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【48G】小説『マジすか学園 -overture-』上巻



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1 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 17:42:19.12 ID:ypQwQc520
矢場久根と乱闘したあの日、前田にテッペンを託された私達。
あれから半年以上たった今、私は3年になった。
私が壊したこのドアは今も壊れたままになっている―

「留年したあんたにとやかく言われたくないんすよねぇ。」

「なんや?もう一度言ってみぃ!ネズミ!」

仲がいいのか悪いのか今もネズミとおたべは喧嘩ばっかしてる。
おたべはあの乱闘の責任をとらされ留年した。

「かまへんわ。1年くらいどうってことないわ。」
なんて笑っていたけど、実際ホントにどうって事ないらしい。
全国でトップ5に入るくらい、おたべは勉強ができる事を後で知った。
ネズミは今も変わらずパーカーを着ている。
ただ、そのパーカーの背中にはラッパッパのマークとつの字の刺繍が入ってる。

「副部長だからね。あっしのオリジナルさ。」
と言って嬉しそうに笑ってた。つの字の刺繍を入れた理由を聞くと、
「別にいいだろ!」とちょっと怒る。
後でゲキカラに聞いたら、センターとの思い出っす、と言っていたらしい。
なんで私にだけ怒るんだ?あいつ。
ゲキカラは・・・・・やっぱり留年した。

「きゃははっ!来いよ~?一年坊?」
今まで1年が何人もここへの階段を上ろうとしたけど、全員ゲキカラを怖がって帰った。
おかげで今まで誰ひとり“私”にまで辿り着いていない。
あいつはやっぱり最凶だ。
ゲキカラ曰く、「昔に比べれば今は落ち着いた。」らしい。
全盛期の最凶ゲキカラ。マジ女と全面戦争をしたシブヤ。最速のブラック。
人の心を読むトリゴヤ。あの前田と死闘を繰り広げたサド。
そして・・・・その頂点に立ったマジ女最強“大島優子”。
私がラッパッパ部長になった時に、ゲキカラから聞かされた事がある。
ちなみに私は髪型を変えた。まぁそれはどうでもいい。
ゲキカラから聞かされた話、それは・・・・

―ラッパッパ四天王の始まり―


2 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 17:44:16.66 ID:FgR+DfkN0
期待

3 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 17:45:31.11 ID:SwYumqVV0
いいぜ、続けな

4 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 17:46:42.09 ID:ypQwQc520
落書きだらけの学校。桜の花びらたちが空を舞う。
こぼれ落ちたその花びらを拾う、真新しいセーラー服に身をつつんだ1人の少女。
手のひらに乗せると、優しい風がその花びらを運んだ。
騒がしい体育館へと―
「今日から皆さんのニュースクールライフが・・・」
壇上に立ちながら時折英語を混じらせ演説する校長。
耳を貸さず騒いでいる生徒達に向かって言葉を続ける。
体育館のドアが開いた。真っ直ぐ歩いてくる1人の少女。
カッ、カッと踵を潰したローファーが音を立てる。
長いスカートを穿いたその少女に、校長が気づいた。
「あなたもこのマジ女の生徒ね?」
 
「ああ。遅刻しちまった、わりぃ。」

「オーケー。席に座りなさい。」
そう言ってその少女に微笑む校長。
少女は周りを見渡した。
「いいのか?誰も聞いてねぇぞ?」

「今日は入学式・・・皆、別の事が気になってるみたいね。まぁ、これが“マジ女”よ。」
語気を強めてそう言った校長。すると少女は顔に笑みを浮かべ、
檀上への階段を上り始めた。

「ちょっとマイク借りていいか?」
檀上に上がった少女は校長からマイクを取り、スーっと息を吸った。
そして・・・・

―「おらぁ!!」―少女が叫んだ瞬間、生徒達は思わず耳を塞いだ。
静まり返った体育館、だが生徒達の耳にはキーンという音がまだ残る。
そこにいた全ての生徒が少女を睨んだ。
「あははっ、静かになった。」

「て、てめぇなめてんのか!」「ぶっ殺すぞコラァ!!」
罵声を浴びせ始める生徒達。
「あなた・・・・バカなの?」
呆れた顔で少女を見つめる校長。
“ガッ”
マイクを投げ捨てた少女、ゆっくりと階段を下りていく。
腰に付けた長いチェーンが音を立てる。
制服の袖を捲ったその右手で髪をかきあげた少女。

「ここからが・・・マジ女の入学式だ。」

―“大島優子”全てはここから始まった―


5 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 17:50:55.83 ID:ypQwQc520
静かな口調でそう言った優子。生徒達は怒号を浴びせながら優子に向かっていった。
「おらぁぁ!!」
その時だった。
「シャラァァプ!!」
校長が叫ぶと生徒達は足を止めた。
「元気があっていいわ。けどあなた達の学校生活は
まだ始まったばかり、そんなに急ぐ事はないわ。」

「え?なんだよそれ。話が違うじゃねーか。」

不満げな顔を見せた優子。校長の言葉を無視して生徒達が
再度向かっていった。
「最初に潰されんのはてめぇだ!!」

「止めなさい!!」
校長が再び叫んだ。その迫力に静まり返った生徒達。
「この学校の入学式が無事に終わった事は、今まで無いわ。
 今年は・・・一番早く中止ね。教室に戻っていいわよ。」 
すると先生達は慣れたように、生徒達を体育館の外へと誘導した。
優子を睨めつけながらその場から去っていく生徒達。
「なんで止めんだよ?喧嘩していい高校なんだろ?ここ。」
優子の問いに校長が答えた。
「・・・・もし喧嘩をする理由があるなら、その時は私のいない所でやりなさい。」

「なんだよ、つまんねーな。」

校長が出口へと去っていく、その背中を見つめる優子。

まばらになっていく体育館の様子に気づいた1人の少女。
ネイルを塗るのを止め、カランと空になった瓶を床に落とした。
少女は組んでいた脚を戻すと気だるそうに席を立った。
“優子”の小さな背中を見つめるその少女。

「ロンスカ?だっせぇ・・・」


6 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 17:54:42.19 ID:ypQwQc520
茶色い髪に混じったピンクのエクステがやけに目立つ。
ミニスカート姿の少女。周りにいた生徒達がその少女を見て驚いた顔をしている。
「おい・・・あれ“シブヤ”だぜ。」
「あのシブヤと同じ学校かよ・・・・くそっ。あいつが1年のトップだな。」
こそこそとシブヤを見ながら話している。

「あ?なに見てんだよ?」
その声に気付いたのか、“シブヤ”と呼ばれたその少女がガンをとばすと
その生徒達は逃げるように体育館から去っていた。
再び優子に視線を向けたシブヤが叫んだ。“おい!!”
「てめぇバカか?耳がいてーだろうが。どうしてくれんだよ?」」

「あははっ、わりぃわりぃ。お前も1年か?よろしくな。」
優子がシブヤを見つめながら、笑みを浮かべた。
「ふざけんな。馴れ合いしにここへ来たんじゃねーんだよ。」

「まぁ、そうだろうな。お前もここの“てっぺん”とりに来たんだろ?」

「お前“も”?ははっ、笑わせんな。
 てめぇみたいなチビが“ラッパッパ”に入れるわけねーだろ。」

「“ラッパッパ”?なんだそれ?」

「しらねーのか、お前じゃ話になんねーよ。」
シブヤはそう言って薄ら笑いを浮かべ背を向けると、出口へと歩いていった。
優子はその背中を見ながら言った。
「試してみるか?」

足を止めたシブヤは振り返った。
「あ?」

「話にならないか、試してみるか?」
笑みを浮かべながらそう言った優子。
その姿を見て、シブヤは言葉の意味を察した。

「おもしれぇ・・・・・」
バッ、右手の手のひらを優子に見せたシブヤ。
それをグッと固く握りしめた。
―「握り潰してやるよ。」―


9 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 18:18:18.72 ID:+LYJ6QjKP
>>1の語り部の子は誰だろ・・・

10 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 18:21:08.93 ID:TzE++Ear0
>>9
センターじゃないの?

11 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 18:21:46.81 ID:+LYJ6QjKP
あ、そっか。

12 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 18:48:42.93 ID:WDdfq/4R0
>>1
続き期待してるぜ。
運営は「マジすか1以前」をやることは無いだろうから、
「マジすか0=overture」はおれらで作るしかない

15 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 19:00:11.54 ID:ypQwQc520
>>9
センターです 答えてくれた人ありがとう
>>12
頑張ります

13 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 18:51:35.49 ID:ypQwQc520
笑みを消したシブヤは、優子にガンをとばした。
優子は変わらず笑みを浮かべたままだった。そして、ゆっくりとシブヤの方に歩き始めた。
そこから感じられる“余裕”。
優子のその余裕と真っ直ぐなその目に苛立ち始めるシブヤ。
「てめぇ・・・・」

足を止めた優子は髪をかきあげた。
2人の間にピリピリとした緊張感が漂う。
その時だった。

“や、止めろ!”“きゃあああ!”
体育館の入り口から複数の生徒の叫び声が聞こえてきた。
殴られた傷から血を流し、床にしりもちをつきながら、じりじりと後ずさるその生徒。
何かに怯えていた。

“キャハハッ”
その“ナニカ”は爪を噛み、不気味な笑みを浮かべながら姿を現した。
透きとおる様な白い肌、首には“ROCK”のネックレス。
拳を血で真っ赤に染めたその少女に、優子とシブヤは視線を向けた。

「入学式ってここでいいんだよね~?」
―首をかしげながら不気味に笑ったその少女“ゲキカラ”―

「・・・・誰だてめぇ?見てわかんねーのか、取り込み中だ。消えろ。」
入り口近くにいたシブヤは、そう言って優子に視線を戻した。
その2人の様子を、爪を噛みながら不思議そうな顔で見るゲキカラ。
すると再びにやりと顔に笑みを浮かべた。

「へぇ?遊んでるんだぁ?キャハハハッ!ワタシとも遊んでよ?」


14 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 18:55:31.64 ID:ypQwQc520
「あぁ?」シブヤが振り返り、優子もまたゲキカラを睨む。

「どっちでもいいよ?どうせワタシに、潰されるんだからさぁ?
 2人とも・・・・キャハハッ!」

「上等だ。やってみろよ。」
そう言ってシブヤは身構えた。
対峙するゲキカラとシブヤ。怯えていた生徒はその場から逃げようとする。
そーっと立ち上がり、背中を向けたその生徒。
“ガッ”
「ワタシ、帰っていいなんて言ったかな~??」
逃げようとした生徒の髪を掴んだゲキカラ、だがその目はシブヤを見ている。

「ゆ、許してくだ・・・・・」
“ドカッ!”言葉を言い終える前に、壁に叩きつけられた生徒。
鼻から血を流しながら力が抜けたように崩れ落ちた。
シブヤに不気味に微笑みかけるゲキカラ。
―「おい!」―
ゲキカラの暴力とも言えるその行動に優子が叫んだ。
「お前なにやってんだよ。そこまですることねーだろ。」

「あれ?もしかして怒ってる?アハハッ、怒ってる~。」
ゆらりと優子に近づいていく。

「ちっ」という舌打ちが聞こえた。
“ドカッ!”背中を蹴飛ばされ、地面に手をつくゲキカラ。
すぐに首を回して顔を後ろに向けた。背後に立つ者を睨む。そしてにやりと笑った。

「おいコラ。シカトしてんじゃねーよ。」
鋭い目つきでゲキカラを睨むシブヤ。

“きゃははっ!”
「じゃあ・・・・お前から壊してあげる!」
立ち上がるとすぐに拳をシブヤへと向けたゲキカラ。
シブヤもまたそれに反応したかのように、拳を繰り出した。
―“おらぁ!”―


17 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 19:06:28.25 ID:ypQwQc520
「は~い。ストップストップ。」
“ピタッ”ゲキカラとシブヤは、拳を互いの顔の目の前で止めた。
パチパチと手をたたきながらゲキカラとシブヤの間に入った校長。

「てめぇ邪魔すんじゃねーよ。」

「どいてくれるかな~?そこ。」

「それはできないわ。私の目の前で喧嘩は駄目よ。」
校長の近くへと歩いてきた優子は少し残念そうな顔をしていた。
「なんだよ。いいとこだったのに。」

「体育館の外で生徒達が何人か倒れてたわ。やったのはあなたね?」
そう言ってゲキカラに視線を送った校長。
「あははっ。そうだよ?」

「病院送りはマズいわ。残念だけど・・・・あなた“停学”よ。」

「はぁ?」
驚いた顔を見せる優子。ゲキカラは首に手を当てコキッと音を鳴らす。
そして、興が冷めた様に拳を下ろしたシブヤ。
―ゲキカラ、停学―
「そりゃねーだろ?こいつが可哀想じゃねーか。」
少し怒った表情を見せた優子。

そう言った優子に、ゲキカラが視線を送った。
「私が可哀想?きゃははっ。」

「さっき来たばかりだぜ?確かにやり過ぎたかもしんねーけど
 こいつなりの理由があったんだろ。」
校長の目を見て必死に訴えた優子。
その姿にゲキカラは笑みを消し、優子の真剣な表情を見つめていた。
シブヤもまた優子の言葉に耳を傾けていた。

「そうね・・・けどあそこまで痛めつけるのはただの暴力、
 見過ごすわけにはいかないわ。」

優子を諭すように、真剣な顔でそういった校長。

「けどよ・・・・!」

「あははっいいよ~別に。お楽しみはこれからだからさぁ~。」
背を向けたゲキカラは体育館の出口へと歩いていった。
すると何かを思い出した様に足を止めたゲキカラ。
笑みを浮かべゆっくりと後ろに振り返った。
「あんた達の名前聞くの忘れちゃった。」

「私は、大島優子だ。」

「・・・・・シブヤだ。いつでも相手になってやる。」

「私はゲキカラ。次会った時は・・・・“殺す“」

睨み合う3人。シブヤとゲキカラ、そして大島優子・・・・
この時はまだ知らなかった。これが、運命の出会いになることを。


18 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 19:19:41.01 ID:uFPm+6ru0
wktk

19 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 19:21:07.19 ID:htjh+5P+0
ええで

20 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 19:24:39.87 ID:WDdfq/4R0
ところで、サドの本名って本編でも明らかになってないよな?
あ、優子と前田以外みんな本名不明かw
シブヤも俗称だよな。


27 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 20:15:31.50 ID:4Ylf3U830
>>20
2でゲキカラが入院したとき、病室に松井玲奈って書いてなかったっけ?

