同士のタイマン。最終決戦だ!

ネズミは、すぐにゲキカラの言葉を思い出し、何度も反芻した。
「あの仲俣が嫌々でもタイマンを受けた・・・どういう意味か分かるか?
勝てるネタを最低1つは持っているという事だ。センターの弱点は・・・刃物。
追い込まれた仲俣は必ず刃物を出す。そうしたら、やる事は3つ。
まず、確実に刺されない距離をキープして、刃物だけでなく仲俣の全身を見ておく。
次に、隙を見て鉄パイプをセンターに渡せ。出来れば先が尖って軽いもの。
最後に、その鉄パイプで刃物そのものでなく、前腕から手首を狙って叩き落とす。
標的が小さいと外すから。無理して奪い取ろうとするな。刃物さえ落とせば、センターの楽勝だろう?
あいつは強いよ、大丈夫だ。しかも最高のセコンドが居る、そうだろネズミ?」
ネズミは、先端の尖った鉄パイプを見つけ、群衆がつくる輪の中に入って行く。

その頃、ゲキカラは正門前に大挙集まったステゴロ連合応援部隊を見た。300人以上は居るだろうか?
「きゃはははは、これじゃ喧嘩終わっても皆帰れない、掃除しなきゃ、あはははは」・・・まさか行くのか?

「うっ?」鋭い視線に気付いたゲキカラが振り向くと、背後に大きな黒い影が5つ。
鯱、リュウキ、カイト、フウ、コウ・・・ステゴロ連合本隊の最強部隊が復活。
ゲキカラと連合300人を厳しい表情で見ている。倒した後に時間をおき過ぎたか?だいぶ回復したようだ。
鯱の裂けた額と痛めた肋骨はテーピングで固められ、両手にはあのトンファー・・・木陰に助けたのがアダに?
他の4人も鉄パイプや木刀を持っている。格闘技スペシャリストが躊躇なく武器を使う、危険だ。

・・・丸腰で、しかも流石に疲労困憊のゲキカラ、絶対絶命!


829 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/24(日) 11:58:01.75 ID:bOzQWObHO
前田とゲキカラをタイマンでもう一度やってほしい
学ラン歌舞伎姉妹前田と、四人がかりだった。

830 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/24(日) 12:17:46.50 ID:sIXl9eLnO
それ言うならブラックシブヤともタイマンしてほしいわ

831 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/24(日) 12:39:49.91 ID:mUZm6ODy0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝58>

「鯱ら5人は格闘家としてのプライドをかけて、私にリベンジを挑んできている?
一方、外の連合の奴らは単なる暴力集団、なりふり構わず来るだろう。
まずは外の奴ら300人を片っ端から潰して、最後にこの5人と1人ずつタイマンか?」
ゲキカラの覚悟が決まった。青空を見る。風は吹いていない。

「優子さん、今度こそは・・・そっちに行くよ」

ゲキカラの300人との壮絶な死闘が・・・今、始まる。閉まっている正門に飛び乗り、
「うらあああ」と言いながら飛び降りて、連合の応援部隊を「1撃1殺」で破壊して行く。
「バキッ、ドカッ、ドスッ、ガキッ・・・」パンチ・キックの高速連打が続く。
ゲキカラが敵の木刀を奪い取った。これで少しは楽になるか?

その時、鯱の眼がギラッと光り、その獰猛すぎる牙をむく。
ゲキカラ目がけて5人が一斉に突っ込んで行く・・・まさかここで?見損なったぞ、鯱?

「くそっ」ゲキカラが5人の攻撃に備えると、鯱がニヤッと笑った。
そして、何故かそのままゲキカラの横を通り抜けて行く「先に行くぞ」という言葉を残して。
リュウキ、カイト、フウ、コウも次々に左右を通り抜ける。皆、激闘の後、身体は重そうだが、
何故か満足そうに笑っている。ゲキカラの長い黒髪が、5人の勢いでフワッとなびいた。
「ん?」理解出来ないゲキカラ、振り向いて通り過ぎた5人を眼で追うと・・・
何と、連合の幹部らしき奴らに突っ込んで行き、片っ端から戦いを仕掛けている。

「連合なんてカスの集まりだ、私達は今から”最凶ゲキカラ”につく。
300人・・・上等だよ?1000人全員呼んで来い。今ここでぶっ潰す!死ぬ気で掛かって来い」
鯱も全身テーピングだらけ、よく見ればダメージが残る身体で動きは悪い。しかし
「乱闘が始まった時、真っ先に安全な木陰に運んでくれたのは・・・ゲキカラ」その話を聞いただけで
鯱の心は決まった「ここでゲキカラを見捨てたら、私もまでカスになる。ゲキカラの為に戦おう」と。

連合1000人最強の鯱、ここでまさかの脱退宣言にどよめきが起きる。
「・・・鯱?」ゲキカラが呟いた「仲間になってくれるのか?一緒に戦ってくれるのか?」
鯱ら最強部隊5人が幹部連中を襲撃して連合が大パニックになる中、
「きゃはははは、ねぇ私の敵は誰?あははははは」笑いながら木刀で襲いかかるゲキカラの恐怖が更に連合を襲う。

「ぎゃああああ、助けて、助けて」次々に連合の奴らが四方八方に逃げて行く。
鯱らが連合を切り裂くように最後部に居た幹部まで攻め込む。その後を追うゲキカラの進んだあとに、
恐怖と絶望で呻く屍が積み上げられていく。果てしない死闘を経て、ゲキカラと鯱、まさに”最強タッグ”が結成されたのだ。

激しい戦いの中で研ぎ澄まされたゲキカラの動きは、今まさに”白刃舞”
月夜で白く光る日本刀が、まるで闇夜を切り裂くが如く、残酷なまでに美しく舞う。
「仲間と共に、仲間の為に」戦う、その「切れ味」は恐ろしいまでに研ぎ澄まされていく。


832 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/24(日) 12:44:56.72 ID:mUZm6ODy0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝59>

連合の大幹部が数人で鯱に問いかける。
「鯱さん、どうして?」鯱がスエットに無造作につけてあったステゴロ高校の校章を外し、叩き付けた。
「連合のように卑怯なカスが何100人居たって駄目なもんは駄目だ、
ゲキカラのような”本物”が1人居るマジ女の方が絶対強い。それが今日分かった」

「仲俣さんは知っているのか?」大幹部の1人が鯱に問う。
「仲俣・・・か?もういいだろ、昔の事は感謝してるが、今は興味無いよ」もう”さん”が取れている。
自分との死闘に勝ったゲキカラに賞金を懸け、潰そうとした仲俣に、呆れ果ててしまったのである。

「あはははは、ねぇ皆で何の話してるの、私にも教えて?きゃはははは」
すぐ後ろに・・・血まみれのゲキカラが居た「ぎゃあああああ」
ゲキカラが進んで来た道沿いには、もう何十人もの屍が見える。
すでに血まみれだが”新しく出来た仲間”とともに戦うゲキカラは
この戦闘前よりも明らかにエネルギーレベルが上がっている。もっと戦いたいのだ。

ゲキカラが鯱と四天王を倒した闘いを見ていない大幹部が言った。
「鯱さん、ここでゲキカラを倒せば、今日は見逃してくれるよな?」
ずっと鯱を見て来て、鯱よりも強い人間が居るとは想像すら出来ないのだ。
「そこだよ、連合がカスの集まりだってのは・・・誰が本当に強いかも分かってない」
鯱が苦笑いする「勝手にしろ、知らんぞ」。

「ゲキカラさん、後はお願いします」鯱がスッと1歩下がった。逆に”さん”がこっちについた。
まるで、忠誠を誓ったかのような振る舞い。完全に敬意を表している。
「きゃはははは、ねえ鯱、こいつらを粉々に砕いていいの?あははははは」
「はい、こいつらが連合の大幹部の残党なので、こいつらがここで潰れれば連合は終わります。
もうここで息の根止めて下さい」鯱の美貌が冷たく告げた。

しかし、連合大幹部には、まだあまりにも危険な「武器」が残っている。

・・・ゲキカラと鯱は気づいているのか?


