このページは「執拗にAKB」のRSSスペースになります。
このページは「執拗にAKB」のRSSスペースになります。
このページは「執拗にAKB」のRSSスペースになります。

【48G】小説「マジすか学園 − ゲキカラ伝説 −」2



20100227_972658


128 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/02(水) 20:17:36.81 ID:Cf4OjIi40
“ドカッ!!”
ノブナガの固い拳が、ゲキカラの顔面に叩きつけられた。
横に体をぐらつかせたゲキカラは、その態勢のまま拳を繰り出した。

それを左腕でガードしたノブナガ。
“ガッ!” “バシッ!”
すぐにゲキカラの腹にその拳をめり込ませ、前屈みになったゲキカラの頭に
蹴りを叩き込んだ。
飛ばされたゲキカラは、綺麗に揃えられた楽器に倒れこみ、教室の風景は壊れた。
ノブナガの容赦のない攻撃に、その場にいた者は思わず息を飲む。
“あははっ”
倒れた楽器に手をかけ、立ち上がろうとしたゲキカラ。
ノブナガ「ゲキカラ・・・これが私の“ケジメ”だ。」
それを許す事なく追撃した。
殴られても、笑みを浮かべながら立ち上がろうとする、ゲキカラを止める様に何度も。
“バシッ!”
自分を見上げたゲキカラの顔面に拳を振り下ろし、地面に手を着かせた。
床にポタポタと血が滴り落ちる。

“げほっ、・・・・・あは・・・きゃはははっ!”

不気味な笑い声が、静かな教室に響きわたる。

一瞬、背筋に冷たいものが走った。ノブナガが感じた“恐怖”。
ノブナガ「“ここから”だったな・・・お前の強さは。」
倒れた友の背中を見つめながら、ノブナガは言った。

ゲキカラ「あははっ、いいね~。最高だよ・・・・」

ゲキカラの目に映った一本のギター。
そのネックを持ちゆらりと立ち上がると、
振り向きざまにノブナガに向かって振りかざした。
「ノブナガァァ!!」
“バキ!!”
パラパラと破片が地面に零れ落ちた。真っ赤な血と一緒に。
振り向いたノブナガの左の額と頬から、血が流れ出る。

ゲキカラ「きゃははっ。怒って・・・る?」

反射的に閉じた瞼を、ゆっくりと開けるノブナガ。
“ああ・・・・。”
銀色のオッドアイは、真紅に染まっている様にゲキカラには見えた。
ノブナガ「お前を止められない、“自分”にな。」
その真紅のオッドアイに、ゲキカラもまた初めての感情を感じた。
―“恐怖”―
ゲキカラから笑みが消えた。

ゲキカラ「・・・私には怖いものなんてないのに、おかしいなぁ。」

ノブナガ「いつもの余裕が消えたか?ゲキカラ。」

ゲキカラ「全部、お前のせいだよ・・・」
肩に手を当てぐるりと首を回すと、ノブナガを鋭い目つきが睨んだ。

―ゲキカラ「ぶっ殺す。」―


129 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/02(水) 23:41:08.11 ID:3v/vcTFF0
ゲキカラ△

130 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/02(水) 23:51:41.94 ID:Cf4OjIi40
血にまみれた2人は、再び拳を交えた。
互いを殴る生々しい音が、教室にいた者の耳に入ってくる。

茉夏「・・・これ、まずいよ。」

理沙子「早く、誰か止めないと・・・。」

中西「この喧嘩を止められる奴なんて、いないだろ・・・」
―「ノブナガァァァァァ!!」―
“ドカッ!!”
床に倒れたノブナガは、すぐに立ち上がりゲキカラに向かっていった。
“おらぁ!!” “ガッ!”ゲキカラの体当たりで、倒れたノブナガ。
馬乗りになり、ゲキカラは殴り始めた。ガードを力ずくで開ける様に
何度もその拳を振り下ろした。

桑原「くっ・・・見てられん。」
思わず、目を逸らした桑原。

真那「ダメだよ、見なきゃ。ノブナガは・・・あんた達のケジメを付けてるんだよ?」
真那の言葉で、ノブナガの方を振り向くと、桑原はそっと呟いた。

桑原「・・・・・負けんな。ノブナガ・・・」

その桑原と真那の様子を見ていた古川達もまた、生々しい音が聞こえてくる方に
振り向き、2人の喧嘩を見守った。
―ノブナガ「おらぁ!!」―
前のめりになったゲキカラの制服を掴み、引き寄せてこめかみを殴るノブナガ。
馬乗りが崩れると、ゲキカラの髪を掴み、顔を床に叩きつけた。
“ドンッ”
古川「ゲキカラ・・・・!。」

小木曽「これが・・・“頂点”同士の喧嘩・・・。」

茉夏「友達同士なのに、どうしてあそこまで・・・。もう、充分だよ・・・」

古川「だからだよ・・・。2人は今でも親友だから、“マジ”になれるんだよ。」
―「そう…親友だから。」―


137 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/03(木) 22:47:54.85 ID:7tO1xfOB0
互いに傷だらけの顔で、対峙するゲキカラとノブナガ。
2人の拳は血だらけで、見ている方が痛々しく感じるほどだった。
額や唇から血を流し、ゆらりと体を時折ふらつかせながら立っているゲキカラ。
ウエーブがかかった髪が頬に触れ、息を切らしながら、
ゲキカラを真っ直ぐと見つめるノブナガ。
その場にいる者達は息を飲んだ。
2人の呼吸だけが聞こえる。
張りつめた緊張感が、解かれた。

“おらぁぁぁ!!”