21 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 19:24:53.05 ID:ypQwQc520
“キャハハハッ・・・・”
笑い声を静かな体育館に響かせながら去っていくゲキカラ。
体育館から出ると、爪を噛み首をかしげた。
「私なりの理由?・・・そんなもんないよ、あははっあいつ面白いね~。」

体育館に残ったシブヤと優子、そして校長。
「ちっ、くだらねー。」
シブヤもまた茶色い髪をなびかせ体育館から出ていった。
体育館に残った校長と優子。
さっきまでとは別人の様な、どこか嬉しそうな表情に変えた優子。
「面白くなりそうだな・・・。」

「面白い?・・・ユーコ,オーシマ。あなたも何かを探しに来たようね。この“マジ女”に。」

「まぁ、そんなとこだ。私には・・・コレしかねぇ。」
拳を固く握りしめた優子。その拳をじっと見つめる。

「あなたは喧嘩に自信があるみたいね。けど、ここの“頂点”は高いわよ?」

「喧嘩が好きなわけじゃねーけどな、いてぇし。
昔から喧嘩しか取り柄がなくてよ。コレしかねーから高い山を上りたいだけだ。」

「そうね。けど今のマジ女をまとめるのは、簡単じゃない。
 “階段”から転げ落ちない事を祈ってるわ。」

「あははっ・・・・」

―「上等。」―


22 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 19:26:03.34 ID:HHFCJIxeI
面白くなりそう

23 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 19:32:24.78 ID:ypQwQc520
その頃、マジ女近くの矢場久根女子商業高校、“矢場久根”では・・・・
「あぁ?マジ女の1年にやられた?」

「すみません・・・“総長”」

「相手は何人?」

「それが・・・・1人です。」

“ガタ”席を立った総長、その目の前には顔を腫らした生徒が5人並んでいた。
顔を下に向け、怯えた表情をしている。
「3年のあんたらが、マジ女の1年たった1人にやられた?うちとマジ女が、
 どういう関係かわかってんの?」

「・・・けどそのチビめちゃくちゃ強くて・・・」

“バシッ”と大きな音をたて、その生徒を殴り倒した総長。
「言い訳してんじゃないよ。」
倒れた生徒が鼻を押さえながら総長を見上げた。

灰色のセーラー服を身に包んだその姿。
茶髪で巻き髪、短いスカートと耳にピアス。そして端整な顔立ち。

―矢場久根総長“大島麻衣”―
2年で矢場久根の頂点にたった大島麻衣の強さは、マジ女の生徒すら恐れる者が多い。

「探しに行くよ。その1年“潰す”」

“総長”大島麻衣が歩き出すとその後を追うように彼女の舎弟が静かに歩いた。

「大島ぁぁ!タイマンだ!!私が1年のトップに立っ・・・・」
“バシッ!!”目の前に立ったその1年を蹴り倒した総長。
冷めた目でその生徒を見下ろすと、再び前へと進んだ。

床に倒れたその生徒“あじゃ”。のちの“矢場久根総長”である。
教室の影からその様子を見ていた1年サナエ。
サナエに気付いた総長が声をかけた。
「1年か?マジ女潰すよ。来な。」

「は、はい!総長~!」と言ってサナエは総長の後に付いていった。


24 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 19:34:55.15 ID:KW5lnkAL0
前もだれかマジすか0書いてたよな

25 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 19:42:46.99 ID:5WuJCK8i0
ゲキカラさんスレにも小説がある

26 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 20:08:03.22 ID:ypQwQc520
矢場久根総長“大島麻衣”が動いた事を知らないマジ女。
1年の最強は誰かと生徒達が心を躍らせていた。

「おらぁ!!」
“バキッ!”教室のドアと共に、生徒が倒れた。
顔から血を流し、見上げる。その視線の先にいる者が言った。
「これでこの1-Cの頂点は私だ。文句ないな?」
―“チョウコク”―

そして1-Aの教室では・・・・
「つ、つえー・・・・」
「“あの”ギャルサーのリーダーになった実力はホンモンだな・・・」

教室に倒れる十人ほどの生徒。身構えているシブヤ。
「おら、どーした?バトルロワイヤルだろ?来いよ。」
まだ立っている生徒達を睨めつけると、教室にいた全員が首を横に振る。
「・・・降参だ、あんたがここのクラスのてっぺんだ・・・・」

拳を下ろしたシブヤ。
「手間かけさせんじゃねーよ。髪が乱れちまったじゃねーか。」
そう言ってサッと髪をなびかせた。
―シブヤ―

1-Bの様子を他のクラスの生徒が覗き込んだ。
「うそだろ・・・。もう終わったのか?」
全員が床に倒れ、苦しそうな表情を浮かべていた。
腹を押さえながら、壁に手をかけ立ち上がろうとする生徒。
“ガタ”足が震え、立てない。
その生徒に話かける他のクラス生徒。
「おい、ここは誰が勝ったんだ?」

「うぅっ・・・、あいつハンパじゃねぇ・・・」

「だから誰が勝ったんだよ?」

―「大島・・・優子。」―


28 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 20:18:21.44 ID:+LYJ6QjKP
ネズミの本名=渡辺麻友
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29 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 20:27:40.91 ID:ypQwQc520
「聞いた事ねぇ名前だな。そいつどこ行ったんだ?」

「隣の教室に行った・・・・」

「なに・・・・!」
生徒が振り向く、シブヤの教室の方には・・・・いない。
チョウコクのいる教室―いた。
教室の前で対峙する優子とチョウコクの姿がそこにはあった。
「よぉ?お前が勝ち残ったみたいだな?」

「へぇ?本当はシブヤとやりたかったんだけどね。あんたから潰そうか。」
ゆっくりと構えるチョウコク。
「名前・・・・名乗りなよ、私はチョウコク。」

「大島優子だ…ははっ、お前本当に彫刻みたいな顔してんな。」
特に構える様子もなく、そう言って笑った優子の姿にチョウコクは苛立ちを見せた。
「あんた・・・ふざけてんのか?」

「いいや、いつだって私は・・・・“マジ”だよ。」
語気を強めた優子、その瞬間優子の目つきが変わった。廊下には2人の喧嘩を見よう
とギャラリーが集まった。その中にはシブヤの姿もあった。
「あいつ・・・威武中のチョウコクか。もう1人は・・・あの時の。」

ギャラリー達が沸きあがる中、優子とチョウコクには緊張感が漂った。
じりじりと優子に近づくチョウコク。

―“おらぁ!!”―
チョウコクのハイキックが繰り出された。
それと同時に優子はチョウコクの懐に入り拳を繰り出した。
“ガッ!”
一瞬だった。優子の拳はチョウコクの顎を捉えた。
膝から崩れ落ちるチョウコク。
バタッとうつ伏せに倒れた。

“一発”その光景に周りの者は驚きの顔を浮かべ、沈黙した。
チョウコクが弱いわけではないことをそこにいた1年は理解していた。
それゆえに、驚愕した。シブヤではなく大島優子が倒したことに。
しばらくすると沸き上がる歓声。

優子は「イエ~イ」と笑って拳を上げていた。
その様子を見ていたシブヤが動きだした。
「てめぇチョウコクやったくらいで調子にのんな。」

「あっ、お前・・・・シブヤだっけ?」

「ちっどいつもこいつもシブヤ、シブヤって、“さん”くらいつけろ。」

「・・・くっ」チョウコクが目を覚まし、ゆっくりと立ちあがった。


30 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 20:55:28.36 ID:ypQwQc520
「まだ・・・・終わりじゃない。大島優子、勝負しろ・・・」

「へぇ?根性あんな。お前。」

「こんなとこで終われないんでね・・・・来い、大島優子。」
足下をふらつかせながらも真っ直ぐと優子を見るチョウコク。
執念ともいえるその姿に、シブヤは一歩後ろにさがり見守った。
優子もまた真剣な目でチョウコクを見つめた。
「手加減、しねーぞ。」

“ザッ!”再び繰り出したチョウコクのハイキック。
それを仰け反りかわす優子。
だがチョウコクは体をくるっと回転させ手刀を繰り出そうと腕を上げた。
“ガッ”その腕を左腕で抱えんだ優子。
“おらぁ!!”という声と共に、優子の頭突きがチョウコクの鼻に叩き込まれた。
その強烈な痛みに後ずさりするチョウコク、ガクッと膝を床につけた。
鼻から血が滴り落ちる。その押えた手が真っ赤に染まっていく。
「・・・・まだ、やるか?」
止まらない血、息が苦しい。
「ちくしょう…いつか、必ず・・・倒してやる。」
そう言ったチョウコクの言葉の意味を、周りにいた者は理解した。
だが、先ほどとは別に歓声を上げる事もなくただ2人を見つめていた。
2人には“圧倒的な差”があることに確信をもった。
自然とギャラリー達の目がシブヤへと向けられた。
全ての者が思った―シブヤなら・・・と。
「やるじゃねーか、・・・・・大島優子。」

「シブヤ、邪魔された喧嘩の続き・・・始めようか。」

「てめぇのその余裕が気に入らねーんだよ。」

「余裕なんかねーよ。嬉しだけだ、お前強そうだからな。」

「それをな・・・・・」
―「“余裕”っていうんだよ!!」―


32 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 22:16:08.23 ID:ypQwQc520
繰り出されたシブヤの拳、それを左腕でガードした優子。
だがシブヤはすぐに優子の頭に手を回し、体を引き寄せた。
膝蹴りを叩きこもうとしたシブヤ。
“くっ!”
シブヤの膝に激痛が走った。
膝蹴りを避けられないと悟った優子は、頭突きを思いきりシブヤの膝に叩きこんでいた。
苦痛に顔を歪めたシブヤ、そこに向かってくる優子“あははっ”と笑い
ドカッ!とシブヤの腹に前蹴りを叩き込んだ。
その強さに何歩か後ずさりするシブヤ。
だが倒れようとはしなかった。
「シブヤ・・・“マジ”にならなきゃ勝てねーぞ。」

「上等だよ・・・てめぇ」
“おらぁ!!”シブヤのハイキックが優子の頭を狙う。
ガッと仰け反り避ける優子、それを追撃するように繰り出されたシブヤの回し蹴り。
シブヤが体を回転させ後ろを向いた瞬間だった、優子はすぐに突っ込んでいき
飛び膝蹴りを繰り出す。
それは一瞬の出来事だった。シブヤが蹴りを高く上げる前に、優子の飛び膝蹴りが
シブヤの顔面に入った。
“ドカッ”仰向けに倒れるシブヤ。こっちに向かって歩いてくる
優子の足音が聞こえてくる。天井を見つめるシブヤ。
“ちくしょう・・・・こんなとこで、終われるか・・・・”
「終われるかよ!!」
そう叫び、シブヤはゆっくりと立ち上がった。
優子は一瞬驚いた顔を見せた。そして、どこか嬉しそうに顔に笑みを浮かべた。
「すげぇな、本当に。きっちり・・・倒してやるよ。」

「・・・・くそがっ、勝った気になってんじゃねーよ。」

「そうだな・・・・」
―「おらぁ!!」―


33 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 22:17:36.95 ID:ypQwQc520
優子が前へ足を踏みこんだ。初めて優子から拳を繰り出す。
その拳、右フック。シブヤのこめかみに叩き込まれた。
“ドカッ!!”飛ばされ壁に叩きつけられたシブヤ。
「・・・・ちくしょう・・・・」
ガッ優子が倒れたシブヤの襟を掴む。
ザッと腕を上げた優子、思わずシブヤは目を瞑った。
“やられる・・・・!”
だが、何もない。目を開けたシブヤ、その目に映ったのは、
手を差し伸べる優子の姿だった。
「立てよ・・・・シブヤ。」

優子の真剣な目を見つめるシブヤ。
だが・・・・
“バシッ”と優子の手を払った。
「なめんな・・・マジ女で“それ”は、下につくってことを意味するんだよ。」

「え?そうなのか?そういう意味じゃねーんだけどな。」

「ここにはここの“ルール”があるんだよ・・・・、てめぇは本当に何もしらねーな。」

「あははっ、わりぃな。まぁ・・・別にこれで私が1年で一番つえーって決まったわけ
 でもねーし、気にすんなよ。」

「バカにしてんのか・・・・・・」

その時だった。階段を上ってくる複数の足音。
“おい!!”
その声に振り向くシブヤと優子、そして廊下にいた1年達。
「お前らの中に今朝矢場久根に手出した奴いるか?」

優子がシブヤに尋ねた。シブヤは2年の言葉に、顔をしかめていた。
「矢場久根ってなんだ?」

「マジ女の宿敵だ。灰色のセーラー服を着た連中。」

「あぁ・・・・あっ!あの時のやつらか!」
優子が何かを思い出した様に手の平を拳で叩いた。
「あいつらさ~こっちが急いでるっつーのに絡んできやがってさ。」

その優子の声に、2年が表情を険しくした。
「コラ!てめぇか!!1年のくせに出しゃばった真似してんじゃねーぞ!」

「ライバルなんだろ?別にいいじゃねーか。」

「てめぇ…教育しねーとわからねーみたいだな・・・・・」


34 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 22:20:15.94 ID:ypQwQc520
“おらぁ!!”
5、6人の生徒が襲いかかった。
向かってきた生徒を蹴り倒す優子。だがすぐに囲まれた。
周りを見渡す優子。楽しそうに笑顔を見せ、“あははっ”と髪をかきあげた。
バッと飛び正面にいる生徒を蹴り倒した。
すぐに振り向き後ろにいた敵の顔面を殴る。手を休めず背後にいた敵の腹に
“ドカッ”と蹴りをめり込ませた。
次々と倒れていく仲間の姿に、2年の生徒達は驚いた顔でその喧嘩を見つめていた。
“おらぁ!”ドカッ、壁に背をぶつける生徒。
「そんなもんかよ?先輩。」
顔に笑みを浮かべそう言った優子の姿を、驚愕した表情で見ていた2年。
すると一瞬視線を逸らし、ふと微笑した。
「1年、ここは・・・そんな“簡単”じゃねーぞ?」