833 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/24(日) 12:52:34.96 ID:mUZm6ODy0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝60>

「おらあ」ゲキカラの全体重を拳に乗せた「魂の右ストレート」が炸裂する。
「バキッ」「ぐあっ」1人が数メートル後ろに止めてあった数台のバイクまで吹っ飛び、
「ガシャン」「ガシャン」「ガシャン」と次々にバイクと共に倒れた。ピクリとも動かない。

「次!」突進したゲキカラに「うわっ?」と顔をカバーした大幹部の1人。
「ニヤッ」と笑ったゲキカラの「恐怖の右前蹴り」が唸る。「ドスッ」「ぎゃあ」
先程倒れたバイクに重なるように仰向けに倒れ込んだ。

「うらああ」怯える3人目に「戦慄の右クロスアッパー」を入れる「ガキッ」「ぐえっ」
殴られた相手が宙に舞う、格闘技のスペシャリストである鯱たちも「うおおおお」と驚嘆の声を上げる。
「どしゃっ」と地面に叩きつけられた音と同時に・・・鯱がゲキカラに叫んだ。

「危ない、後ろ!」その声とほぼ同時に、本能的に背後に極めて危険な雰囲気を察知し、
ゲキカラが前に飛んで逃げる。
「シュバッ」銀色の光が右上から左下に走る。大幹部の1人が日本刀を振り下ろしていた。

ゲキカラは間一髪難を逃れたが、かすっただけでスカジャンとその下の制服はバックリと切れていた。
切り裂かれた「龍と富士」の間から、背中の真っ白な肌が見える。
血は出ていない、皮膚は切れていなかったようだ、かろうじて助かった。流石の鯱も顔色が変わる。
「喧嘩で、躊躇いなく人を殺そうとするとは・・・あいつか?」鯱の美貌が引きつる。

ニヤッと笑い、再度上段に構えた長身の男、ステゴロ連合大幹部「テロ」。
元々、何の躊躇いもなく、容赦ない攻撃をテロリストのように遂行する事で
のし上がって来たが、最近居合道場に忍び込み盗んだ真剣を喧嘩に使うとは・・・狂っている。

10メートルほど距離を取ったゲキカラが「鉄パイプ、2本」とテロから眼を離さずに鯱に言う。
「こいつは本当に危険だ、気をつけて下さい」と鯱が拾った鉄パイプを手渡した。受け取るゲキカラ。
両手に1本ずつ鉄パイプを持ち、先端同士を「カツン、カツン」と当てて感触を確かめる。

「きゃはははは、ねぇ、見えない、喋れない、おしっこ出来ない、どれがいい?選んで、あははははは」
・・・地獄からの処刑予告!

理解が出来ないテロが唖然とする。鯱らも「何をするんだ?」と見守るだけ。
ゲキカラはテロに向かって歩き出す。「こいつのは脅しじゃない!殺される」鯱が叫ぶ!
眼が血走っているテロが、上段に構えてゲキカラが近づくのを待つ。

・・・振り下ろされた時、ゲキカラは死ぬ!


837 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/24(日) 23:01:50.83 ID:LinWJUBC0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝61>

しかし、ここは既に、ゲキカラの「殺戮圏内」!

銀色の光の輪がテロを襲う。
ゲキカラが投げた鉄パイプが横向きにテロの両眼に当たる「ガツッ」「ぎゃあ」
右手で両眼を押さえたテロの喉に、今度は銀色の光の輪が突き刺さる「ドガッ」「ぐげぇっ」
眼が見えないテロの喉に、やはり横向きにゲキカラが投げた鉄パイプが食い込んでいた。
「うぎゃん、げへっ、げほん」と苦しがるテロの刀を持つ左手を・・・ゲキカラが掴んだ。

そのまま、刃を上にして、テロの下腹部に突き刺す。
「ぎゃああああ」テロの悲鳴が上がる「駄目だ!殺すな」鯱が叫ぶ!
「ドスッ」日本刀が木製の壁に突き刺さった。腹を突き抜けた?

必死に爪先立ちするテロの股下ギリギリに、日本刀が刺さっている。刃が上向きで。
「ちょっとでも下りると・・・おしっこ出来なくなるよ」
ゲキカラが笑う。爪先立ちで震えながら「ひゃあああ」テロが泣き叫ぶ。

ゲキカラが日本刀を壁から抜くと「ひいぃぃぃ」同時にテロが崩れ落ちる。
ゲキカラが「あははははは、銃刀法違反は重罪だよ、きゃはははは」
右手に日本刀を持つゲキカラが、左手でテロの髪の毛を掴んで、仰向けに押し倒した。

両脛でテロの両腕を殺す変形マウントを取ると
「ふふふふふ、ちょとでも動いたら・・・もう知らないよ?あははははは」
日本刀の切っ先で喉首を撫でる
「あはははは、ねぇ剃り残し見つけた、きゃはははは」
日本刀の切っ先で喉に生えた髭を剃られる恐怖。
「やめて、やめてくれぇ」
ゲキカラが頷く「・・・じゃあ、止める」ホッとしたテロが恐怖で震える一言。
「きゃはははは、じゃあ、今度は眉毛整えてみる、ふふふふふふ」
日本刀の切っ先が眉毛の下の産毛を「ジョリ、ジョリ」と剃る。
「あがががが」最早恐怖で言葉にならない「たひゅけて、やめへぇ」掠れ声を聞くと
「・・・じゃあ、止める」と素直なゲキカラ「はひぃ、はひぃ」と呼吸もままならないテロ。

・・・しかし次はもっと恐ろしい悪魔の、いやゲキカラの仕打ちが。


838 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/24(日) 23:03:07.00 ID:LinWJUBC0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝62>

「ふふふふふ、ちょっとでも動いたら、目玉無くなるかもね、きゃはははは」
何とゲキカラが眼と眼の間、眉間の下の方を剃り始めた。
「あぐううううう」「次は逆さ睫毛そってやろうか?」切っ先を左右眼球に交互に向けて
ゲキカラが笑うと、テロが恐怖で失神した。ゲキカラの頬から血がテロの顔に滴り落ちたが反応なし。
テロはもう二度と逆らえまい、地獄からの使者ゲキカラには。

・・・うおおおおお、やっぱりゲキカラ最凶!

「凄い、流石だ」鯱たちがゲキカラに駆け寄り、歓喜の輪が出来た、その時・・・「バン、バン、バン」
ゲキカラの額から突然「ブハッ」と激しい流血が!その衝撃で、ゲキカラが持っていた日本刀が吹っ飛ぶ。
ゲキカラの後ろで「ズブッ、ズブッ」と2回鈍い音が響いた。

「うっ?」ゲキカラの視線の先に、モデルガンを違法改造したタクティカルハンドガンを構えた男が居る。
ステゴロ連合1000人の中で最も残虐な、人の心を全く持たない男・・・大幹部「プリズン」。
使用しているのは鉛弾、当たりどころが悪ければ、死ぬ可能性もある非常に危険なものである。
ゲキカラの後ろで、木製の看板を易々と貫通し、コロコロッと鉛弾が2つ転がっている。

プリズンは前科持ちで、スリングショット使いの卑怯者「ジャッカル」が絶対的に尊敬する兄貴分。
プリズンを見た鯱、即座に顔色が変わる「まさか、こいつ、出所してたのか?」
鯱はどうしてもこのプリズンと反りが合わず、仲俣不在時には一切の関わりを禁止されていた。
「暫く出て来れない罪を犯した」と鯱は仲俣から聞いていたのだ・・・。

プリズンの改造ハンドガンの照準が・・・またゲキカラを捕えた。
「危ない!」ゲキカラに覆いかぶさるように庇った鯱の側頭部に・・・鉛弾が直撃。
「ぐうああああ」血を流しながら「その角まで、早く」鯱がゲキカラを連れていく。
「バンッ、バンッ、バンッ」何発も頭に食いながらようやく曲がり角に隠れた。
「ニヤッ」と笑った鯱がゲキカラの胸に倒れる。頭部から尋常でない流血!
「おい、鯱?」自分の胸で動かなくなった鯱をゲキカラが抱きしめる。そして叫んだ。
「早く病院に連れて行くんだ、ここで私が食い止めるから、裏道から逃げろ、早く!」
リュウキとカイトが鯱に肩を貸し、病院を目指して立ち上がる。
あの太陽のように美しかった鯱の顔は流血で、もう見る影も無かった。

「あの飛び道具に勝つには、出来ればさっきの日本刀、最低でも鉄パイプが欲しい」
そんなゲキカラの心を知ったかのように・・・フウとコウが告げる。
「そこで待っていてくれ、刀は取って来る」「どうやって?」「・・・まあ、見ててくれ」


845 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/25(月) 17:39:54.04 ID:4LfQdjx+0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝63>

流石双子、合図無しで同時にフウとコウが飛び出し、道の両端を走る。なるべく的を絞らせない。
フウが日本刀を掴んだ「よし」しかし、その瞬間、フウが改造ハンドガンの餌食になった。
まともに額に鉛弾を食い、後ろに吹っ飛ぶ。脳震盪を起こしながらも、近寄ったコウに刀を渡す。
「早く・・・行け」倒れるフウ。コウが刀を受け取り、ダッシュでゲキカラの元へ戻る。
あと3、4歩のところで、コウが崩れ落ちていく。後頭部に鉛弾を連打で食らったのだ。
「頼むぞ」コウが刀をゲキカラに投げると前のめりに倒れた。

眼の前で起こった光景・・・ゲキカラの理解出来るレベルを完全に超えていた。
人の頭部に改造ハンドガンで容赦なく鉛弾で撃つ?一体、何考えてるんだ、あいつは?何なんだ?
フウもコウも頭部から出血して倒れている。長時間放置するわけにはいかない。

「ふふふふふ、お前だけは・・・人間扱いしないよ、きゃはははは、
虫けらのように殺してやる、あははははは」
仲間が命がけで託してくれた日本刀を掴む。刃をプリズンに向け、刀を垂直に立てた状態で構える。
視界はとっくにブラッディレッドに染まり、「殺戮モード」MAX。
今すぐ「破壊」しなければならない「敵」を睨みつける「貴様だけは、許さん!」髪が逆立つ。
今までの晴天が嘘のように、にわかに真っ黒に曇り、急に激しい雨が降り出した。
「ゴロゴロゴロ」すぐ近くに雷が鳴る。天も怒っている、この卑怯者に。

「ぶっ殺す」ゲキカラはプリズン目がけて走り出す「うらああああ」
「馬鹿め、死ね!」プリズンが改造ハンドガンを連射する「バンッ、バンッ、バンッ」
「カイン、カキン」2発が前に立てた刃に当たり、それていった。しかし、
「ブシュッ」1発がコメカミに当たった。血が噴き出す「うっ」

しかし、ゲキカラは全く止まらない「おらあああ」と更に突っ込む。
プリズンはまた「バンッ、バンッ、バンッ」連打する「カキン、カイン」
2発が刃に当たり、1発が「ズブッ」首筋に当たる「ズブッ」鮮血が激しく舞い散る「くっ」
「カチャ、カチャ」弾切れだ。素早くマガジンを替えたプリズンが「死ね、化け物」照準を見る。

・・・照準の中で、ゲキカラは柄を握った両手を自分の顔の右に置き、刃全体を天に、切っ先をプリズンの喉首に向け、
日本刀を地面に平行に「刺し殺す動作に特化した」異様な構えをしていた。

そう、ここは既にゲキカラの「殺戮圏内」。

「ゴロゴロゴロ、ピシャー、ドカン」ゲキカラの後ろに落雷!
切っ先から刃全体が「キラッ」と光り、ゲキカラの両眼は更に恐ろしい光を放つ「ギラッ」!
「ひゃあああ」プリズンはゲキカラへの恐怖と落雷の衝撃に思わず改造ハンドガンを落とした。

「死ね!」


846 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/25(月) 17:41:35.38 ID:4LfQdjx+0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝64>

「止めるんだ!」叫び声がした。鯱だ。病院に運ばれる途中で「プリズンを殺してしまうのでは?」
ゲキカラが心配になり戻って来た。「こんな下らない奴でも殺せば罪になる。駄目だ」鯱が必死で叫ぶ。

ふと見ると、フウとコウもリュウキとカイトに助けられ、
立ち上がっていた。流血は多かったものの、大事には至らなかったようだ。

しかし、ゲキカラはその構えのままプリズンに近づくと、「駄目だ」鯱の絶叫の中、喉を突き刺す!
「うわああ。やめてぇ」「ヒュッ」刀はプリズンの右首筋を通り抜け、引き戻された。
抜身の日本刀の刃文が首を撫でる冷たい感触に、プリズンが絶叫する「ぎゃああああ、人殺し~」
「黙れ!虫けら」ゲキカラのブーツの右爪先がプリズンの鳩尾に食い込む。
「ぐえぇぇ」腹を抱えて崩れ落ちるプリズンをギラッと睨んだゲキカラ、
「ヒュバッ」と横一文字に日本刀を振る。「殺すな、止せ!」鯱が叫ぶ。

ハラハラと落ちてくる髪に「ひゃああああ」とプリズンが泣き叫ぶ。
プリズンの頭頂部だけ髪を切り落としたのだ。長髪のプリズンは、雨でまさに河童ヘアー状態。

「ふふふふふ、大切な仲間の言葉だ。お前は殺さない。でも殺してくれと泣いて頼むくらい、
ぐちゃぐちゃに潰すよ。きゃはははは」ゲキカラが睨みつける。
無造作に日本刀を投げると、掲示板にズブッと刺さり、微かに揺れる。

つまらなそうに、改造ハンドガンを拾ったゲキカラ。
プリズンに連射する「バンッ、バンッ、バンッ、バンッ、バンッ、バンッ」
その全てを口に集中させる「ぎゃおおおお」血まみれの口でプリズンが叫ぶ。
「ふふふふふ、弾全部出して、きゃはははは」プリズンが怯えている。
「弾!」ゲキカラのつま先がプリズンの喉を蹴り上げる。
「ぎゃっはあああ」口から血を流しながら、予備のマガジンを差し出す。

「ガシャン」マガジンを挿入すると再びプリズンを連射。口だけを狙う。
「バンッ、バンッ、バンッ、バンッ、バンッ、バンッ」「うぎゃああ」もう止まらない。

「ガシャン」「バンッ、バンッ、バンッ、バンッ、バンッ、バンッ」
「ガシャン」「バンッ、バンッ、バンッ、バンッ、バンッ、バンッ」
「ガシャン」「バンッ、バンッ、バンッ、バンッ、バンッ、バンッ」

地獄が続く。「ひゃああああ」プリズンが泣き叫ぶ、その前歯がもう殆ど無い。


847 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/25(月) 17:43:07.10 ID:4LfQdjx+0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝65>

・・・しかし、ゲキカラはまだプリズンを許していない。
「おらあ」ブーツの右つま先をプリズンの口に突き刺す。
「ぐぎゃあ」つま先が口の中に入った状態で、ゲキカラはプリズンを冷めた眼で見た。

「ふっ」右つま先を口に入れたまま、下顎に全体重をかけた「ガコッ」
顎が外れたプリズンが「うがああああ」顎を押さえたままのたうちまわる。

「立て!」更に鳩尾に蹴りを入れて、脅して無理やり立たせると、
右腕を掴んで、全体重を乗せて引きづり倒す「脇固め」。
「ゴキッ」「ぎゃあああ」右肩が外れた。
もう一度無理やり立たせて、今度は脇固めで左肩を外す。
「ゴキッ」「ぐああああ」顎と両肩が外され、激痛で呻く。

ゲキカラはプリズンの脇腹を蹴り上げ、仰向けにする。
左脚で右内腿を踏み、両手で右脚を抱える右肩に担ぐ。そのまま全体重をプリズンの右脚にかけ倒れた。
「ゴキャッ」「ぎゃっひいい」股関節が外れたのだ。

顎、両肩、股関節を外され、前歯も殆ど無くなり、寝たままで呻くことしか出来ないプリズン。
襟首を掴んで引き摺っていき、曲がり角にあるゴミ収集場に放り捨てた。
ゴミ袋に埋もれ「はふへへ(助けて)」と懇願するプリズンにゲキカラが告げる。
「きゃはははは、あちこちからカラスが見てるな、死臭がするのか、お前を狙ってるよ、
目玉食われないように気を付けろ、朝になれば収集車が助けてくれるかも、頑張れ、あはははは」
「カアァ、カアァ」血肉の臭いがしたのか、カラスが数羽降りてきた
「ああああああ、はふへへ、はふへへ」外された顎、前歯無しでは満足に喋れない。

「ふふふふふ、何言ってるか分からないよ、カラスに頼んでみれば?きゃはははは」

ゲキカラが笑う。ギロッと周囲のゲキカラに潰された”屍”に告げる。
「きゃはははは、もしこいつを助けたら、地獄の底まで追い詰めるよ、あはははは」
皆一様にビクッと全身で怯える。そしてプリズンに言った。
「あはははは、お前が仲間の為に凶器を使っていたなら誰かが助けにくる、
でも自分の欲の為だけに使っていたなら見殺しだ、”通信簿”が見ものだよ、きゃはははは」

背後で「ひゃああああ、いっほころしへふれ(いっそ殺してくれ)」プリズンの悲鳴だけが響いていた。
カラスがプリズンに近づいて来ていた。周辺の木の上にもカラスが集まっている。
間もなく陽も暮れる。動けず喋れないプリズンはどうなるのか?「もう帰ろ」と笑うゲキカラ。

・・・その時、ゲキカラの前に立ちはだかる、あまりにも大きい影!