「あ?」背後に気配を感じた優子。振り返ろうとしたその時だった。
“ドカッ!”背中を蹴られ、地面に手をついた優子。
すぐに振り向き、そこにいる者を睨めつけた。
「誰だ・・・・ちくしょう。」

優子を見下ろす体格のいい生徒。
2年の誰かが言った。
「・・・“野呂”・・・さん」
―マジ女3年“野呂佳代”―
「こらチビ。“ルール”守れよ?」
ゆっくりと歩いてくる野呂。優子は立ちあがり、首を鳴らす。

「あははっ、じゃあ教えてくれよ?」

優子の前に立つと、床に倒れる2年を睨む野呂。
「ザコばっかりだな。“あいつ”がいなきゃ何もできねーのか。」

「・・・・っく!」と悔しそうな表情で野呂を睨む2年の生徒達。
その中の1人が言った。
「“ラッパッパ”でもねーくせに偉そうにしやがって・・・・」


35 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 22:25:18.83 ID:ypQwQc520
その言葉に、険しい表情を見せる野呂。その生徒の方へゆっくりと歩いていった。
「あ?聞こえねーな?なんて言った?」
その生徒の襟を掴み、グッと力ずくで立たせた。
「・・・いや、なにも・・・」
“バシッ!”その生徒を殴り倒す野呂。
「もう一回、言ってみろよ?おらぁ!!」
倒れた生徒の顔面に拳を叩きこむ。ガッ、ガッ、と何度をその生徒を殴る野呂。
顔に返り血を浴びた野呂の姿に、2年の生徒達は怯えた表情をうかべた。
「ここのてっぺんは私だろーが!あぁ!!」
周りの生徒達を睨みつけた野呂、生徒達は何も言わずただ俯いた。
「ちっ」と舌打ちをすると、野呂はまた拳を上げた。
“ガッ”腕を掴まれた野呂。ゆっくりと後ろを振り返る。
優子が睨めつけていた。
「止めろ。…お前じゃないってよ。ここの“てっぺん”は。」

「1年・・・何もしらねーくせに調子のるなよ?」

“待ちな”
2人の後ろから、姿を現した1人の生徒。
茶色く染めた髪、前髪を横に流しサイドを縛った髪にはウエーブがかかっていた。
長い髪の生徒。
―マジ女3年“梅田彩佳”ラッパッパにもっとも近いと噂される生徒。―


37 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 23:30:53.27 ID:ypQwQc520
「てめぇ・・・・梅田!!」

「野呂、1年相手に大人げないね?」

「梅田ぁ・・・邪魔すんじゃねーよ。お前との決着は後だ。」

「本題忘れてんじゃないの?あんたが矢場久根やったってホント?」
優子の顔を見つめ、そう尋ねた梅田。
「いや、あいつらが先に絡んできたんだぜ?」

「お前・・・・とんでもねーことしてくれたな?」
野呂が険しい表情で優子を睨んだ。
「ああ?どういう意味だ?」

「上が引退してガタついてる時に火種作りやがって・・・・」

「なんだ、そんなことかよ。」

「そんなこと?てめぇが先頭きって矢場久根と戦えんのか!あぁ!?」
優子の襟を掴み、顔を近づけ睨めつける野呂。
優子もまた、それに睨み返す。

「上等じゃねーか。私1人でやってるよ。」

「あ?マジで言ってんかよ?笑わせんな。」

「・・・・火種だぁ?ビビッてたら前に進まねーだろうが。」

優子がバッと掴まれた手を払うと、野呂を睨みつけその場から去っていった。
その様子を見ていたシブヤが、優子の後を追った。
優子の背中を見つめる野呂と梅田。
「あのやろう、何もわかっちゃいねー。」

「鉄砲玉だね、まるで。1人じゃどうにもなんねーことがあるってことを、
あいつはここで知る。」

「仕切ってんじゃねーよ。忘れんな・・・
 ラッパッパの椅子かけた勝負はまだ終わってねーぞ。」

「はいはい。わかったよ。・・・・・矢場久根の件が落ち着いたらね。」
そう言って梅田は去っていく1年の背中を見ていた。
「あのピンクのエクステ・・・・“葉邪摩中のシブヤ”か・・・厄介だね。」


38 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 23:34:56.69 ID:ypQwQc520
―「大島!待てコラ!」―
シブヤが血相を変えて優子の肩を掴む。
「なんだよ?なんでお前がついてきてんだ?」

「てめぇ1人でやるとか言ってたな・・・自惚れるのも加減にしろ。」

「自惚れてなんかねーよ。ただケジメつけてくるだけだ。」

「何もしらねーバカに教えてやる。今のマジ女の2年や3年が簡単に潰せねーくらいの
 強さなんだよ、矢場久根は。今1人で行って勝てるわけねーだろ。」

「へぇ、お前優しいじゃねぇか。口悪いけどいい奴だったんだな。」

「うるせぇ。私に勝った奴がそんな簡単に潰されたら、私が一番ダサくなるだろうが。」

「大丈夫だよ。負けねえから。」
そう言って再び足を前へ進める優子。後ろを振り返らずに言った。
「ありがとな、シブヤ・・・・」

「くそっ・・・。“あの人”の強さは、ハンパじゃねぇんだよ・・・・」
優子の背中を見つめるシブヤは、その拳を固く握り締めた。


39 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/18(金) 23:49:06.61 ID:ypQwQc520
学校の外に出た優子は矢場久根を探した。
街にいると感じた優子は、朝自分が喧嘩を起こした場所に向かっていた。
的中―道の先には矢場久根が10人ほどいた。
優子の姿に気づく矢場久根。
「あっ!あいつだ!」「てめぇ!探したぞこらぁ!」

「あははっ、“ビンゴ”」
“おらぁぁぁ!!”
優子は叫び、矢場久根の群れへと突っ込んでいった。
優子の飛び蹴りは、それを避けた敵の群れに空間を作った。
その中心に入った優子。周りには敵だらけ。
首をぐるりと回した優子、前髪が目にかかる。
それをかきあげると、その目つきは鋭い眼光に変わっていた。
「始めようか?・・・矢場久根さんよ?」
周りをギロっと見渡し、言葉を続けた。

―「私が・・・・“大島優子”だ。」―


40 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/19(土) 00:15:05.00 ID:PBjjtA550
大島優子最強伝説の始まり始まり

43 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/19(土) 08:15:02.69 ID:iDb63oWx0
その小さな少女が見上げる様に睨む、その目に一瞬たじろいだ矢場久根。
だが10人、そしてバットや木刀を持っているという自信が足を踏みこませた。
「なめんな、ガキが・・・殺すぞコラァ!!」
バットを持った敵が襲いかかった。だがその大振りのバットは優子にとって
たやすくかわせた。身を屈めサッと避ける“ドン!”とその敵の腹に蹴りを叩きこんだ。
カランと落ちたバット。敵は膝をつき、苦しそうに腹を押さえた。
とどめをさすように、その敵の顔面を狙って殴り倒した。
髪をかきあげすぐに、後ろの敵へと向かっていく優子。
木刀を振られる前に、敵の懐に入りその体を掴み力ずくで体制を崩す。
“バシッ!”次は蹴り倒した。
その様子を見てた矢場久根の生徒誰もが感じた。
“こいつは、喧嘩慣れしている・・・と。”
「おらぁぁぁ!!」
そして一斉に襲いかかった。
だが、その優子の“慣れ”は予想以上だった。
3人目、4人目、5人目・・・・と次々に倒されていく。
その間優子は無傷。
優子は敵を倒しながら、気づいていた。
1人、何もせずに後ろに下がって見ている者の存在を。
“あいつが、大将か”
「おらぁ!!」“ガッ”木刀を左手で掴む優子、ぐぐっと力を強める敵。
優子は敵を睨みつけ、右の拳を強く握った。
―「貸せ。」―
“バシッ!!”
「うっ・・・!」背中に痛みが走り、優子は思わず声を上げた。
掴んでいた左手の力が一瞬抜ける。
“バキッ”正面から木刀で顔を叩かれた優子、頬が赤く染まった。
滴り落ちる血。背後でカランとバットを落とす音が聞こえた。
ゆっくりと後ろを振り返る優子。
「いてぇじゃねーか・・・・てめぇ・・・」

灰色のセーラー服を着た茶髪の生徒が微笑む。
―総長、大島麻衣―


45 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/19(土) 11:23:18.03 ID:iDb63oWx0
「確かに・・・ザコじゃ勝てないかもね。あんたには。」

「お前が大将だな・・・・ぶっ飛ばしてやる。」

「ふふっ、来なよ。私が矢場久根総長、大島麻衣だ。」

「大島・・・優子だ。」
―「行・・・?!」―
“ドカッ!!”背中をバットで殴られた優子。激痛が走った。
優子は地面に膝をつき、苦しそうな表情を浮かべた。
「きたねーぞ・・・・タイマンだろうが・・・」

「私とタイマン?笑わせないでよ。」
優子の髪を掴み、無理矢理立たせる総長。
「矢場久根なめんな。1人で勝てると思った?」
髪を掴まれたまま総長を睨めつける優子。拳を固く握り締めた。
“バシッ”叩き込まれた優子の拳。
総長の唇から血が滲み出る。
「ぜってぇ・・・・負けねー・・・」

真っ直ぐ見つめてくる優子の目に、総長大島麻衣は掴んでいた髪をパッと放した。
その瞬間、“バシッ!”と優子の顔面を殴りつけた。
ザッと地面に手を着く優子。すぐに上を見上げ、総長を睨めつける。
「タイマン・・・・はれよ・・・」

「ガキが・・・」


47 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/19(土) 13:35:40.38 ID:iDb63oWx0
“おらぁぁ!!”優子は立ち上がり真っ直ぐ総長に向かっていった。
優子の拳をサッと避けた総長は、ドカッと膝蹴りを優子の脇腹に叩き込んだ。
苦痛で顔を歪めながら、総長の襟を掴み引き寄せた優子。
ガッ!優子の膝蹴りが総長の腹にめり込む。
思わず前屈みになり腹を押さえた総長、顔をあげ優子を睨みつけた。
「てめぇ・・・・!!」
目つきを変えた総長のハイキックが優子の頭を狙った。
それをしゃがんで避けた優子は地面に手をつき少し体を浮かせると、
“ドン”と総長の脇腹に蹴りを叩きこんだ。
バサッと制服のかすれる音、総長が高く足を上げた。
優子の頭上に向かって落とされるその足。
“ガッ”間一髪、体を仰け反らせ直撃を避けた優子。
だが、そのヒールの踵が優子の額を切っていた。
額から滴り落ちる真っ赤な血。
すぐに立ち上がった優子は髪をかきあげた。前髪に付いた赤い血が
手にこびりつく。その血を見て優子は微笑んだ。
「やるじゃねーか・・・・・」


48 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/19(土) 13:38:01.25 ID:iDb63oWx0
「強いねあんた・・・・けど、状況がわかってないみたいだね?」
総長がにやりと笑った瞬間だった。
“ガシ”後ろから羽交い絞めにされた優子。矢場久根の生徒がじりじりと近づいてくる。
「きたねーな・・・タイマンじゃねぇのか?」

「笑わせんな。タイマンなんて一言も言ってねーよ!」
総長の拳が優子の腹にめり込む。げほっと体をくの字に曲げた優子。
優子の髪を掴む総長、バシッと顔面を殴る。何度も・・・何度も・・・・。
それを見ていた矢場久根の生徒達、そして優子を羽交い絞めにしている生徒すら、
その光景に思わず目を逸らした。
冷たい目をしながら執拗に優子を殴る、総長“大島麻衣”の姿に。
「少しは学んだか?世の中には上がいるってこと。」

俯く優子。ポタポタと血が滴り落ちる。もう意識はない、矢場久根の生徒は
誰もがそう思った。
だが―
ゆっくりと優子は顔を上げた。アザと血だらけの顔で、優子は笑った。
「バ~カ・・・・・そんなもん・・・知らねーよ・・・・」
鋭い眼光に変え、言葉を続けた。
―「世の中・・・“マジ”しかねーんだよ・・・」―


49 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/19(土) 13:55:35.39 ID:iDb63oWx0
その優子の眼光と迫力に、その場は沈黙した。あれだけ殴られても
まだその目が死んでいないことに、驚愕した表情を浮かべた。
総長、大島麻衣すらも。
“こいつ・・・・・”
「どけ!」
優子の体を掴んでいた生徒を突き飛ばす総長。ガクッと膝を地面につけた優子。
手をつきながら顔をあげ総長を睨み続ける。
総長の目を見た矢場久根の生徒達は焦りの表情を浮かべた。
「総長・・・・これ以上やったら、ヤバいっすよ・・・」
「こいつ死んじゃいますよ・・・・」

だが、総長は優子を睨むことを止めなかった。
「こいつは・・・・今、潰さなきゃならねー。」
腕を上げる総長。
その時だった―
“ガッ”総長の腕を掴んだ者。
「麻衣さん・・・・」
後ろを振り向く総長、大島麻衣。
―「・・・シブヤ!!」―


50 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/19(土) 13:58:27.51 ID:iDb63oWx0
「シブヤ・・・・その制服、あんたがマジ女に入るとはね。」