853 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/26(火) 15:28:44.28 ID:+doeFIaz0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝66>

ステゴロ連合の大幹部とは、全く違う雰囲気が漂う、全身黒づくめの大男。首の太さが圧倒的だ。

「跳ねっ返りもほどほどにすることだな?お嬢さんたち」

低いシャガレ声が不気味すぎる。サングラスを取ると・・・絶対に危険すぎる、「人を殺した事がある」特有の眼。
天使時々悪魔、清楚で細身の色白美少女が血まみれで戦うのがギャップ萌えなゲキカラに対して、
この大男は悪魔だけ、存在そのもの全てが凶悪、外見・中身ともに危険過ぎるのが誰の眼にも明白。近くに居るだけで怖い。
「こいつは裏社会の人間だ・・・関わっては駄目だ」鯱がお構いなしで歩いていくゲキカラの肩を止める。

この凶悪そのものの大男は・・・「ゼロ」

自分に歯向う全てを破壊し尽くし、通った後に何も残さないから「ゼロ」なのか?
その圧倒的な暴力に人の心が全く残っていないから「ゼロ」なのか?・・・詳しい事は誰も知らない。
元々プロ格闘家だったがその残忍な性格から「反則負け」があまりに多く若くして引退、
傭兵で数年間食いつないだ後、今は暴力団の用心棒をしている・・・らしい。
裏社会に生きる人間であるなら「喧嘩最強は?」と聞かれれば、真っ先に「ゼロ」と答える、伝説の怪物。

ゼロはステゴロ連合の後継人として「少なくない謝礼」を貰っていたので、今日の様子を見に来ていた。
逃げてくる連合の連中から「ゲキカラという化け物にやられた」と聞いた・・・そう、ゼロの目的は1つ、ゲキカラ抹殺!

「ゲキカラってのはお前だな?」ゼロはゲキカラを見る「そうだよ。で、お前は?」ゲキカラが笑う。

いきなり黒い巨大な影がゲキカラを襲う!もう既にゼロの圧倒的な暴力が始まっていた。いきなりゲキカラの左肩口を掴むと、
容赦ない顔面パンチの連打。あまりにも強烈過ぎる不意打ち、そして体勢を立て直す間も与えず、
ただ一方的にパンチ連打を叩きこむ。20発目くらいか?肩口を掴む手を放すとゲキカラの身体が壁に吹っ飛んだ。

まるで車にはねられたかのような衝撃で壁に叩きつけられ、ふらつくゲキカラ。既に口、鼻から夥しい流血。
すかさずゼロが歩み寄り、両肩口を掴むと膝蹴りの連打。ゲキカラの身体が膝蹴りを食う度に浮き上がる。
いくら軽いゲキカラとは言え、人間の身体ってこんなに宙に浮き上がるものなのか・・・?
10度目くらいで手を放すと、宙に浮いたゲキカラは顔からうつ伏せに地面に落ちた。

更に、倒れたゲキカラ目がけ、顔や腹を狂ったように蹴る。
蹴る度にゲキカラも身体は数メートルは吹っ飛び、転がり、それをまた反対側から蹴飛ばして戻ってくる。
人間のキック力を遥かに超えている。1人が1人を集団リンチしている?どうなってんだ・・・?
地面に寝たまま全身痙攣する血まみれのゲキカラ。呆気に取られる鯱らの方に振り向き、ゼロがサングラスをかける。
そして、ゼロがゆっくりと歩き出した時、ゲキカラは血の海に沈んで、全く動かなくなった。
「人は俺をゼロと呼んでいる」・・・遅い、今更答えても、もうゲキカラの耳には届くまい?

・・・最凶のカリスマ、ゲキカラが全く勝負にならず秒殺?最凶伝説ついに崩壊!


854 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/26(火) 15:32:40.90 ID:+doeFIaz0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝67>

ステゴロ連合1000人の頂点、琉球武術の達人の鯱ですら一歩も動けなかった、その圧倒的な暴力の前に。
しかし、眼の前でゲキカラをやられて、このまま生かして返すほど、鯱も「甘くは無い」のだ。
スッと本赤樫のトンファーを取り出すと、両手に持って構える。同時に四天王も武器を用意した。

腰に手をやったゼロが、上に振り上げた両腕を下に振る。「シャキン」・・・特殊警棒?
違う。これは・・・「トンファー型特殊ポリスバトン」。しかも3段収縮式の鋼鉄製。
特殊警棒とトンファーの役割を併せ持つ、暴徒鎮圧用の危険すぎる武器である。

すぐに四天王がゼロを囲む。
鉄パイプを持つリュウキ・カイトが前後からフェイントで揺さぶり、
フウ・コウが同時に木刀と空手技で襲いかかる。ステゴロ四天王の息の合った同時攻撃!
しかし、僅か数秒後、4人は次々と数メートル吹っ飛はされ、崩れ落ちた。

・・・まるでスローモーションのようだった。

リュウキ・カイトの前後からのタックルのフェイントに対し、ゼロは90度回転し、
特殊ポリスバトンを左右同時に回転打ち「バキッ」「ドカッ」とリュウキ・カイトの顔面に炸裂。
2人はほぼ同時にうつ伏せに崩れ落ちた。
すぐにもう90度回転し、フウ・コウの攻撃に備える。フウの木刀による顔面突きからの金的蹴り、
コウの木刀による脛打ちからハイキック、その同時攻撃をやはりポリスバトンの左右回転打ちで粉砕した。
2人は後ろに吹っ飛び仰向けに倒れた。後頭部から激しく落ちた為、脳震盪を起こしている。

ステゴロ四天王の同時攻撃が・・・全く通用しなかった。
しかし、四天王の決死の特攻で、ゼロの動きを客観的に見る事が出来た鯱。何かヒントが掴めたか?

「・・・ゼロ?」鯱が覚悟を決めてゼロに歩み寄る「そう言えば噂は聞いた事があったが、実際に戦うことになるとは?」
その美貌が強張る。対峙してゼロのあまりの大きさに驚いた。背の高さだけではない、筋肉の鎧も、今まで戦った人間とはまるで違う。
異種の生物のようだ、こいつ人間じゃない!特殊ポリスバトンVS本赤樫トンファー、裏社会喧嘩最強VS琉球武術達人、どちらが勝つのか?

・・・ゼロVS鯱の激突。もうお前しかいない、頼む、敵討ちだ、鯱!

鯱の両眼がギラッと光る。そして・・・今、鯱にゲキカラの魂が確かに乗り移った、唸るトンファー!「うらああああ」


855 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/26(火) 15:47:55.80 ID:UFFXelZ/0
登場人物がみんな濃いねー

857 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/26(火) 19:37:42.28 ID:i6AbaPm10
ゲキカラ△

858 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/26(火) 21:17:17.49 ID:HVUvgNAR0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝68>

「ガツン」「ガキッ」「バキッ」「ガンッ」武器術に関しては、鯱が僅かに上。命がけの琉球武術修行が生きている!
激しい攻防の中、「ゴツッ」ついに鯱のトンファーがゼロの顔面をかすめ、サングラスが吹っ飛ぶ。
左眼下が赤く腫れ、裂傷が見える。互角以上の攻防!「よし!」攻略の糸口が見えてきた鯱に、
「折角のべっぴんさんだから手加減したのに・・・調子に乗るとは勿体無い」ゼロが冷たく言った。

ゼロは戦法を変える。すっと接近し、ポリスバトンをトンファーに絡め、無力化すると、そのまま鯱の首を抱えて、
膝蹴りの連打が始まる。腹を丸太で串刺しにされるようなあまりの衝撃で腰砕けになりトンファーを放してしまった鯱。
何とかムエタイ仕込みの首相撲で応戦するも、圧倒的な体格差でついに脚をかけられ、地面に倒された。ピンチ!

しかし鯱はブラジリアン柔術黒帯、マウントを取られないようにガードポジションをキープ。
そして「ギラッ」と鯱の両眼が光った。鯱を掴もうと無造作に伸ばしたゼロの左手首を両腕で抱えると、
下からの腕ひしぎ十字固め!「ガキッ」片膝立ちのゼロの左腕が伸び切った「うらああああ、くたばれ!」

「よし、極まった!」・・・左肘関節が軋む。流石、鯱、へし折れ!大金星だ!

・・・ところが、ゼロは鯱を左腕にぶら下げたまま、何事も無かったように立ち上がる。
そのまま鯱を軽々と自分の頭上まで持ち上げ、思い切り地面に叩き落とす。
「ガツン」「ぐあっ」後頭部を強打した鯱の全身が痺れる。しかし執念でこの「腕ひしぎ」だけ放さない。
そのまま左腕を極め続ける「死ね!」ゲキカラの化け物ぶりが乗り移っているかのようだ。
すると、ゼロはもう一度鯱を高々と持ち上げて、今度は電柱に横殴りに叩き付けた。「ドカッ」「ぐあっ」
背中を強打した鯱。息が止まる程の衝撃が全身を襲う、しかしニヤッと笑って放さない。まるでゲキカラだ!
命と引き換えに左腕はへし折る!無表情のゼロが今度は顔面から電信柱に叩き付ける「バキャッ」「ぎゃっ」

・・・血吹雪の中、とうとう鯱が失神KO負け。

意外な粘りにイラついたのか?サングラスを壊されたのが気に入らなかったのか?左眼下と左肘を気にしながらも、
鯱の腹を思い切り蹴り込む。その衝撃で意識が戻った鯱、腹を粉々に砕かれるような蹴りを連打され、
地獄の責め苦を味わう。血だらけの美貌が悶え苦しむ・・・この激痛には耐えきれず・・・ついに再度失神した。

ゲキカラ、鯱、ステゴロ四天王・・・ゼロにより完全粉砕!

やはり「裏社会喧嘩最強の男」から見ればゲキカラや鯱ですら、その辺にいくらでも居る「女の子」に過ぎなかった。
ポリスバトンを腰のケースに収めたゼロがごみ捨て場で動けない大幹部「プリズン」を肩に担ぎ上げる。
その時、また近くで雷が鳴った。小降りだった雨が強くなる「困ったな、タクシーでも呼ぶか?」
と携帯電話をポケットから取り出したゼロの背後、揺れる「黒い影」がだんだん大きくなってくる。

・・・うわああああ、ゲキカラだ!!


859 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/26(火) 22:20:32.07 ID:K8PrVzO70
次々と色々なキャラが出てくるし戦闘の描写も凄いし、作者さん想像力豊かだな

860 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/26(火) 22:38:22.67 ID:MUL+xz9r0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝69>

既にゼロを「破壊」しなければならない「敵」とロックオンしているゲキカラ。雨に打たれて意識が戻ったのだ。
・・・そう、ここはゲキカラの殺戮圏内、呑気に携帯電話などかけている余裕などゼロには無い!

「ゼ・ン・ブ・コ・ワ・ス・ヨ」

悪魔、いやゲキカラの言葉に、ゼロが「うっ?」と気がついた時、ゲキカラがニヤリと笑い、そして強烈な一撃!
「うらああああ」「ドガァッ!」「ぐおおお」ゲキカラの右拳から凄まじい打撃音が響く。ゼロの巨体がよろめく!
そのまま連打が止まらない「バキッ、ガスッ、ドカッ、ガキッ、グチャッ・・・・」
その全てが眼、顎、耳下、鼻、こめかみといった急所に叩き込まれる。
自らの流血、そして、返り血を浴び、ゲキカラの視界は完璧にブラッディレッド一色・・・殺戮モードMAXだ。

「くそっ?」両眼のダメージで殆ど視界が効かないゼロ、それでもガードしながら本能的にパンチを振り回す。
「チッ」とかすった感触「そこだ!」と右ストレートを打つゼロ。「ゴツッ」ついにゲキカラにヒット!
・・・ところが、ゼロのパンチを額で受けたゲキカラ、右カウンターストレートをゼロの喉に深々と突き刺している。
「ゲハッ、ゴホッ、ギャハアッ」とゼロが苦痛に呻く・・・いや、その時間すら与えない。相打ちでふらつく姿勢を立て直し、
「ドカッ、バキッ、バキャ、グバッ、ガチッ、ゴンッ・・・・」すぐに凄まじい連続した打撃音がゲキカラの拳から響き渡る。

百戦錬磨のゼロが必死の反撃を試みる。今度は振り回すような豪快な右フック「ブオォォン」掠っただけでも首がもぎ取れる!
危ない!すかさず、身体を右にシフトしながらその右フックをかいくぐる。U字を描き、左に重心をシフトしたゲキカラ、
その両眼がギラッと光る!「バキッ」「ぐおおお」ゲキカラの左フックがゼロの右耳下に直撃、激痛に呻くゼロ。
追撃の右ストレートが顔面にめり込む、そして「グバッ、ドカッ、ガチッ、ゴンッ、バキッ、バキャ・・・・」地獄の連打が再開。

今度はゼロがゲキカラの両脚にタックル。この体格差で組み付かれたら終わりだ、逃げろゲキカラ!
ゲキカラは両脚を下げ、タックルを切る姿勢から、右膝蹴りを顔面に突き刺す「バキャッ」「ぐあああ」
鼻を押さえ呻くゼロ。ゲキカラはそのまま左・右・左・と「地獄の膝蹴りマーチ」を顔面に叩き込み続ける。
「バキッ、ゴンッ、グバッ、ガチッ、ドカッ、バキャ・・・・」ゼロの巨体が崩れ落ち、引き起こされ、崩れ落ちる・・・。

倒れ込んだゼロに、今度はゲキカラの黒いロングブーツが唸る!右爪先がゼロの耳下の急所に突き刺さる「バキッ」「ぐおおお」
転がるように逃げるゼロの反対側に回り込んだゲキカラ、今度は顔面へ踵で強烈なストンピング(踏みつけ)。
「グチャ」「うおお」転がって行く方には既にゲキカラが待ち構えている。爪先が顎に突き刺さる!「ゴスッ」「あがああ」
あのゼロの巨体が地面を転げまわる。逃げる先には悪魔、いやゲキカラのブーツによるお仕置きが待ち構えている。

「くそっ!」血まみれのゼロが、「連続蹴り地獄」の隙を見て、何とか腰からポリスバトンを取った「死ね!」
片膝立ちになりながらゲキカラの首筋目がけて2本同時に振り下ろす!「ブオンッ」風を切る、凄まじい音!
・・・当たれば木っ端微塵、ゲキカラ危ない!ところが、ゲキカラは姿はゼロの前に無かった「どこだ?」
その時、斜め上から黒い影が・・・ゲキカラの右飛び前蹴りがゼロの顔面に突き刺さる「バキャッ」「ぐあああ」
衝撃で後ろに吹っ飛ぶゼロ、遅れて2本のポリスバトンが地面に転がった。

「きゃはははは、こっちは刀や弾丸と戦ってきたんだ、今更ぬるいよ、こんなおもちゃ、あははははは」


861 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/27(水) 00:15:46.04 ID:KvQtl1Mz0
わくわく!

862 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/27(水) 00:35:53.83 ID:oUWq2QhQ0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝70>

ゼロに残された戦法はもう無い「うおおおお」ゼロが本能でゲキカラにしがみつく、そのままベアハッグだ。やばい!
ゲキカラのウエストよりも太そうなゼロの両腕で絞められたゲキカラの背骨がギシギシと嫌な音を立てる。ついに捕まってしまった。
最悪の事態・・・ところが、ゲキカラが両腕を振り上げ、両肘打ちを2回叩き込む「バキャ、ゴキッ」ゼロが両手のホールドを解き、痛さに呻く。
ゲキカラは初撃で両耳、ニ撃目は鎖骨に強烈な肘打ちを入れていた。両耳付け根はざっくりと裂け、両鎖骨は折れたようだ。
「気易く触んな」すぐに殺戮の連続打撃が再開。そして、この殺戮劇がエンドレスで続く、「狂気の主演女優」の輝きは増していく一方。

どのくらい経ったか、すぐ近くに落雷!その衝撃で鯱に意識が戻る。抱き起した仲間と一緒に見た、あまりにも衝撃的な光景。
雨の中、ゼロの髪の毛を掴み、壁に押し付けて、ゲキカラが一瞬も休まず右パンチを連打している。
殴られているゼロは血まみれで片膝をつき激痛と恐怖で呻き続けるだけ。もう大声も出せないようだ。
「バキャッ、グチャッ、ドカッ、ガチッ、グバッ、ガキッ、バキッ、メキャッ、ドバッ、バクッ・・・・」
巨大で屈強な男が、細身の色白美少女に、完全に壊されていく!羆が白鳥に食われる?この生態系は狂っている!
「あのゼロをこれだけ一方的に破壊?何が起きたんだ?さっき私と戦った時より全然強くなってる?」唖然とする鯱。

「あはははは、もういいだろ?楽にしてやるよ、きゃはははは」・・・この生態系ではゲキカラが最上位!