「・・・“それ”私のダチなんすよ、連れて帰っていいっすか?」

「駄目だと言ったら・・・・?」

優子の方へと歩いていくシブヤ。腕を掴み立たせる。
「シブヤ・・・・お前・・・」

「バカか・・・てめぇは。・・・・まだ、やれるか?」

「・・・・当たり前だ・・・」
足をふらつかせると、ふぅーと息を吐いた優子。
そして、髪をかきあげ矢場久根の生徒達を睨んだ。
その優子の背中に立つシブヤ。
背中を合わせた2人。シブヤはバッと身構えた。
「これが・・・・答えっすよ、麻衣さん。」

「シブヤ・・・・あんたが私に刃向うとはね。」

「“今”は、マジ女のシブヤなんで。」

シブヤの眼光に、総長はふっと微笑む。
「・・・・行くよ。」
そう言ってシブヤと優子に背を向け歩き出す総長。
総長の一言に、矢場久根の生徒達は安堵した表情を浮かべ総長の後を追いかけた。
足を止め、振り返る総長。
「シブヤ・・・今日から、あんたは私の敵だ。」
無言で睨めつけるシブヤ。
「マジ女に入った時から・・・そのつもりっすよ。」
去っていく矢場久根。その背中を見つめるシブヤに優子が声をかけた。
「わりぃ、助けられたな・・・・知り合いか?あいつと。」

―「あの人は・・・・大島麻衣。・・・・“初代”だ、私のギャルサーの。」―


51 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/19(土) 14:08:29.46 ID:iDb63oWx0
矢場久根の生徒達は学校へと戻っていった。
その途中―
「総長・・・あいつが“シブヤ”っすか?」

「ああ。私のいたギャルサーの2代目だ。」

「あのギャルサーって、継承式がタイマンなんすよね?まさか・・・」

「いや・・・私が勝ったよ。けどあいつはずば抜けて強かった。
 当時中3だったにもかかわらずね。」

「そんな奴がマジ女に・・・・」

「厄介だね。それに・・・あの大島優子。あいつらが手組んだら面倒だ。
 早めに・・・潰すよ。」
次の日から、街中で矢場久根の“マジ女狩り”が始まった。
学校中で矢場久根との戦争が始まったと噂された。
その火種を作った大島優子、そしてシブヤ。
2人はマジ女で注目の的となった。
「・・・・あいつら関係ねー生徒まで狙いやがって。」

「それが戦争なんだよ。今のマジ女じゃ勝てねぇー。」
シブヤがそう言うと、教室にいた生徒達が急に席を立った。
道を開ける生徒達。そこを1人の生徒が歩き、
2人のもとに歩み寄ってきた。


52 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/19(土) 14:23:19.49 ID:iDb63oWx0
「シブヤの言う通りだよ。」

「お前・・・3年の梅田・・・」
優子が振り返ると、シブヤは梅田を睨んだ。
「何の用っすか?ここ、1年の教室っすよ。」

シブヤの様子を見てふっと笑みをこぼした梅田。
「・・・・アドバイスしに来てあげたんだよ。何も知らないあんたらに。」
言葉を続ける梅田。
「大島麻衣率いる矢場久根には・・・・ずいぶんと手こずったよ。バラバラだったうちら
 マジ女は潰される寸前だった・・・・それでもうちらは戦った、警察が出てくるまでね。」

「そこで、一時休戦か。」

「そう。矢場久根と違ってこっちは“てっぺん”がいなかった。
 休戦になったのはラッキーだった。その間に“柱”を作ろうとしたんだけどね・・・・」
 
「誰も・・・“ラッパッパ”にはなれなかった。」
シブヤが険しい顔で梅田の目を見つめる。

「誰もが憧れる場所だからね、あの吹奏楽部の部室は・・・
 私と野呂、そして1年の“篠田”
 それぞれがあの椅子を狙った。けど・・・決着はつかなかった。」

「1年?ってことは今2年か?そんな強い奴いたのか。」

「あいつは矢場久根との抗争で何人も病院送りにしてね。留年して、“1年”だ。
 ・・・・そろそろ帰ってくるかもね。」

「ってことは、うちらと同じか。楽しみだな。」
嬉しそうに笑みを浮かべる優子。

「大島優子・・・今のお前じゃ矢場久根はもちろん、篠田にも勝てないよ。
 お前、何のために喧嘩してる?」

「さぁ?なんだろうな・・・・強い奴と戦いたいからかな。」

「お前はまだわかってないよ。喧嘩をする理由ってもんが、どれだけ大切か。」

そう言って教室から去る梅田。優子にはまだわからなかった。その言葉の意味が。
そしてシブヤは、何かの覚悟を決めた様に拳を握りしめた。
「麻衣さん・・・」


53 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/19(土) 14:26:36.93 ID:iDb63oWx0
学校の帰り道だった。優子は梅田に言われた言葉を思い出していた。
“喧嘩をする理由?・・・そんなもん、考えた事もねーな”

“おらぁ!”河川敷から聞こえて来る声。
優子はその声が気になり、歩いていった。
1人の中学生が5、6人を相手に喧嘩をしていた。
敵に囲まれながらも、果敢に向かっていくその少女。
たった1人で戦うその姿は、まるで今の自分を見ているようだった。
「あっ!危ねぇ!!」
優子は土手を駆け下り、その少女の背後に立つ者にとび蹴りをした。
「悪いな、助太刀させてもらうよ。」
その少女と背中を合わせる優子。
少女は敵を見ながら、優子に言った。
「助かったよ。さすがに高校生はきついわ。」

「まだ終わってねーよ。行くぞ!!」
2人は同時に敵へと向かっていった。
敵を掴み、殴り倒す優子。茶色い髪を風に揺らしながら、敵を倒す少女。
強い―優子はその少女の姿を見て思った。
“ドカッ”最後の敵を殴り倒した優子。少女もまた敵を蹴り倒す。
すると優子の方に振り向いた少女。

茶色い髪、前髪を上げたその額からは赤く血が滲んでいた。
その小さな少女はゆっくりと優子に歩み寄った。
「ありがとな。あんた名前は?」

「大島優子だ。お前は?」

―「高橋みなみだ。」―


54 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/19(土) 14:39:39.40 ID:gtyjx31HO
まさかの総監督w期待age

55 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/19(土) 16:15:06.75 ID:uIPoGHC+0
ここで総監督とは、、、

本編だと前田の友人でしかなかったのにw


61 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/19(土) 20:25:13.18 ID:iDb63oWx0
土手をゆっくりと上っていくみなみ。優子もまたその後をゆっくりと歩く。
「へぇ~みなみか、いい名前だな。それにしてもお前つえーな。」

「ははっ、あんたの方が強そうだ。その制服・・・マジ女だろ?」

「ああ。お前も来いよ。中学生だろ?」

「・・・・私は来年八木女にいくんだ。“ダチ”と一緒に。」

「そっか。残念だな・・・・お前つえーのに。もったいねぇ。」

「いいんだよ。ばぁちゃんに迷惑かけるしさ。」

「お前もばぁちゃん子か?あははっ私もだ。気が合いそうだな。」

「よろしくな。あんたならあそこの“てっぺん”とれそうだな。」

「いや・・・・私にはまだ、何か足りねーんだ。」

「そんなに強いのにか?すげぇな・・・マジ女は。」
そう言ったみなみに、優子は真面目な顔つきで尋ねた。
「お前・・・喧嘩は好きか?」
足を止めたみなみは優子の方へと振り返った。綺麗な夕日が、みなみを照らしていた。

「嫌いじゃないよ。傷つけ合うばっかが喧嘩じゃない・・・
 大切な何かが見つかる時も、たまにはあるしさ。」

優子の目を見て、真剣な顔でそう言ったみなみ。
優子はその眼差しを見て、梅田の言った言葉を思い出していた。
―「喧嘩をする理由」―
「大切な・・・・何かか・・・」
自分を助けに来たシブヤの姿を思い出す優子。
優子の顔を見て、みなみはふっと微笑んだ。子供の様な、あどけない顔で。
「今の“ダチ”に出会った時にそう思ったんだ。
まぁ今でも喧嘩ばっかりなんだけどさ。
それでも・・・ずっと一緒にいたい。喧嘩してなかったら,きっとそんな事思わなかった。」

「そっか。“そいつ”とも会ってみてぇな。」

―「また会おうぜ。“敦子”と一緒に。」―
“ああ”と言って微笑んだ優子。
「じゃあまたな。楽しみにしてるよ、“優子さん”」

「あははっ、そんなもんつけなくていいよ。じゃあな。」
背中を向け歩いていくみなみの姿を見つめる優子。
みなみの言葉が頭をよぎる。
“傷つけ合うばっかが喧嘩じゃねぇ・・・大切な何かが見つかる時もたまにはある”
ふっと笑みを浮かべた優子。
―「確かに・・・そうだな。」―


63 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/19(土) 23:03:51.90 ID:iDb63oWx0
その次の日―
「おっはー!!」
両手をパッと広げシブヤの教室に入っていった優子。
「あれ?シブヤは?」

「シブヤさんなら・・・来てないっすよ。」
シブヤと優子、2人の圧倒的な強さに1年の生徒達は
次第に敬語を使うようになっていた。
教室に入ってきた別の生徒。
「シブヤさんなら・・・・さっき矢場久根の連中と一緒にいましたよ。」

「なに?」

「そういえばシブヤさん、矢場久根の総長と知り合いっすもんね。
 裏切ったんじゃないっすか?」

“ガッ”そう言った生徒の襟を掴む優子。鋭い眼光で睨む。
「てめぇ・・・・もういっぺん言ってみろよ?」

「だって・・・・マジ女の方が負けてるんすよ?矢場久根に付いた方が・・・」

「うるせぇ!!」
優子の怒鳴り声に静まりかえる教室。
「あいつは・・・そんな奴じゃねぇ。」
掴んでいた手をバッと放すと、教室を出ていく優子。
「どこ行くんすか・・・!?」

―「決まってんだろ。探しに行く。」―


64 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/19(土) 23:06:30.91 ID:iDb63oWx0
その少し前、路地裏でシブヤを囲む矢場久根の生徒達。
その後ろに立つ総長、大島麻衣。
「大島優子から手を引けだ?シブヤ・・・あんたも甘くなったね。」

「あいつは私に勝った。マジ女のてっぺんとってもらわなきゃ困るんすよ。」

「黙ってそんなの見てるわけねーだろ。私がどんな人間かわかってるよね?シブヤ。」

「ただでとは言わねー。私のこのクビ、あんたにやるよ。」

「へぇ?見上げた根性だね。さすが2代目・・・・、わかってるね?」
大島麻衣がにやりと微笑む。
―「やれ」―
“バシッ!!”シブヤの頬が赤く染まった。ガタっと地面にしりもちをつけたシブヤ。
倒れたゴミ箱に手をかけ、立ちあがった。
“ドカッ!”バシッ!”
5,6人の敵に囲まれ、殴られ続けるシブヤ。地面に手を着いても、
ゆっくりと立ち上がり敵を睨め続けた。
それが、繰り返される。
壁によりかかりながら、腕を組み見ている大島麻衣。
「シブヤ・・・・」
“おらぁ!!”ドカッ倒れるシブヤ。またゆっくりと立ち上がる。
ポタポタと血が滴り落ちる。腫れ上がった瞼。
「変わらないね、あんたは・・・」
大島麻衣は思い出していた。継承式の時のシブヤの姿を―
“バシッ!”ペッと血を吐き、また立ち上がるシブヤ。
「止めな。」
矢場久根の生徒達の手が止まる。


65 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/19(土) 23:08:41.90 ID:iDb63oWx0
組んでいた手をとき、ゆっくりとシブヤに歩み寄る大島麻衣。
「どうしてそこまであいつのために立ち上がる?」

「本当は・・・私がマジ女のてっぺんに立って、あんたを倒したかった。
 けど…あいつに負けた私には、そんな資格はねー。」
大島麻衣を睨みながら、言葉を続けるシブヤ。
―「大島優子は・・・あんたを超える人間だ・・・」―

「面白い・・・ずいぶんと買ってるみたいだね・・・あいつの事。」

「ああ・・・あいつをこんなとこで潰させるわけにはいかねー・・・」
サッとしゃがみこみ、シブヤの襟を掴む大島麻衣。
「・・・・半年だ、半年待ってあげる。それが過ぎたら、うちはマジ女に攻め込む。」

「いいんですか?・・・・“ラッパッパ復活”なんてことになったら・・・うちだって。」
そう言った矢場久根の生徒を、睨めつける大島麻衣。

「“ラッパッパ”?何年も部員のいねー“最強”のことか?
 今の“最強”は・・・うちなんだよ。」
―「てめぇら・・・!!」―
その声に振り返る矢場久根。立ち上がる大島麻衣。
大島優子がゆっくりと歩いてくる。その眼光は今にもとびかかって来そうなほど、
怒りに満ちていた。
「よくもシブヤを・・・ぶっ殺すぞコラァ!!」


66 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/19(土) 23:14:39.92 ID:y8NY8fKU0
おもしろい

67 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/19(土) 23:23:04.15 ID:PBjjtA550
シブ優かましたれやオラァ

73 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/20(日) 09:39:34.84 ID:L9X70XMQO
無印以前のストーリーはいろんなタイプの話があっておもしろいな
俺もいま書いてる

75 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/20(日) 11:51:59.33 ID:pifkoNZY0
その迫力に思わず後ずさる矢場久根の生徒達。
真っ直ぐ大島麻衣のところへ歩いてくる優子。
“ガッ”その襟を掴み、自分の方へと引き寄せる優子。
互いに睨み合う。
「止めろ・・・・!“優子”・・・!!」