髪の毛を放しながら「おらあ」「バキャッ」ゲキカラの必殺右ストレートが打ち下ろし気味にゼロの顎を打ち抜いた。
プリズンが倒れているゴミ収集場の方へよろけるようにふらつくゼロ、追いかけながら「うらああ」
崩れゆくゼロの顔面に駄目押しの右前蹴り「バキッ」尻もちをつくように倒れたゼロの顔面に右膝蹴り「グシャッ」
そして仰向けに倒れたゼロの喉元にとどめの右拳「ズドッ」その衝撃でゼロの巨体がビクッと跳ねた。全身痙攣。
白眼をむいている。完全失神!「最凶のカリスマ」ゲキカラが「裏社会喧嘩最強」を噂されるゼロを、ついに完全に破壊!
・・・うおおおおお、最凶ゲキカラ無双!強い、強すぎる!

「きゃはははは、ついに自分が壊れてゼロになったな?ふふふふふ、今日から人生やり直せ、あはははは」

どこで覚えたのか?空手の騎馬立ちの構えで「残心」を極め、そうゼロに告げると、
自然体に戻りながら右拳についた血を居合道の「血振り」のようにヒュッと払い飛ばすゲキカラ。
危険すぎる美しさ。「狂気の主演女優」が演じる舞台「白刃舞」・・・鯱ら5人の眼が釘付けになった。
「それにしても、裏社会喧嘩最強の男を武器無しでここまで徹底的に破壊するとは?」振り返りニコッと笑うゲキカラ。
我に返った鯱ら5人が泣きながらゲキカラに抱きつく。その涙は感激か?安堵か?喜びか?ゲキカラは仲間の輪の中で嬉しそうだ。

丁度その時、マジ女の校庭から「うわああああ、やった、センター、ネズミ」と大歓声が上がった。
ゲキカラの予想通り、劣勢になった仲俣はナイフでセンターをギリギリまで追い詰めたが、
ネズミの的確な助けによりセンターが盛り返し、壮絶な頂上決戦はセンターが勝利したのだ。
「よっしゃー」右拳を高々と天に向けるセンターを中心に、その周りを十重二十重に
マジ女生徒が囲み、一緒に拳を振り上げる。マジ女も一本に纏まった、センターを中心に。

いつの間にか雨は止んでいた。なのに、ゴミ収集所の横に立てかけてあったボロボロな透明ビニール傘を見つけ、
嬉しそうに引きずっていく「ガガガガガッ」・・・やはりゲキカラには傘が似合う!
「良かったな、センター・ネズミ」ゲキカラは歩き続ける。大好きな風を頬に受けながら。
そして、「ガガガガガガッ」傘が、長かった死闘のコーダ(終奏)を奏でる。拾って貰った恩返しのように。


865 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/27(水) 11:31:56.46 ID:7Uh7L6Cf0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝71>

あの時、四天王の決死の特攻が鯱に戦いの閃きを与え、鯱の命がけの腕ひしぎがゲキカラに勝機をもたらした。
・・・「仲間の為に、仲間と共に」戦ったからこその勝利、とゲキカラは思った。
「鯱、お前たちのお陰で命拾いしたよ、助かった、ありがとう」
鯱は相手が強い程、死闘を生き抜く程、強くなるゲキカラの覚醒ぶりに脱帽していた。人間が刀や弾丸に勝つなんて?
「もうゲキカラさんには誰も勝てない。最凶のカリスマだ。生涯の目標にして武術修行します」

すると「姉貴、ゲキカラの姉貴!」場違いなその声は?・・・やっぱり、パシリだ。
バックリと裂けたスカジャンの背中を見て心配になり、1人で大騒ぎする。
「うわっ、大丈夫ですか?身体は斬られてませんか?」とその裂け目から手を入れて背中の真っ白な肌に触る。
「きゃっ?」ゲキカラの悲鳴があがる。「勝手に人の背中とか触んな、馬鹿、しかも直接・・・」
真っ赤になって恥ずかしがるゲキカラ。パシリは「一の舎弟」としてゲキカラの身体が純粋に心配なのだ。

除菌用ウエットティッシュでゲキカラの腕の傷を一生懸命拭いているパシリを見ると「まあ、こいつも悪気は無いんだな?」
と思うゲキカラ。「ひゃっ?」ゲキカラの悲鳴。今度はパシリがかがみこんで傷だらけの太腿の血を拭いている。
「だから、お前は勝手に人の太腿とか触るって言ってんだろ?」「心配なんですよ、傷が悪化したら大変ですよ?」
という一途なパシリの眼にゲキカラは何も言えないが、内腿を触られるくすぐったさに我慢出来ず、
ビクッと飛び上がり「きゃあ?駄目だ、やっぱり一切身体に触るな、放せ、馬鹿」
「駄目ですよ、姉貴の身体がこれ以上ボロボロになるのを見過ごせません」「ああ?誰がボロボロだって?」
「うわあ、すみません。でももう少しですから」やっぱり内腿は苦手だ「ひゃあ?だから人の太腿とか勝手に触んな」
・・・いいコンビだ。

「えっ、姉貴って?高校生なのにもう若い衆がいるんですか?流石だ」鯱が悪戯っぽく笑う。
「じゃあ、私らも若い衆にして貰おうかな?いいですか、ゲキカラの姉貴?」
「鯱まで・・・そういう事言うな・・・」耳まで真っ赤にしてゲキカラが照れる。皆の笑い声が響く。

そして「そのスカジャン、貰えますか?」と鯱。
「・・・?」ゲキカラが脱いで、バックリ裂けた背中を見せて、鯱に渡す。
「いいけど、これ、もう着れないぞ。そもそもサイズも合わないだろ?」
「いえ、これで良いんです、いや、これが良いんです」
鯱は大切そうに背中がバックリ裂けたスカジャンを畳んだ。

この日2人はお互いを心底認め合い、強い握手で別れた。鯱が最後に言った。
「沖縄に来たら、鯱はどこだ?で分かるようにしておきます。いつでも寄って下さい」

鯱は晴れ晴れとした笑顔で言った。ゲキカラは笑っている。


866 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/27(水) 11:33:19.99 ID:7Uh7L6Cf0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝72>

その僅か数日後、鯱は共に退学したリュウキ、カイト、フウ、コウを連れ、故郷沖縄に戻る。
まずは、小さな道場を構え、住居を兼ねて住み込む。そして徹底的に琉球武術を稽古する。
その上、あえて危険な地域を選び「パトロール」と称した「チンピラ狩り」を行ない、実戦で磨く。
「鯱という恐ろしく強い奴が居る」
その評判があっという間に沖縄全土に拡がっていった。

数年後、とうとう流派を興す。あの日見たゲキカラの
「月夜で白く光る日本刀が、まるで闇夜を切り裂くが如く、残酷なまでに美しく舞う」
ような戦いぶりを目標に”白刃舞”という流派名に込める。
4人も師範として、生涯鯱について行く。

その圧倒的な強さとモデル並みの美貌で、道場は沖縄県から全国、世界へ広がっていく。
今や沖縄で武術家”鯱”を知らない者など誰も居ない程である。
ゲキカラへの最後の言葉、有言実行したのだ。

そして、徒手空拳の型「激」武器術の型「辛」を編み出す。
その究極の実戦性が評判となり、マスコミ取材を受ける。
型につけられたその”あまりにも変わった名前”の由来を聞かれ、
今まで戦った中で一番強く、生涯の目標でもある「ゲキカラ」という少女から命名したと、鯱は胸を張った。

いつもゲキカラの肘打ちでつけられた額の傷を誇らしげに写真撮影に応じた。
「折角の美貌が台無しだ、簡単な手術で綺麗に傷跡を取れますよ」
と名乗り出る医療関係者は多かったが、鯱は「これでいい、いや、これがいい」と生涯この傷を大切にした。

ついに、念願の総本部道場完成。
かけられた世界の道場生の名札、「代表師範」鯱の更に上位に
・・・「白刃舞・創始」としてゲキカラの名札。

そして、バックリと裂けた「龍と富士」・・・あのスカジャンが道場の神殿代わりに掲げてあった。


867 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/27(水) 11:35:17.10 ID:7Uh7L6Cf0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝73>

裏社会喧嘩最強のゼロは、ステゴロの後見人を辞める際、裏社会からも引退。
その激動の人生を作家として表現していくこととなる。
特に、自伝「ゼロ」はあまりのリアルさが評判となりベストセラー。コミック化でも大ヒット。
ついに・・・映画化、「ゲキカラ」役のオーディションに立ち会ったゼロ。
各大手芸能事務所が「この仕事は絶対取る」と若手トップ女優を全力で推してくるも、
「この子達ではゲキカラを演じられる訳がない、ゲキカラの場面は映画化しない」と猛反対する。