バッと手を放し、シブヤに寄り添う優子。
「シブヤ・・・、お前なんでこと・・・・」

「話はついた・・・矢場久根はマジ女に手を出さねー、そうだよな?麻衣さん・・・」

「・・・・せいぜい頑張るんだね。」
大島麻衣は優子達に背を向け、歩き出した。
「待てよ!てめぇ!!」
優子がその背中に叫ぶ。怒りに満ちた目で、振り返る事のない大島麻衣を睨めつけた。
「絶対にぶっ潰してやる・・・忘れんな。」
優子のその言葉を嘲笑うかの様に、大島麻衣はふっと笑みを浮かべた。
振り返らずにまた歩きだし、矢場久根の仲間を連れそのまま去っていった。
シブヤの傷ついた顔を見て、心配そうに頬を触る優子。
「お前・・・大丈夫かよ・・・」

「触んな・・・きもちわりぃ・・・」
その手を払うシブヤ。
「ははっ、元気・・・みたいだな。」

「時間は・・作った。お前は、マジ女の“てっぺん”とれ。」

「ああ・・・ありがとな。無駄にしねー・・・私は“てっぺん”とるよ。
 そして・・・・・」

―「矢場久根をぶっ潰す。」―


76 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/20(日) 11:56:02.16 ID:pifkoNZY0
その次の日、矢場久根は街から消えた。
重症を負ったシブヤは何日か入院を余儀なくされた。
そして、優子は・・・・・
覚悟を決めたように、動き出した。

3年の廊下では―
“おらぁ!!”ドカッ!次々と倒されていくマジ女の3年達。
優子は前に進むことを止めない。襲いかかる敵を殴り倒すと
また前に進める。
教室から出てくる、野呂佳代。
「矢場久根が落ち着いたと思ったら、今度はてめぇか?」

「ここの“てっぺん”とりに、私も参加だ。」

「てめぇが?マジ女の“ラッパッパ”の椅子をかけてってことだな?」

「ああ、ダチが待ってる。全力でいくからな。」

「おもしれー・・・・タイマンだ。」

「いいのか?兵隊使わなくってよ。」

「なめんな。私もマジ女だ。“ラッパッパ”の椅子をかけた喧嘩は・・・・
 “タイマン”ってルールなんだよ。」

「へぇ?勉強になるよ・・・“野呂さん”」

「それは・・・私が勝ったらつけてもらおうか?」

じりじりと互いに機を狙う2人。
―“おらぁ!!”―
野呂の拳が放たれた。“ドン”という音とともに壁に背中をぶつける優子。
唇の血を拭い、立ち上がる優子。
「すげぇな、お前の拳・・・」
追撃する野呂の蹴り、ガッと壁に当たった。
それを避けた優子の拳が野呂の顔面を捉えた。
野呂の頬から、血が流れる。
おらぁぁ!と声を上げ優子の襟を掴み力ずくで押していく野呂。優子も襟を掴みかえす。
スッと力を抜いた優子、床に背中をつけると足を野呂の腹に当てた。
勢いづいた野呂を利用して“ドカッ”と投げ飛ばした。巴投げ―
「重いな?野呂さん・・・・少し痩せろよ。」

「てめぇ・・・・!!」


78 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/20(日) 16:02:49.04 ID:pifkoNZY0
優子に体当たりする野呂。だが、優子は倒れない。その小さな体で受け止めていた。
ドカッと膝蹴りし、背中に肘を落とす。
地面に思わず手をつく野呂。
「ふざけんな・・・・1年なんかに・・・私が、負けるか!!!」
立ち上がると同時に繰り出した拳。ドカッ優子の顔面に入った。
だが、優子の視線は野呂を見たまま。
「な・・・・!」
“バシッ!!”固く握り締められた優子の拳が、野呂の顔面に直撃した。
後ずさる野呂、声をあげ優子に向かって行く。
優子は高く飛び上がり、野呂の側頭部に蹴りを叩き込んだ。
横にふらつかせ壁に手をかけた野呂は、その強さに驚愕した。
“こいつ・・・もしかしたら・・・・”
優子が野呂に向かって拳を繰り出す、それを避けた野呂。
優子の背後にまわり腕で首を絞めた。チョークスリーパー。
「・・・くっ!」苦しそうな表情を浮かべる優子。

「降参しろ!大島!」

「うっ・・・やだよ、ば~か・・・・」

「おらぁ!!」
さらにその力を強くする野呂。


79 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/20(日) 16:03:53.66 ID:pifkoNZY0
膝が崩れそうになった優子だったが、それを堪え体を動かした。
“ガン”と首を絞められたまま、野呂の背中を壁にぶつけた優子。
その勢いで、ドカッと後頭部を野呂の顔面に叩きこんだ。
頭を壁にぶつけた野呂は、膝から崩れ落ちた。
鼻を押さえ、優子を見上げた。
「ハンパじゃねーな・・・・お前・・・」

「言ったろ?全力でやるってよ。」
顔から血が滴り落ちる野呂、止まらない血。
ガッと野呂の襟を掴んだ優子。
「降参しねーなら・・・とどめさすぞ。」
優子を睨んでいた野呂の目が変わった。
ふっと微笑む野呂。
「負けだ・・・」

その言葉に優子もふっと笑みをこぼした。
「おい、梅田って奴はどこだ?」

「あいつは屋上だ。ラッパッパでもねーくせにいつもあそこで寝てやがる。」

「そっか・・・・よし、行ってくるかな。」

「・・・お前今から行く気か?」

「ああ・・・約束したからな。」
そう言って優子は走っていった。
階段を駆け上がる、その途中。
“吹奏楽部”と書かれた看板が目に入った。“これが・・・ラッパッパ”
優子は思わずドアノブに手をかける。
その時だった。
「止めな。」
後ろを振り返ると、険しい表情をした梅田彩佳が立っていた。
「そこは、開かずの扉だよ。入れるのは・・・“ラッパッパ”だけだ。」

「わりぃ、つい気になっちまった。」

「・・・・ここに来たってことは、“理由”を見つけたみたいだね。」

「ああ、・・・・私は“てっぺん”とらなきゃならねー。」
ふっと笑みを浮かべた梅田は優子に背を向けた。
「ついてきな。」
梅田の後をついていく優子。
ガチャと重く冷たいドアを開けた梅田。
―屋上―


80 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/20(日) 16:05:30.28 ID:pifkoNZY0
梅田は柵の方へと歩いて行った。
「聞いたよ。シブヤがあんたのために体をはったって。
 いいダチを持ったね。」

「・・・ああ。悪いけどぶっ飛ばすぞ。」

「・・・・私で終わりってわけでもないけどね。」
そう呟いた梅田は、優子の方へと振り向いた。

「どういうことだ?」

「勝ったら教えてあげるよ。」

「ああ・・・・簡単でいいな。」
―「行くぞオラァ!!」―
高く飛び上がった優子の拳、“ドカッ”と梅田の頬に当たった。
すぐに睨めつけた梅田、“バシッ!”と優子を殴り返す。
それを繰り返す2人。足は両者とも動かない。しっかりと立っていた。
“ザッ”少し後ずさりした梅田。その瞬間優子のハイキックが繰り出された。
ガッとそれを左腕でガードした梅田。優子の腹に蹴りを叩き込んだ。
ザザザッと何歩か後ずさりした優子。顔を上げ笑み浮かべる。
それを追撃する梅田、くるっと体を回転させた後ろ回し蹴りが優子のこめかみに
叩き込まれた。“ドカッ”
体を横にふらつかせた優子、思わず倒れそうになるが、それを堪える。
梅田の速攻。手を休めない。足をふらつかせた優子を狙うハイキック。
優子もまたハイキックを繰り出した。
“ドカッ”優子の側頭部に叩き込まれた梅田の蹴り。
優子は地面に手をつくが、すぐに顔を上げ拳を繰り出した。
梅田の拳が振り下ろされる。
“バシッ”梅田の脇腹に優子の拳がめり込んだ。
うっと苦痛で顔を歪めた梅田、その一瞬だった。
梅田の目に映った、優子の鋭い眼光。
その瞬間、顎に強烈な痛みが走った。
宙に浮いた梅田の体、ドカッと地面に仰向けに倒れた。
拳を空に向けたままの優子。アッパーカットが決まった。
梅田は空を見つめたままだった―


81 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/20(日) 16:07:15.19 ID:pifkoNZY0
「あれ?生きてるか?おい。」

「・・・くっ、生きてるよ。勝手に殺すな・・・」
ゆっくりと立ち上がる梅田。その体をふらつかせると、
優子は「大丈夫かよ」と言って体を支えた。
「お前さっき“私で終わりじゃない”って言ってたよな?どういうことだ?」

「そのままだよ・・・マジ女はそんな簡単じゃない。」

「お前がラッパッパに一番近い奴なんだろ?」

「噂・・・だろ?噂と事実は違う。マジ女で一番強いのは私じゃない・・・
 以前話したよな?ラッパッパの話を。」

「ああ、3人でラッパッパの椅子を狙ったって話だろ?」

「そう、それぞれ仲間をひき連れてね・・・。だけど“篠田”はぶっちぎりに強かった。
 当時2年だった私と野呂は手を組んで、1年の篠田を抑えた。」

「それでも決着がつかなかったのか。そんなにつえーのか?」

「ああ・・・。愚連隊みたいなもんだ、あいつが徒党を組むとな。
 篠田が帰ってくる前に・・・・・お前はこの学校をまとめろ。」
体をふらつかせながら、そっと優子から離れた梅田は言葉を続けた。
「お前・・・・この学校は好きか?」

「ああ。色んな奴がいて・・・おもしれぇ。」

「篠田は、そうじゃないんだ。あいつはマジ女の事なんか考えちゃいない。
 自分に降りかかった火の粉しか払わねー。」

「だからあんたらは止めたのか。篠田が“ラッパッパ”になるのを。」

「そういうことだ。行け、うちら3年はあんたを担ぐ。今日からお前が・・・・」
―「“ラッパッパを名乗れ”」―


82 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/20(日) 16:08:55.24 ID:pifkoNZY0
その数日後にはもう、ラッパッパ“大島優子”の名前は学校中に知れ渡った。
シブヤが退院し、数日間の“たった1人のラッパッパ”も終わった。
優子が認めたシブヤはラッパッパの部員となった。
「お前が学校に来たら、このドア開けようと思ったんだよ。」

「まさか・・・本当に“てっぺん”とるとはな・・・・」

吹奏楽部の部室に立つ優子とシブヤ。その階段の下には梅田と野呂が壁に寄りかかり
2人を見つめていた。
「おい、シブヤ。ラッパッパのルールってもん教えてやるよ。」
野呂がシブヤに向かってそう言った。
シブヤが照れくさそうに俯いた。
「くそっ、わかってるよ。敬語なんだろ?ラッパッパに入ったら。」

「そうだ。お前は大島優子に負けて、ラッパッパに入った。
 部長は大島優子だ。敬語を使え。それがマジ女のしきたりってやつだ。」

「それならあんたらも“優子さん”に敬語だろうが。」

一瞬その場が沈黙した。
梅田がふっと笑った。
「あの口の悪いシブヤが“優子さん”だって・・・ふふっ」

「てめぇ!!笑ってんじゃねー!殺すぞ!」
シブヤが怒った。
「まぁまぁ、敬語なんていらねーよ。同じ学年なんだし。」
優子がそう言うと、野呂は真剣な顔つきに変え言った。
「そういうわけにはいかねー。それだけ“ラッパッパ”は絶対的な存在なんだよ。」

「まぁそういうことなんだよね。うちら3年も、あんたらがそのドアを開けた
 瞬間から、敬語を使わなきゃならねー。それがここの“ルール”だ。」
梅田もまた、真剣な目で2人を見つめた。
優子は2人を見て尋ねる。
「あんたらは、ラッパッパに入らないのか?」

「・・・・私らはもう3年だ。部長のお前が1年。・・・お前は、お前の“ラッパッパ”を作れ。」

「そっか。じゃあ・・・・開けるか。」
吹奏楽部の部室のドアノブに手をかけた優子。
ガチャっとゆっくりとドアを開けた。


83 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/20(日) 16:10:43.92 ID:LxBlr5br0
いいねぇ

86 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/20(日) 18:36:31.05 ID:pifkoNZY0
“げほっ、げほっ、”優子とシブヤはその埃に思わず咳き込む。
「うわ、埃くせぇ!」

「なんなんすかこれ・・・“優子さん”」
シブヤの言葉に優子は思わず笑った。
「あははっ・・・・げほっ、げほっ・・・・」
そして咳き込んだ。
「それにしても、何もねぇな。・・・あっ、ラッパッパだけにラッパはあるんだな。」

「みたいっすね。」

奥の部屋へのドアを開けるシブヤ。ガチャ、広い部屋。マジ女の校旗がかけてあった。
そして部屋の真ん中にある、埃にまみれた“地味な椅子”。
シブヤはそれを手にとり、ひきずりながら優子のいる部屋へと持っていった。
「優子さん、こんなもんありましたよ。」

「おっ!それここに置こうぜ!」
パッパッと埃を払い、そこに腰かけた優子。
膝に肘を乗せ、前のめりに座った優子は髪をかきあげた。
目つきを鋭い目にした優子。
「階段が汚れてるよ・・・次に上ってくるもんに、失礼だろうが・・・・」

そう言って笑った優子。シブヤは困惑した顔で見つめていた。
「けどパッとしねー椅子だな。後でなんか買ってこようぜ。」
腰をあげた優子は部室を出て階段の下にいる梅田と野呂を呼んだ。
「おーい、あんたらも掃除手伝ってくれよ。」

梅田と野呂は顔を合わせ、焦った表情で優子の方に振り向いた。
「いや、この階段は上の許可がないと登っちゃ駄目なんだよ。」

するとにやりと無邪気な笑顔をした優子は言った。
「ああ、許可するよ。掃除手伝え。」

梅田と野呂は、悔しそうな顔で「あ、はい・・・」と言って階段を上って行った。
「なんだよ、そんな顔すんなよ。“ルール”だって言ったのお前らじゃん。」

優子がそう言うと、2人は「あ、はい・・・・・」とまたも悔しそうな顔をした。
―「げほっ、げほっ、」―
野呂と梅田は咳き込んだ―

それを、階段の下から見ている者がいた。
背の高い少女。長い髪は茶色に染まっている。
―トリゴヤ「麻里子がいれば・・・あんな奴ら・・・・」―


87 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/20(日) 18:37:58.21 ID:pifkoNZY0
“ラッパッパ”になった大島優子とシブヤ。廊下を歩くとマジ女の生徒達は
その道を開けた。時折、睨めつけてくる様な視線を優子は感じていた。
それが篠田の仲間であることに優子は薄々勘付いていたが、向こうから仕掛けてくること
はなかった。彼女達2年は沈黙を守ったまま動きを見せなかった。
時間だけが過ぎていく―
そんなある日のことだった。
何事にも前兆というものがある。
だが、“それ”は突然やってきた。
その日は雨が降り、空は真っ黒に染まっていた。
時折ピカッと光り、ゴゴゴと雷が鳴る。荒れた日だった。
下駄箱に立つ1人の少女。傘を忘れたのか、長い髪は雨に濡れ、ポタポタと
床に滴が落ちていた。
“あははっ”と笑った少女。
傘をさして校舎に入ってきた1人の生徒がその少女に気付く。
「うわ、お前すげぇ濡れてんじゃねーか、傘さして来なかったのか?」

「あははっ忘れちゃった~。」

「バカだな~お前・・・」

「ねぇ・・・・傘、貸してよ?」

「え?だってもう校舎の中だろ?何に使うんだよ?」

「傘・・・・貸しなよ?・・・・」

不気味に微笑むその少女に、生徒は困惑した表情を浮かべた。
「ほ、ほら・・・・貸してやるよ・・・」
ビニール傘をその少女に渡した生徒。すぐにその場から立ち去ろうとした。
“ガッ”その生徒の肩を掴む少女。
「待ちなよ。やっぱりコレ・・・・返してあげる。」

バッと傘を開いた少女、片手でビュッと雨粒を切ると、“キャハハ”と笑った。
“バキッ!”開いた傘をその生徒の頭に叩き込んだ少女。
傘の骨がバキッと折れ、生徒の頭から血が流れた。
生徒はその血に混乱し、思わず悲鳴をあげた。
“きゃああああ”
廊下に響きわたる生徒の叫び声。
その生徒の姿を見て少女は無邪気に笑っていた。
“キャハハハッ”


88 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/20(日) 18:42:32.43 ID:pifkoNZY0
「傘、返してあげたのに。なんで泣いてるの?」
“ガシ”生徒の髪を掴む少女。
「ねぇ?・・・・聞こえた?なんで・・・・泣いてるんだよ?」

「ゆ、ゆるしてください・・・・」
泣きながら怯えた顔で少女を見る生徒。
“ドカッ”少女は生徒の頭をロッカーにぶつけた。
「キャハハハ、痛かった?」
生徒はすでに気を失っていた。髪を掴み生徒を持ち上げる少女。
“バシッ!”と顔面を殴りつける。そしてまた、殴る。
少女の顔には、返り血が付いた。
「う、うわぁぁぁぁ!」
他の生徒達が駆け付けてきた。が、その少女の姿に
思わずしりもちをついた。
その時、空がピカッと光った。その一瞬。
首にかけたROCKのネックレスが不気味に光った。
返り血を浴びながら生徒達を見る少女。不気味に微笑んだ。
「こ、こいつ・・・・“ゲキカラ”だ!」
生徒達は叫び声を上げながらその場から逃げていった。

掴んでいた生徒の顔を覗きこむように見つめるゲキカラ。
「きゃはははっ、こいつ・・・壊れちゃった。キャハハハ!」
髪から手を放したゲキカラ。生徒は壊れた人形の様に、床に倒れた。
首に手を当てぐるりと回しコキッと鳴らしたゲキカラ。
「教室、聞くの忘れちゃった・・・・」

倒れた生徒の隣でしゃがみ、気を失った生徒の頬をペチペチと優しく叩くゲキカラ。
「ほら、おきなよ?ねぇ・・・おきな。おい・・・起きろよ。」
返事がない。ただの・・・
“バシッ”顔面を殴ったゲキカラ。
そして立ち上がる。
「使えないね~あははっ、他の奴に聞けばいいか~。」
―“ゲキカラ”が帰ってきた―


89 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/20(日) 20:10:28.65 ID:pifkoNZY0
登校初日で5人を病院送りにしたという“恐怖”、
その恐怖はいつの間にか学校中に伝染していた。
1年の生徒達の間に冷たい空気が流れる。
いつもは騒がしい1年の廊下が静まりかえった。

教室には、机を並べ何も喋らずに椅子に座った生徒達の姿があった。
この時授業だったらきっと先生もスムーズに授業ができただろう。
ゲキカラにやられた生徒の姿を見た1年は、それほどまでに怯えていた。
カッ、カッ、と廊下から足音が聞こえてきた。
震える生徒達、“同じクラスじゃありませんように”そう願っていた。
ガラ、1-Aの教室をドアを開けたゲキカラ。
「・・・・・」
何も言わず去っていくゲキカラ。生徒達は胸をなでおろした。
ガラ、1-Bの教室のドアを開けたゲキカラ。
「・・・・」
ゆらゆらと教室に入ってきた。生徒達の間で緊張感が漂う。
空いていた席に座ったゲキカラ。
「タオル・・・貸せ。」
隣にいた生徒へ手を伸ばすゲキカラ。
「は、はい!」と生徒はタオルをゲキカラに渡した。
無造作に髪をタオルで拭くゲキカラ。頬に触れる綺麗な髪と、額と瞼についた傷。
そのアンバランスな姿に、生徒達は目を奪われた。美しいと―
制服をポンッポンッとタオルで叩くと、隣にいた生徒にぽいっと投げた。
「あ、ありがとうございます!」
貸した生徒は思わず礼を言った。
「お前・・・・名前は?」

「た、高柳明音です!」


102 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/21(月) 03:35:49.58 ID:qBnOE1KGO
>>89
出演できてよかったね、ちゅり

90 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/20(日) 20:12:44.45 ID:pifkoNZY0
「これ、やる。」
ゲキカラの手には、メロンパンが半分。
誰もが、その姿に目を疑った。ゲキカラなのにメロンパン、そんなバカな・・・と。
戸惑う高柳。するとゲキカラは振り向き、睨みつけた。
「いるのか、いらないのか・・・どっちだ?」

「あ…いただきます!」
高柳はメロンパンを受け取り、口にしながらそっとゲキカラを見た。
ゲキカラもまた、メロンパンをパクッと少しずつ食べていた。
誰もが、その姿に目を疑った。ゲキカラが、可愛い・・・と。
だが、その手に真っ赤な血が付いてるのを目にした生徒達はすぐに
その考えを変えた。やっぱり怖い・・・・と。
ゲキカラはメロンパンを食べ終わると、机に腕を置き顔を沈めた。
すやすやと眠った。
ゲキカラが寝た。その寝顔は子供の様に幼く、無防備な姿だった。
“ガッ!”叩きつけるように開かれた教室のドア。
眠りについたゲキカラを呼び覚ます2年の怒号。
「ゲキカラってのはどいつだ!!」
マジ女2年“浦野一美”が叫ぶ、仲間を3人連れ、1年を鋭い目で見渡す。
教室にいた生徒達は、無言で眠るゲキカラへと視線を送った。
浦野がゲキカラの机の前へと歩いていく。
バンッ!机に拳を振り下ろした梅田。
「寝てんじゃねーよ!起きろコラァ!」
ゲキカラがゆっくりと体を起こした。
「・・・・5秒くらい寝たかな・・・」と言って背を伸ばしたゲキカラ。
首に手を当て、コキッと鳴らし立ち上がる。


91 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/20(日) 20:26:18.52 ID:LxBlr5br0
>>90 梅田?

92 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/20(日) 20:28:29.50 ID:pifkoNZY0
>>91
あああああ 間違えたごめんなさい 「浦野」です。

93 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/20(日) 20:45:02.30 ID:LxBlr5br0
>>92 楽しんで読んでるよー
ありがとう。

95 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/20(日) 21:51:54.94 ID:3sZBElh90
おもしろい

97 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/20(日) 23:25:54.77 ID:pifkoNZY0
「あんたら、誰?」

「お前がさっきボコったのは私のダチなんだよ!
 舐めた真似してくれんじゃねーか!あぁ!?」
怒りに満ちた目で、ゲキカラを睨みつける浦野。

「あははっ。そっか~。“運”が悪かったんじゃないかな~?そいつさぁ?」
その瞬間、浦野の拳がゲキカラの顔面へと向かった。
“バシッ”それを左手で受け止めたゲキカラ。ググっと力ずくで左に逸らす。
「ワタシと目を合わせた・・・そいつが悪いんだよ?きっとね?」
“キャハハッ”
「てめぇ!!」
掴まれた拳を払い、左の拳でゲキカラの顔面をバシッと殴った浦野。
唇から血を滲ませるゲキカラ。だが何事もなかったかの様ににやりと笑う。
「・・・怒ってるんだ?きゃははっ、怒ってる~!」

「ふざけんなよ・・・ゲキカラァァ!!」
浦野のハイキックがゲキカラの頭を捉える。
ドンッと壁に体をぶつけたゲキカラ。ゆっくりと立ち上がり首に手を当てコキッと
鳴らした。
「・・・で、ダレなんだよ?あんたらさぁ?」
平然とそう言ったゲキカラに浦野とその仲間達は一瞬戸惑いの表情を見せた。
「浦野一美だ・・・。“うちら”怒らせてただで済むと思うなよ?」
“おらぁ!!”浦野は高く飛び上がりゲキカラに拳を振り下ろした。
笑みを浮かべたまま、その拳を受けるゲキカラ。
浦野の速攻の蹴り、回し蹴り、右ストレート、ゲキカラはそれを受け続けた。
だがその攻撃はゲキカラの表情を変えることはできなかった。
血を流しながら不気味に微笑む。
その姿に浦野は戸惑った。あれだけの攻撃を受けても、ゆらりと立つゲキカラの姿に。
それまで黙って見ていた浦野の仲間が動く。浦野を含め4人に囲まれるゲキカラ。
爪を噛みながらパチ・・・パチ・・・とまばたきをする。
“ふふ・・・あははっ・・・きゃはははっ!”
特に身構える様子もなく、ただ不気味に笑うゲキカラへ浦野が殴りかかった。
―“ガッ”―腕を掴まれた浦野。
後ろを振り返る。
「なにしてんだよ。あんたら。」

「てめぇ・・・・大島優子・・・・」


98 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/20(日) 23:49:10.35 ID:T2wGHOvXO
大島優子編は色んなパターンあるから面白い!アナタのパターンも最後まで見たいよ!

99 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/21(月) 00:20:14.33 ID:LoxxTPK20
優子は掴んだ腕をパッと放して浦野を睨めつけた。そしてシブヤもまた
浦野の仲間へ近づきガンを飛ばす。
浦野が優子の襟首を掴み、睨みかえした。
「うちらはケジメとってるだけだ。邪魔するならてめぇも潰すぞ。」

「・・・・やってみろよ。」
見上げてくる様に睨む優子の鋭い眼光。
それを見ていたゲキカラは、スッと天井を見上げた。
「み~んな・・・・壊れちゃえばいいんだ・・・・」
囁くように、優しい声でそう言った。
視線を浦野へと戻したゲキカラ。不気味に微笑んだ瞬間―
「止めろ!ゲキカラ!!」
優子が叫んだ。

“ドカッ”浦野の体がふっとぶ。
それは、一発だった。ゲキカラの右フック。
浦野は床に転がった。手をつき、立とうとする浦野。
だが、ゲキカラはそれを許さない。
浦野の頭を抑えつけるように掴み、思いきり力を入れた。
“ドン”床に叩きつけた浦野。床が血に染まった―
床に顔を埋めたままの浦野を見ながら、ゲキカラは言った。
―「で、あんたダレだっけ?」―


119 サーモン ◆pdlO7HZYuo 2013/01/21(月) 20:04:11.66 ID:LoxxTPK20
>>99
訂正→床に叩きつけられた浦野

100 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/21(月) 01:56:16.13 ID:FAL2pOwy0
おもしろいからあげ

103 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/21(月) 03:46:04.69 ID:qBnOE1KGO
使いにくそうな小嶋さんを敵キャラにしたのは評価できる
あとはブラックが使いにくそうだよな。あんまヤンキーっぽくないし、影が薄い。

104 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/21(月) 05:19:43.03 ID:IOIeOXtCO
ちゅりはゲキカラの舎弟になるのかな

105 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/21(月) 07:27:12.27 ID:GDFfj1B20
梅田大役! ゆっぱいも出してあげてくれ追悼ってことでw
浦野って1の当時まだいたっけ?