しかし、ゲキカラとの対決シーンをカットする訳にいかず、「この子で駄目ならばゲキカラ役の女優はいない」
と関係者が口を揃えた「若手トップの清純派女優」がその大役を勝ち取った。原作者ゼロはもう撮影場所には来なかった。
その演技の殆どをCG処理され、プライドを傷つけられたその女優がある地方都市に舞台挨拶に訪れた際、
上演後「ゲキカラはあんなもんじゃない」という非常に多くの観客の不満を聞いた。ここはマジ女の近くだったのだ。
そこで、誰が撮ったのか?ゲキカラが戦っている姿が収まった1枚の写真を貰ったその女優が驚嘆する。
・・・その危険過ぎる美しさ。背後に崩れゆく敵、振り向き拳を握り、次の敵を睨むその眼!全身から漂う最凶オーラ!
映画「ゼロ」は大ヒット。しかしその後、その女優はいくら売れても、どんなに賞賛されても、どんな賞を取っても、
「上には上がいる」と謙虚に演技の勉強を欠かさなかった。常にあの「1枚の写真」を持ち歩いて。

ゲキカラに壊滅状態に追い込まれたステゴロ連合は、最強の鯱と四天王の脱退、
プリズン、テロ、ジャッカルら大幹部の大量引退が響き、
センターへのリベンジに燃える仲俣の孤軍奮闘空しく解散。仲俣はステゴロ高校から虎視眈々とセンター・ネズミを狙うのである。

結局、この街のてっぺんはマジ女、それを追うライバルのヤバ女、3番手がステゴロに落ちついた。

センター・ネズミはマジ女を立派纏め上げ、その名を県内に轟かせた。
唯一の弱点であった刃物をもついに克服したセンターの強さは抜群であった。
その陰には、いつもネズミの頭脳があったのは、近い者達は良く知っていた。
センターの気が緩むと「ゲキカラさんはあの時・・・」と話し、上には上が居ると諭した。
また、ネズミは四天王の下にラッパッパ直属精鋭部隊を配置し、その功績が著しければ、
四天王昇格もあり得るという完全実力制度を導入する。これにより、部員全員、そして、
全校生徒ののモチベーションが高く維持され、マジ女史上最強とも噂される「戦闘集団ラッパッパ」が結成された。

衝撃のニュース!そんなマジ女てっぺんのセンター・ネズミが、登校中に転校生に襲撃される。
流石、今や「この街最強」を噂される程のセンターが即座に応戦し、最終的にはボコボコにするも、
何度倒しても立ち上がってくる、倒しきれない・・・人間離れした心身のタフネスが驚異だ!

「あの最凶ゲキカラさんに比べたら・・・どんな奴もカスに見える。その程度じゃ全然効かないよ」

・・・こいつは誰だ?


869 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/27(水) 14:39:32.24 ID:KvQtl1Mz0
あ~にゃかな?

870 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/27(水) 17:32:23.24 ID:8tkruDD60
誰だろな

871 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/27(水) 19:03:42.87 ID:uL8176xI0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝74>

全身血だるまになりながら立ちあがってくる新2年生、ヤバ女から転校して来た「ミソ」。
センターの圧倒的な攻撃を食らい出血多量、フラフラのミソを心配して抱えて支えたネズミに対して、
「ネズミか?ちょっとキャラ被ってるな・・・気安く触んな!」
と血まみれで凄むミソに、新3年生センター・ネズミは「次世代テッペンはこいつか?」
とあまりにも強烈な衝撃を受けた。最凶伝説は手錠のネックレス、ミソが引き継ぐのかも知れない。
「狙う者が狙われる者へ」時代は常に変わって行く、それがマジ女なのだ。

いつになっても、この街いや広く県内で「不良談議」が始まると、やはり一番人気はマジ女。
優子・サド、おたべ・前田、センター・ネズミと歴代の部長・副部長で人気を分け合った。
「この3世代が黄金時代だ」と皆が口を揃える。そして、必ず誰かが言うのだ。
「でもゲキカラは別格だったな?最凶のカリスマだよ。結局ゲキカラに勝てる奴は誰もいない」
異論を唱える者は1人もいなかった。

そんなゲキカラは今・・・?

1年目の少年院生活、2年目の入院により出席日数・取得単位が不足し、2度に渡る3年生生活も留年確定していた。
しかし3月中旬「因縁をつけられていたが、ゲキカラの一睨みでチンピラ3人を追っ払ってもらったサラリーマン」
が新聞の地方欄に「暗闇を切り裂いた謎の天使」という御礼の記事を投稿するや、大反響を呼ぶ。
「夜遅く追いかけてきた変質者を、出くわしたゲキカラの眼光により助けられた若いOL」
「不良学生にカツアゲされそうな場面を、ゲキカラの恐怖の笑い声だけで助けて貰った中学生」
「ゲキカラさんが街を歩くと、不良が姿を消すので平和になる。毎日寄って欲しい、という商店街の店主達」
とゲキカラへの感謝の声が次々とマジ女や管轄警察署に寄せられ、社会に多大に貢献したことにより、
校長の特別な計らいで、急遽卒業が決まった。3月31日、たった一人の卒業式。
「あなたには、もう次のステップが待ってる」校長はゲキカラを送り出した。

この日も、ゲキカラはあの大好きな「川沿いの土手の遊歩道」で1人で青空を見ていた。

「優子さん、やっと卒業出来たよ」

卒業証書が入った筒を持ち「うーん」と天に伸びをする。今日も風が優しい。ゲキカラはこの風が大好きだ。
結局、「裏社会喧嘩最強」ゼロとの死闘が、ゲキカラの高校生活ラストマッチ、
ゼロの喉元へ放ったとどめの右拳が「最凶ゲキカラ伝説」のラストシーンとなったのである。

それから暫くして、こういう話を聞いた・・・


872 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/27(水) 19:04:12.03 ID:uL8176xI0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝75>

土曜の夜、国道沿いのファミリーレストラン。運悪く県内最強をかけて抗争中の暴走族同士がかち合った。

「ああ?ここが誰のシマか分かってんだろうな?」
「何だと?今日はたまたま大勢居るからって田舎もんが調子乗るなよ?」
「来いや、おらああ」「なめてんじゃねぇぞ、死ね、こらああ」

ファミレスの他の客が悲鳴をあげる中、大乱闘が始まる。店内は数10人同士の対決で修羅場と化す。
落とした玩具を暴走族に踏まれ、壊れた玩具を見て泣き出す3歳くらいの幼女。通路に居ては危ない!

「ここで大人しくしてるんだよ。目を瞑って、ゆっくり100まで数えて待ってて」

1人の店員が幼女の頬の涙を拭いた。家族とはぐれたのだろうか?その幼女をシートの奥に座らせた。
その店員は、まず、先に喧嘩を仕掛けた族のリーダーに向かって、真っ直ぐ歩いていく。
何回かの会話のやり取りの後、リーダーが恐怖で膝から崩れ落ちて、悲鳴を上げながら泣き出した。
店員は、面倒くさそうに髪の毛を掴み、ズルズルと店の外に引き摺り出す。絶叫が響き続ける。
次に、もう一方の族のリーダーの前に行き、いくつか言葉を投げかけるが、効果が無いようだ。
リーダーの肩を掴んで少し経つと、いきなり全身が宙に浮き上がり、腹を押さえてうずくまり呻き声すら出ない。
口から血を吹いて痙攣している。店員は髪の毛を掴んで、店外へ。敵対するリーダー同士が身を寄せ合い、怯える。

県内最強を目指し抗争している族同士の乱闘の最中、何か「明らかに異様な空間」を感じ、
敵・味方無く、外に出てみると・・・恐ろしい会話が聞こえてくる。

「あはははは、次に私を怒らせたら、この世から消すって言ったよね?きゃはははは」
先にやられたリーダー「違う、違うんです、知らなかった、お願いです、信じて下さい、助けてぇ」
「ふふふふふ、お前は私の怖さをまだ知らないようだね、内臓抉りだしてやろうか?あははははは」
1発のボディブローで心が折れたもう一方のリーダー「ぎゃああああ、もう嫌、嫌だぁ、勘弁してくれぇ」
「きゃはははは、こっちは仕事で忙しいんだ、次は本当に殺すよ?あははははは」
「すみませんでした。すぐ帰ります」両リーダーが逃げるように言うと「・・・帰る?店の片付は誰がするんだよ?」

「暴走族同士の大乱闘、店内は滅茶苦茶」・・・緊急呼出に駆け付けた店長の眼に、怯えながら片付をする数10人の暴走族。
そして・・・「ちゃんと隅まで拭け。折角だ、皿も全部洗っとけ」と仁王立ちの店員。肩車された幼女は笑っている。
「壊したものは全て弁償させていただきます」両リーダーが恐怖に震える手で、店長にお金を差し出す。
全員の持ち金をかき集めたのか?あるいは慌てて下ろして来たのか?・・・かなりの金額だ。
どんな恐怖を味わったのか?眼が怯えきっている。ちょっとした物音にもビクッとする。人間はここまで追い込まれるものなのか?