106 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/21(月) 09:51:45.69 ID:nmX0UJ0p0
支援あげ
>>105
1の最終回はSDNからめーのろ出てた

107 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/21(月) 10:46:45.58 ID:avdQAOzHO
CinDyも最終回にいたね。

117 サーモン ◆pdlO7HZYuo 2013/01/21(月) 19:41:02.22 ID:LoxxTPK20
その一瞬の出来事に、教室にいた者全てが息を飲んだ。
“うぅ・・・”浦野は鼻を押さえながら仲間の手を借りゆっくりと立ち上がった。
体をふらつかせながらゲキカラと優子達を睨む浦野。
「くっ・・・・・このやろう・・・・」

“ふふっ”と教室のドアに立つ何者かが笑う。
「やられちゃったみたいね?一美。」
高校生とは思えないくらいの大人びた口調だった。
―マジ女2年“大堀恵”―
「くそが・・・ゲキカラァ・・・ゲキカラァァ!!!!」
血にまみれ、怒りに満ちた顔つきでとびかかろうとする浦野。
それを2年が羽交い絞めにして必死に止める。
「その怪我じゃ無理よ。行くわよ。」と言って浦野の襟首を掴み、
教室から連れ出そうとする大堀。
「離せ・・・!こいつら潰してやる・・・!おらぁ!!」
叫ぶ浦野。
「“麻里子”が帰ってきてからよ。それは・・・・。」
浦野を見つめる大堀、“くそっ”と言って浦野は叫ぶのを止めた。
ゲキカラはそれを嘲笑うかの様に爪を噛みながら笑う。
大堀が髪を手でサッとなびかせると、鋭い目つきに変え優子達を睨んだ。
「ラッパッパになったからって“てっぺん”とった気になるなよ?
 すぐに・・・引きずりおろしてやる。」
さっきとは別人の様な口調でそう言った大堀。
優子もまた大堀を睨み返す。
「いつまでも待ってやんねーぞ。“篠田”に伝えとけよ。」

「・・・・速攻で潰してやる。」


118 サーモン ◆pdlO7HZYuo 2013/01/21(月) 19:45:39.21 ID:LoxxTPK20
ギロっと優子達を睨みつけその場から去る大堀。廊下に響き渡る浦野の怒号。
“アハハハッ”
静まり返った教室に響くゲキカラの笑い声。
何事もなかったかの様に、優子の前を通り過ぎ教室のドアへ歩いていくゲキカラ。
優子がゲキカラの肩を掴む。
「おい、ゲキカラ。お前なんでさっき殴ったんだよ。」

「なんで?きゃははっ、別に“理由”なんかないよ?」

「・・・理由のない喧嘩して、空しくならねぇか?勝っても負けてもさ。」

「・・・なにを言ってるかわからないよ?お前・・・」
パッと優子の手を払ったゲキカラ。その顔に笑みは“なかった”。
どこか寂しそうな、そんな表情だった。
「大島優子・・・シブヤ。忘れてないよね?次は・・・あんたらだよ。」
優子達に背を向けたゲキカラ。

「ゲキカラ!!!」
優子の叫び声にピタッと足を止めたゲキカラ。

―「喧嘩には・・・・理由がなきゃ駄目なんだ。」―
優子は少し寂しそうな顔つきでゲキカラの背を見つめた。
教室から出ていくゲキカラ。
シブヤがその“ガンッ”と机を蹴飛ばす。
「なんだ?あの言い方・・・助けてやったのによ。ろくでもねーやろうだな。」

「そ、そんな事ないです!」
高柳明音がシブヤに言った。
“ガタ”前へ出ようとしたが倒れた椅子につまずいた。
「なんだ?お前・・・」
シブヤが高柳の方へと振り向く。優子もまたそれを見つめた。
ラッパッパである2人に見つめられ、少し戸惑う高柳。
「ゲキカラ・・・さん、私にメロンパンくれたんです。これやるって。」

その言葉に驚いたシブヤ。
「はぁ?あいつが?」

「はい。ゲキカラさんは・・・2人が思ってる様な人じゃない。・・・・・本当は優しい人です。」

「・・・・そっか。あいつがメロンパンか。ははっ面白い奴だな」
優子が嬉しそうに笑みをこぼし、笑う。

「面白いって…あいつ何してくるかわからないっすよ?」

「まぁ、そん時はそん時だ。あいつ・・・ハンパじゃないだろうな。」

“ザー”洗面所で手を洗うゲキカラ。顔をあげ、鏡に映る自分を見つめる。
そこに映る自分の姿。唇から滲み出る血、痛々しく腫れ上がる瞼・・・・
「理由のない喧嘩・・・?勝っても負けても空しい?あははっ・・・・・」

“バキッ”ゲキカラの拳が“それ”を割った。
拳からは血が滲み出る。
「わからないよ?・・・・」
血が流れる拳を見つけるゲキカラ。

―「何も・・・感じないから」―


119 サーモン ◆pdlO7HZYuo 2013/01/21(月) 20:04:11.66 ID:LoxxTPK20
>>118
訂正→血が流れる拳を見つめるゲキカラ。

121 サーモン ◆pdlO7HZYuo 2013/01/21(月) 21:29:46.06 ID:LoxxTPK20
その頃、2年の教室では・・・・
「くそがっ!!」
“ガンッ!”机を蹴飛ばした浦野。
「てめぇ・・・なんで止めた?」

「だから~言ってるじゃない?麻里子が帰ってくるまで駄目だって。」
大堀が浦野の鼻にガーゼを当てる。
「うちらだけであんな奴ら潰せるだろうが!!」

「そう思う?“あゆみ”?」

「どうだろうね、あの大島麻衣と互角に戦ったらしいからね、大島優子は。」
―マジ女2年、折井あゆみ―

「そうなのよね~、野呂と梅田にも勝ったような奴よ?
 勝手に動いてもし負けたら・・・うちらが“麻里子”に殺されるわ~。」
大堀が足を組み、救急箱の蓋をペシッと閉じる。
すると机に座っていた折井が腰を上げ、浦野の方へと歩みよる。
「それにしてもお前が“瞬殺”されるなんてな。そのゲキカラってやつ
 バケモンだな。」

「うるせぇ・・・・不意打ちくらっただけだ。ただ、あいつには加減ってもんがねー。
 そういう意味じゃバケモンだ。」

化粧をする大堀。ちなみに厚化粧にも見える。
「・・・けど、これ以上舐められたら黙ってるわけにはいかないわね。」

浦野が言った。
―「そう・・・・こなくっちゃ。」―
沈黙していた2年が動き出そうとしていた。ゲキカラの暴走によって―
だが、ゲキカラが学校に来たのはそれから数日後だった。
怪我が癒えるのを待っていたのか、ただのサボりなのかはゲキカラ本人しかわからない。

階段を上るゲキカラ。教室へと向かう途中だった。
上を見上げる、そこに野呂佳代が立っていた。ゲキカラは足を止めた。
「おお、お前がゲキカラか。2年と揉めたんだってな?」

「誰?」

「3年の野呂だ。浦野を瞬殺した“最凶”だって学校中お前の話で持ち切りだよ。
 優子が言ってたよ、すげぇ奴だって。」

「・・・・大島優子が?」

「ああ。お前もラッパッパに入れてもらえよ。」

「・・・・ラッパッパ?興味・・・ないよ?」
階段をゆっくりと上っていくゲキカラ。
「興味ねぇ?お前も“上”目指したくてマジ女に入ったんだろ?」
野呂との距離が狭まっていく。
「・・・・うるせぇよ」


122 サーモン ◆pdlO7HZYuo 2013/01/21(月) 21:36:06.42 ID:LoxxTPK20
「あぁ?今なんつった?」
階段を一段、一段上る度に、野呂の耳にはっきりと聞こえて来るゲキカラの笑い声。
「うるせぇって言ったんだよ?あははっ」
ゲキカラの脳裏に、優子の言葉がよぎる。
“喧嘩には・・・理由がなきゃ駄目だ”
「理由?空しい?・・・あははっなにそれ?知らねーよ!!」

“バシッ!!”ゲキカラの拳が野呂の体を踊り場の壁へと飛ばした。
叩きつけられた野呂は思わずしりもちをつく。
立ち上がろうとした野呂。
「て、てめぇ・・・いきなりなに・・・」
“ドカッ!”間髪入れずにその顔面に膝蹴りを叩き込むゲキカラ。
野呂の首を左手で掴み、その細い腕で野呂の大きな体を力ずくで持ちあげ立たせる。
鼻と唇から血を流す野呂は、苦しそうにゲキカラを見つめた。
「ねぇ?・・・・教えてよ?・・・・“痛い”ってなに?」

「うぅ・・・」

“バシッ”と野呂の顔面に拳を入れたゲキカラ。ピッとゲキカラの顔に付いた返り血。
野呂は全ての力が抜けた様に、だらりと気を失った。
首から手をパッと放したゲキカラ。床に転がる野呂。
ゲキカラは天井を見上げ囁くように言った。
―「ほら?・・・・ワタシは何も・・・・感じないよ?大島優子・・・・」―

ぽたぽたと拳から血を流しながら、教室へと向かうゲキカラ。
教室の前で、その足を止める。
教室から聞こえる楽しそうな笑い声。
ゲキカラは教室のドアに背を向け、引き返した。

行き場のないゲキカラ。
また階段を上る。ゲキカラの目に映った“吹奏楽部”の文字。
「ここで・・・いいか。」

“ガチャ”そのドアを開けたゲキカラ。
何もない。地味な椅子とラッパがポツンと置かれていただけだった。
だが、ゲキカラにはなぜか心地よく感じた。
“何もない・・・・ワタシと同じだ・・・”

―「いい場所だろ?ここ。」―


123 サーモン ◆pdlO7HZYuo 2013/01/21(月) 22:01:41.54 ID:LoxxTPK20
振り返るゲキカラ。
「大島・・・・優子。」

優子はゆっくりとゲキカラに歩み寄っていった。
「ここから見る景色が好きなんだ。けど・・・・1人で見ていても空しいだけだ。
 学校も同じだ。誰かと一緒にいるから、楽しい。」

「なに・・・言ってるんだよ?オマエ?」

「ゲキカラ・・・・お前寂しくねぇか?」

「・・・・サミシイ?あははっ。面白いね?そんな事思った事ないよ?」

「嘘付くなよ。お前は笑ってるけど、いつも寂しそうな目をしてる。」
その瞬間だった。
“バシッ”―
ゲキカラの拳を受け止めた優子。ググっと押し込んでくるゲキカラの拳。
「最初に言ったよね?大島優子。“次は殺す”ってさぁ?」

「ああ・・・覚えてるよ。」
優子も左手に力を加えゲキカラの拳を固く握った。

―「それが“今”だよ?」―


126 サーモン ◆pdlO7HZYuo 2013/01/21(月) 22:42:40.07 ID:LoxxTPK20
ゲキカラの突き刺さる様な敵意ある瞳が、優子の目を見る。
ゲキカラの左腕が動く。
“ドカッ”殴り飛ばされた優子。膝を着き唇から流れる血を拭い、ゆっくりと立ち上がる。

「だよな?拳で教えたほうが早いよな。お前には・・・・」
ゲキカラを睨む優子の鋭い眼光。髪をかきあげる優子。
ゲキカラもまた、首に手を当てコキッと音を鳴らした。

「キャハハハッ・・・教える?何を?ワタシは・・・・何も感じない!!」
その瞬間“ROCK”のネックレスが揺れた―

“バシッ!!”と音を立て、優子の頬で止まるゲキカラの拳。
優子の目が鋭くゲキカラを睨む。
“ドカッ!!ゲキカラのこめかみに叩き込まれた優子の右フック。
ガガッと床に倒れ込むゲキカラ。

“アハハッ!”
優子にとびかかっていくゲキカラ。制服を掴み、首に噛み付く。
“いててっ”と言ってゲキカラを離そうと腹を殴る優子。
それでも離れない。髪を掴み、“ドン”とゲキカラの頭に頭突きを入れた。
後ずさりしたゲキカラの額から血が流れる。
不気味に笑みを浮かべたままのゲキカラ。
“おらぁ!”と叫び、優子の飛び蹴りがゲキカラの腹に叩き込まれる。
壁に背を打ったゲキカラを追撃する優子。ゲキカラの顔面を狙うその拳。
ギリギリで避けられたその拳は“バキッ!”と大きな音を立て、壁に穴を空けた。
ゲキカラは優子の髪を掴み、ドンッ、ドンッと何度も壁へ叩きつけた。
壁に血がこびりつく。

ドカッと左足でゲキカラの腹に蹴りを叩き込む優子。体をくの字に曲げたゲキカラ。
両手でガシッとゲキカラの制服を掴むと、“おらぁ!”と声をあげ力ずくで引き寄せ
その体を黒板に叩きつけた。
“バシッ!!”殴り飛ばす優子。
床に手をつくゲキカラ。血が滴り落ちる。
“それ”を見ながら“アハハッ”と笑い立ち上がった。
割れた額から血が流れる優子。つぅーっと鼻筋をつたってポタっと血が零れた。
前髪をかきあげた優子もまた笑みをこぼしていた。どこか楽しそうに―


127 サーモン ◆pdlO7HZYuo 2013/01/21(月) 23:37:32.05 ID:LoxxTPK20
「ゲキカラ・・・お前は今、本当に楽しいか?」

その問いにゲキカラは戸惑った。初めてだった。
こんなに楽しそうに自分と向き合う人間を見たのは。
いつもなら、怯えた顔でワタシを見つめる。いつもなら、ワタシを怖がって離れていく。
いつもなら・・・・ワタシが笑っているはずなのに。
今・・・・ワタシは泣いている。
ゲキカラの心にあるのは・・・“空しさ”だった。

「・・・・教えてよ?ワタシと喧嘩をする理由を。」

「お前と“ダチ”になりたい。ただ、それだけだ。」

「・・・・なんなんだよ、お前?ほっときなよ・・・・ワタシなんかさぁ?」

「ほっとけねーよ。そんな涙見せられたら。」
ゲキカラの目から、涙が零れる。だが、ゲキカラはそれでも無理に笑顔を作った。
頬を伝う涙を拭うゲキカラ。
「あはは、なに?これ?何も感じない、何も思わない。ワタシはずっと・・・」
―「ずっとそうやって生きてきたんだよ!!」―
無理をして作った笑顔は消えた。
ゲキカラが、優子に向かっていった。“おらぁ!!”“ドカッ!”
殴り飛ばされた優子は、床に背を打った。
“くっ・・・・”体を起こし立ち上がる優子。
だが、ゲキカラがすぐに優子の襟を掴み顔面を殴る。何度も、何度も。
“ガシッ”優子もまたゲキカラの襟を掴み、引き寄せ殴り返す。
それが繰り返される。

“ドカッ”優子の拳は、ゲキカラを床に転がせた。
すぐに立ち上がり声をあげ、向かってくるゲキカラ。
“バシッ!”そしてまた、殴り倒す優子。
ゆっくりと立ち上がり、また声をあげ向かってくるゲキカラ。

優子は拳を固く握り締めた。
どこか悲しそうな表情をしながら・・・・


128 サーモン ◆pdlO7HZYuo 2013/01/21(月) 23:44:19.23 ID:LoxxTPK20
“バシッ!!”と優子はゲキカラの顔面を殴りつけた。
床に手を着いたゲキカラ。
瞼から、つぅーと血が流れた。
左目を閉じ、ゆっくりとゲキカラはまた立ち上がった。
優子は、拳を下ろした。
体をよろめかせながら優子へと歩み寄るゲキカラ。
“ガッ”と、両手で優子の首を絞めた。
「・・・・殺してやる・・・」

「やって・・・みろよ・・・」

「・・・殺してやる!!」

「・・・・お前は・・・」
ゲキカラの細い手首を優しく包む優子。
「・・・・殴れよ!大島優子!」

「・・・私を・・・」

「・・・・なんで・・・やり返さないんだよ?・・・」
首を絞める力が弱まっていく。
「殺さない・・・」

「ねぇ?・・・どうして?・・・・」

「ゲキカラァァ!!」

ゲキカラを見つめる優子の真っ直ぐな瞳。
優子は掴まれた首にあるその手を、そっと放した。

―「お前は・・・そんな事できる奴じゃねぇ。」―


129 サーモン ◆pdlO7HZYuo 2013/01/21(月) 23:46:43.77 ID:LoxxTPK20
涙を零しながら、ガシッと優子の体を掴むゲキカラ。
「ワタシは・・・どうしたらいい?・・・」

「今日から・・・“ここ”がお前の居場所だ。」
優子の小さな体に顔を埋めるゲキカラ。
「・・・“優子さん”・・・・」

「この部室・・・・今は何もねぇけどさ。一緒に作ってこうぜ?」
優子はそう言うと、ゲキカラの頭をそっと撫でた。
まるで・・・子供を寝かすように。

「・・・・私はもう、1人になりたくない・・・・」

「私がいる。ずっと一緒だ。よろしくな・・・・“ゲキカラ”」
そっとゲキカラの体を離し、ゲキカラの目を見つめ、優子は言った。

「お前も・・・“ラッパッパ”だ。」

ゲキカラは子供の様な笑顔で言った。
―「はい。」―

優子と出会ったゲキカラは、居場所を見つけた。
自分を痛めつけるように、そして痛みを知ろうとするかのように
無差別に喧嘩をしてきたゲキカラは、
この日を境に“誰か”のためだけにその拳をふるった。
のちに、“ラッパッパ四天王、最凶ゲキカラ”と呼ばれる様になる¬¬―


130 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/22(火) 00:02:11.28 ID:B5WX+mYvO
いいねいいね、何でゲキカラが優子をあれだけ慕うのか、こんな過去ならしっくりくる。ねるまえに保守。楽しみにしてるよ。

132 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/22(火) 02:45:41.74 ID:azWdYc1OO
保守。ゲキカラ編よかった。やっぱりゲキカラがマジすかだ。

143 サーモン ◆pdlO7HZYuo 2013/01/22(火) 20:21:36.16 ID:bbgCsm2n0
優子とシブヤだけだった吹奏楽部の部室が少しだけ、騒がしくなる。
ゲキカラと優子がタイマンをした次の日。

「ゲキカラがラッパッパ?それ・・・マジっすか?」
手に豹柄のカーテンを持ち、困惑した表情で優子を見るシブヤ。
椅子に腰をかけ、前のめりになってシブヤに微笑みかける優子。
「ああ、マジだ。もう決めた。」
優子の顔の傷を見れば、ゲキカラと何があったかは察しがつく。
だがシブヤ本人は入学式でゲキカラに蹴られた事もあり、納得できない様子だ。
「あんなクレイジーな奴、面倒見きれないっすよ?私は。」

「大丈夫だよ。ゲキカラはもう無茶な事はしねぇよ。」
優子は椅子から腰をあげ、髪を右手でかきあげシブヤに微笑みかける。

「あははっ、楽しくなりそうだな。これから。」

以前に優子が1人で矢場久根の所へ行った時も、結局シブヤは優子を止められなかった。
それを思い出していたシブヤは、決意ある優子の目を見て諦めた。
「・・・そうっすね。まぁ、いいんじゃないっすか?」

優子はシブヤの手にある豹柄のカーテンに目をやった。
「さっきから気になってたんだけよ。それ、なんだ?」

「ああ。ちょっと殺風景なんで持ってきました。」

「おっ、いいじゃねぇか。かけようぜ!」
と言ってシブヤと優子で端を持ちバッと広げた。
だが校庭の見える窓に合う大きさではなかった。
「なんだよ?小せぇじゃねぇか!じゃあ“そこ”につけようぜ。」
優子の視線の先には、奥の部屋へと続くドア。そこにはちょうどレールもあった。
「すみません、届かないっす。」

「あ~。じゃあそこらへんに置いとけ。」
優子が面倒くさそうに言った時、2人の耳に階段の方からサッ、サッ、と
何かを引きずる音が聞こえてきた。
どんどん近くなってくる。部室のドアの前で音が止まった。
ガチャ、ドアが開かれる。


146 サーモン ◆pdlO7HZYuo 2013/01/22(火) 22:22:42.55 ID:bbgCsm2n0
優子とシブヤは驚いた表情を見せる。
ゲキカラも手にもまた、古そうな赤いシーツの様な物があった。
優子の前へ歩いていき、サッと腕をあげる。
「優子さん・・・これ。」
と言って微笑むゲキカラ。シブヤを見ると、キッと睨む。
「なんであんたがここにいるんだよ?シブヤ~?」

シブヤはゲキカラに顔を近づけ、見上げる様に睨んだ。
「そりゃこっちのセリフだ。私の方が先なんだよ。」
シブヤの手にある豹柄のカーテンを見たゲキカラ。
「きゃははっ、もっとマシなもん持ってきなよ?」

「あぁ?じゃあてめぇは何持ってきたんだよ?」
バッとゲキカラの手にある赤いシーツの様な物を奪い取った。
目線の高さまでそれを持ち上げたシブヤ。
「なんだ、これ?きたねーな。」

“バッ”とシブヤから奪い返すゲキカラ。
首に手を当て、コキッと鳴らし・・・不気味に微笑んだ。
シブヤの一言が勘に触ったようだ。
「キタナイ?・・・きゃははっ、シブヤ。あんたとは“まだ”だったね?」

「いつでもやってやるよ。なんなら今ケリつけるか?あぁ!?」
睨み合うゲキカラとシブヤ。
優子は、困った顔をしながら2人を見ていた。
「ったく、仲良くやれよ。お前らさぁ・・・」
と言って面倒くさそうに2人の間に入る。
「ゲキカラ。なに持ってきたんだ?」

するとゲキカラはシブヤからぷいっと視線を逸らし、
照れくさそうに優子に“それ”を渡した。


147 サーモン ◆pdlO7HZYuo 2013/01/22(火) 22:24:58.80 ID:bbgCsm2n0
ゲキカラから受け取った優子は“おおー”と言ってまじまじと
見つめる。
「これ、もしかして・・・・おい、お前ら端持て。」

優子とシブヤ、そしてゲキカラはそれぞれ端を持ち距離を取って
バッとそれを広げた。
“マジ女の校旗”だった―
「あははっ、確かにボロボロだな。けど・・・悪くねぇ。」
“きゃははっ”
「ちっ・・・」と、ゲキカラに負けた感からか、少し悔しそうに舌打ちをするシブヤ。

「そうだな~どこにかけっかな~。あっ、そこにしようぜ。」
3人は校庭が見える大きな窓を見つめた。
もちろん大きさが合うわけはなく、それは上から下げるだけになった。
その薄汚れたマジ女の校旗はこれから3年間、このラッパッパの部室で
様々な運命を見届けた。

この日から、シブヤとゲキカラは競争する様にこの部室に様々な物を持ち込んできた。
それまで座っていた優子の“地味な椅子”は、シーツがかけられ、
―“金色の椅子”へと変わる―

その変化は、部室だけじゃなく学校にもあった。
壁に無数にあった落書きは、“ラッパッパ”である優子の指示で禁止された。
「書きたいなら段ボールにでも書いてろ。」という一言で、その日から校内には
“落書きされた段ボール”が、壁に貼られる事になった。
喧嘩のない日々。動きの見せない2年。
だが時間は確実に“その時”へと近づいていった。


148 サーモン ◆pdlO7HZYuo 2013/01/22(火) 23:17:50.88 ID:bbgCsm2n0
優子が部室へと戻る途中だった。
壁に寄りかかりながら優子を見ている背の高い少女。
優子の視界に入る。首をかしげた。どこかで会った覚えもない、
そう思いそのまま足を進めた。
少女の横を通り過ぎた優子。
“金色のメッシュ”を入れた少女は、見下ろすように優子を冷たい目で睨んだ。
“冷たい目”に気付いた優子は足を止め、振り返った。
「どこかで・・・会ったか?」

「いや?・・・・」

「お前、さっき睨んでただろ?」

その瞬間―
振り下ろすように、優子の顔面を狙ってきた少女の拳。
“ガッ”目の前で受け止めた優子。押し込んでくるその拳。
顔を近づけ、不敵な笑みを浮かべる金色のメッシュを入れた少女。
「初めまして・・・“大島優子”」

優子は力を入れ拳を押し戻そうとするが、動かせない。
もし少しでも力を抜いたら、その拳はすぐに優子の顔面に叩き込まれるだろう。
緊迫感に包まれたその空間。
「誰だ?お前・・・・」
一瞬ふっと笑みをこぼしたその少女
「私に・・・会いたかったんだろ?来てやったよ。」

振りかざした拳から力を抜き、優子の手を払った瞬間。
ガッと優子の襟を掴み、ぐわっと力ずくで引き寄せた。
「待たせちまったな?大島優子。私が・・・・」
凍てつく様な冷たい目で優子を睨みながら言った。

―「“篠田麻里子”だ。」―


150 サーモン ◆pdlO7HZYuo 2013/01/22(火) 23:30:22.86 ID:bbgCsm2n0
一瞬驚いた表情を見せた優子。だがその目はすぐに鋭い眼光へと変わった。
優子もまた篠田の襟を掴み返す。

「へぇ?やっと来たのかよ。先に座らせてもらったぜ?“てっぺん”」

「笑わせんな。3年のザコ倒したくらいで調子に乗るなよ?・・・・」
―「あぁ!?」―
篠田の怒号が廊下に響きわたる。大きく目を見開かせ優子を睨むその眼光は、
凄まじいまでの迫力だった。
だが優子もまた、目を逸らす事なく見上げる様に大きな瞳で、篠田を睨み続ける。
「私は別に、ここで“始め”たっていいんだぜ?」

「大島優子、てめぇは最後だ。ゆっくり潰していってやるからよ?お前の“ラッパッパ”。」
優子はその瞬間、“おらぁ”と声をあげ、篠田の背を壁にぶつけた。

「上等じゃねぇか。やってみろよ・・・・」

グッと優子を引き寄せる篠田。
「“退屈”なマジ女はつまんなかったろ?楽しもうぜ。
 ここからが・・・本当のマジ女だ。」

優子もまた引き寄せ、怒りを鎮めるような声で言った。
「いつでも来いよ。ラッパッパは・・・あいつらは私が守る。」

無言で睨み合う2人。わずか3、4秒の沈黙だが、長く感じるほど
に一触即発の殺気立った空気が漂っていた。
“バッ”と互いに手を放す優子と篠田。
優子の横を通り過ぎる篠田麻里子。足を止め振り返る。

「大島優子・・・・お前を“潰す”」

優子に背を向け去っていく篠田。優子は拳を受け止めた手の平を見つめた。
ふっと笑みを浮かべ、その手で髪をかきあげた。
―「おもしれぇ・・・」―


151 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/23(水) 00:28:26.54 ID:2nJxJHXB0
サドさん!

152 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/23(水) 01:13:38.81 ID:EnfIN2PA0
頂上決戦きたー

154 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/23(水) 04:49:32.86 ID:00l++h50O
保守。ぜひこの話でドラマ化してくれ

元スレ:マジすか学園-overture-

他サイト様オススメ記事

このページは「執拗にAKB」のRSSスペースになります。

3 Responses to “【48G】小説『マジすか学園 -overture-』上巻”

  1. セーハ より:

    残念ながら過去話としてはモバゲー小説にある超大作よりは劣る

  2. 名無し より:

    俺の好きな優子とゲキカラ面白かったぜ!ありがとよ!

  3. 執拗な名無しさん より:

    わても書きましたよ。短編版「マジスカ1(一部メンバー編成)」らっぱっぱVS未来型武装集団らっぱっぱ 
    無理やりな展開で100年後に野呂神によってマジスカ1らっぱっぱメンバーが戦うため、タイムとラベルしたが、そこは人口密度増加で銃社会化し荒廃した日本だった。
    そこでは身体の一部を改造するのが流行っており、この時代のらっぱっぱは、元祖も恐怖するほどの強化人間たちだった。
    腹に水槽をつけ、ピラニアを飼う通称「ピラニア」。
    体内にプラスチック爆弾をつめこみ、負けると自爆し、辺りを吹っ飛ばす「プラスチック」
    右手が対戦車ライフル、左手が火炎放射器の「素手」
    喧嘩に勝つため、自分の遺伝子に恐竜の遺伝子をいれ、恐竜化した「生物兵器X]
    身体の一部を改造ではなく、身体の一部、脳と眼球だけ残し、あとは装甲車に改造した副部長「サドンデス。またの名をサドさんマークⅡ」
    ターミネーター2の液体金属になろうとしたが、人間の姿を数十秒しか維持できない部長「薬膳ターミネーター」
    あまりにやばすぎる相手だったので、元祖たちは「僕たちは戦わない」といい、去っていくのだった。

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(´・ω・)つ旦

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ごゆっくり。。

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執拗にAKB管理人

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