唖然とする店長「君は一体?」

・・・ゲキカラだ!


873 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/27(水) 19:04:45.71 ID:uL8176xI0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝76>

こんな話もあった・・・

都市開発に巻き込まれ、立ち退きを要求され、日々地上げ屋に脅されている保育園。
「ここはもうすぐ取り壊すから、違う保育園に移った方がいいなあ?」
「大事な子供が怪我したら困るよね?お母さん達、分かるよね」
「ねぇ皆、もう明日からここに来るの辞めようね?」
地上げ屋に雇われたのだろうか?チンピラ3人が保育園を壊していく。

「うわああああん」「ぎゃああああ」子供達の激しい泣き声。
「きゃああ、子供には手を出さないで」母親達の悲鳴。
「やめて下さい。何度売らないと言えば済むんですか。帰って下さい」園長の叫び声。

保育園が絶望に包まれる中、1人の新人保育士がチンピラの方へ歩いていく。
「危ない、戻って」ベテラン保育士が叫ぶ「園長先生、今日入った新人の子が!」

何と新人保育士がボス格らしいチンピラに歩み寄る。胸倉を掴んで威嚇し、睨みつけるチンピラ。
「きゃああああ」悲鳴が上がる「早く逃げて」皆が叫ぶ・・・いや、悲鳴をあげたのは何とチンピラ?

すると、子供達が泣き止み、一斉に新人保育士に集まって行く。「危ない」「戻って」母親達の悲鳴の中、
「これからお姉ちゃんが変身してあいつらを全員やっつけるんだぞ」
「そうだ、手からビーム出して悪者をバラバラにするぞ」「キックで崖から蹴り落とすんだ。悪者は爆発するぞ」
「違うよ、悪い奴を宇宙までパンチでぶっ飛ばして、破裂させるんだ」
純粋な子供の心には、どちらが味方か?どちらが強いか?・・・よく分かっている。
もう「正義の味方が悪者をやっつける」ところを見たい一心なのだ「お姉ちゃん、早くこいつらを退治して」

「ふふふふふ、次に私に逆らったら、この世から消すって言ったよね、覚えてる?きゃはははは」
「知らなかったんです、許して下さい、お願いします」両脚がガタガタ震え、顔が引きつっている。
「あはははは、良い子のリクエストは聞かなきゃね?どうやって死にたい?ふふふふふ」新人保育士が笑う。
「ひゃあああ」慌てて逃げ去るチンピラ、以前余程怖い眼に遭わされたようだ。3人が我先に車に乗り込む。
「あはははは、今度会ったら・・・知らないよ、きゃはははは」車のドアに前蹴り連打「ドカッ、ボコンッ、バキッ」
「ぎゃあああ、助けて~」揺れる車体に、蹴りの跡がクッキリと残っている。逃げていく車。もう二度と来ないだろう。

園長が歩み寄る「あなたは一体?」

・・・ゲキカラだ!


874 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/27(水) 19:05:28.43 ID:uL8176xI0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝77>

他にも、県内はおろか近県にまで存在する多数の熱心な「ゲキカラファン」から様々な噂を聞いた。

「香港・上海で大物政治家を警護する女性ボディガードとすれ違ったが、ゲキカラそのものだった」
「フランスで見た映画にゲキカラと瓜二つの女優が出ていたよ。着物姿で刀振り回して戦ってた」
「イタリア・シチリアのマフィア抗争をたった1人で治めた女ボスがゲキカラとそっくりだった」
「今、スペインで大人気の女マタドール(闘牛士)、あれってどう見てもゲキカラだろ?左目上に傷あったし」
「ゲキカラはその狂気さが認められ、小さいながらも劇団を主宰し、全国公演で旅しているらしい」
「この前、ゲキカラはモンゴル草原を馬に乗って放浪していた。『きゃはははは』と駆け抜けて行った」
「ゲキカラが米国特殊部隊に居た。「生存・回避・抵抗・脱走」総合サバイバル術SEREの特別教官で雇われたんだって」
「タイ・ミャンマーの国境でムエカッチューア(素手の喧嘩ムエタイ)に飛び入り参加し、
相手をKOしたが、その後マウントで殴ったので反則負けになっていた。ゲキカラは変わらないな」

数えきれない程の噂話。皆ゲキカラが好きなのだ。ここまで来るともうどれが真実なのか?誰も分からない。
全部作り話かも知れないし、本当の話もあるような気もしてくる。しかし・・・

左眉毛を挟むように2ラインの傷跡がある、清楚な色白美少女。
長いストレートの黒髪が風になびく。 極細ウエストのスリムな身体つき。
真っ白な美肌に「ROCK」という大きなネックレスが鈍い光を放つ。
制服の上に着た深緑色のスカジャン、背中には「龍と富士」。
そのポケットに黒いブレスレットをした左手を突っ込み、
右手では晴れているのに何故かビニール傘を引き摺っている。
孤独を楽しむように微笑しながら、 ローヒールの黒色ロングブーツでゆっくり歩いていく。
黒のニーハイと裾が斜めのスカートの間の絶対領域、真っ白な太腿が眩しい。
清楚な色白美少女が、イメージと真逆の似つかわしくない着こなしで
「ガガガッ」とビニール傘を引きずる違和感、否が応でも脳裏に焼き付く。
黒いマニキュアの爪を噛み、美しい双眸がギラッと光る。残酷過ぎる美しさ!
「ふふふふ、あはははは、きゃはははは・・・・ねぇ、怒ってる?」

「ゲキカラが来た!」

・・・「俺たちのゲキカラ」はここに居る。いつまでも、ずっと。

<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝 完>


875 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/27(水) 19:06:01.97 ID:uL8176xI0
<マジすか学園2 最終話 ゲキカラ外伝>に長い間お付き合い下さり、どうもありがとうございました。

投稿開始当初『松井玲奈 NHKドラマ「放送博物館危機一髪」主演』を記念し
1時間ドラマを想定していましたが、最初は究極の敵役として登場させた「鯱」に感情移入し出して、
鯱の成長ぶりも書こうと思い直し、映画化をイメージしたので、前作以上の長編になってしまいました。

当初「鯱との死闘~新たな友情~最強ゼロとの対決」と最後の2つのミニエピソードは
「続マジすか学園2 その後のゲキカラ~そして伝説が残った~」として書こうと思っていたネタでしたが、
一人で盛り上がって、この作品と合併してしまいました。

ゲキカラや鯱に勝てそうな女キャラが思いつかず、「マジ女」なのに敵役は男ばかり、
オリジナルのゲキカラ好きな方は違和感を感じたかも?と思います。

でも、どんなシチュエーションでも良い、やっぱり映画版「ゲキカラ」見たいです。
これからも「女優松井玲奈」を応援します。

879 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/28(木) 01:38:29.61 ID:hZvdowrd0
>>875
乙!
ゲキカラさんの活躍がたくさん見れて面白かった
ファミレス店員や保育士になったゲキカラさんも見てみたいw

877 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/27(水) 21:01:28.55 ID:8tkruDD60
お疲れ様でした!
読み応えがあって面白かったです

878 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/27(水) 23:07:56.00 ID:8tkruDD60
やっぱりゲキカラは良いキャラだよなー

880 名無しさん@実況は禁止です 2013/02/28(木) 02:03:25.54 ID:lL/jzWmy0
ゲキカラ△

元スレ:【マジすか学園】ゲキカラさん【玲奈覚醒】 ★6

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3 Responses to “【48G】小説『マジすか学園2 -最終話 ゲキカラ外伝』”

  1. 執拗な名無しさん より:

    キャハははは
    やっぱり喧嘩は一番の薬だ。あははははははは

  2. かほ より:

    ねぇ、怒ってる? これ、な~んだ?   キャハハッ(^∇^)

  3. くぁwせdrftgyふじこlp より:

    ねぇ…、怒ってる…?

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