同時に繰り出したノブナガのハイキックと、ゲキカラの拳。
“ドカッ!”
一歩、また一歩と後ずさりするノブナガ。
ゲキカラもまた、その衝撃で体を横にふらつかせた。
今にも倒れそうになったゲキカラだったが、それを堪え
ノブナガの方を振り向いた瞬間だった。
目に映ったノブナガの背中。体を回転させ、蹴りを繰り出していた。
“ガッ!!”
ノブナガが放った後ろ回し蹴り、ゲキカラのこめかみにノブナガの踵が
叩き込まれた。
力が抜けた様に、ゲキカラは地面に膝から崩れ落ちた。

ノブナガ「ゲキカラ・・・」
うつ伏せに倒れる友の名を、そっと呟いたノブナガ。

―終わった―
真那「・・・・ノブナガ!」

古川「ゲキカラ!!」

終わりを確信した仲間達は、2人のもとへ駆け寄った。
桑原「ノブナガ・・・・。」

真那「大丈夫・・・?ノブナガ。」
体をふらつかせ、今にも倒れそうなノブナガに肩を貸した2人。
“ああ・・・”と答え、ゲキカラを見つめていた。
小木曽「ゲキカラが・・・まさか負けるなんて・・・」

古川「ゲキカラ・・・、大丈夫か?ゲキカラ!!」

古川がゲキカラの名を呼んだ瞬間だった。
“ピクッ”ゲキカラの指が動いた。
地面に手をつき、ゆっくりと体を起こすゲキカラ。

桑原「嘘・・・やろ?」
肩を貸す2人の腕から、自ら離れるノブナガ。
目の前には、立ち上がったゲキカラの姿があった。
俯いたままのゲキカラ、長い黒髪がその表情を隠していた。


138 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/03(木) 23:06:53.14 ID:zi5INKYo0
>>137
いつも楽しみにしてます

139 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/03(木) 23:28:16.94 ID:7tO1xfOB0
古川「もう・・・いいだろ?ゲキカラ・・・・」

顔をゆっくりと上げるゲキカラ。
“あははっ・・・”

ノブナガ「来いよ・・・ゲキカラ。」

その目を真っ直ぐ見つめるゲキカラ。
ゲキカラ「もう・・・充分壊した。」
静まり返った教室、ゲキカラは言葉を続けた。

―「ワタシの・・・負けだ。」―

ノブナガ「・・・お前、やっぱり・・・」

体をふらつかせながら、1人教室を出ていこうと歩くゲキカラ。
小木曽と古川はその言葉に、一瞬戸惑いの表情を浮かべたが、
すぐにゲキカラの後を追い、ゲキカラの腕を自分の肩にかけた。
古川「肩・・・・貸してやるよ。」
ゲキカラ「あはは・・・いい。1人で、歩ける・・・。」
そっと2人の肩から離れ、また歩き出すゲキカラ。
古川と小木曽は顔を合わせると、静かにゲキカラの近くへ歩み寄って行った。
茉夏と理沙子もどうしようという顔で、ノブナガとゲキカラを交互に見ると、
どこか寂しそうに見えたゲキカラの背中を追った。
そのゲキカラの背中を見つめるノブナガ。
ノブナガ「ゲキカラ・・・お前、最初から負けるつもりだったのか?」
歩んでいた脚を止めるゲキカラ。
ゲキカラ「殺す気で・・・私はやってたよ。」

ノブナガ「途中で止めるなんて、お前らしくないだろ。」

ゲキカラ「勝ち負けに、興味ないだけだ・・・・」

ノブナガ「傘下の学校にまで広がる前に、終わらせようとしたんだろ?
     この“喧嘩”を、私達の手で・・・」
背中を見せたままのゲキカラ、隣にいた古川には見えていた。
ノブナガの言葉に一瞬だけ笑みをこぼしたゲキカラの顔が。

ノブナガ「私を“頂点”にして、お前は1人になろうとした。違うか?」

ゲキカラ「・・・ここの“テッペン”は、お前だ。」

ノブナガ「ゲキカラ・・・」

ゲキカラ「“マジ”でやって私は負けた、それだけだ。」

ノブナガ「・・・お前は1人なんかじゃないからな。」

自分の傍にいる仲間達の姿を見るゲキカラ。
傷だらけの顔で少し嬉しそうな表情を見せながら、ノブナガの方に振り向いた。

―ゲキカラ「みたい・・・だな。」―


2人の壮絶なタイマンは、傘下の学校はもちろん、すぐに名古屋中に知れ渡った。
ゲキカラに勝ったノブナガは、事実上、名古屋の“頂点”となった。
そして、そのノブナガと死闘を繰り広げた、ゲキカラの狂気と強さは、他の中学の生徒を含め伝説的存在となった。
それから数日後だった。
―ノブナガが姿を消したのは―


141 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/04(金) 01:25:10.40 ID:y3hiL6WAO
喧嘩シーンとか参考になるなあ
ゲキカラ関連の妄想は果てしないわ


142 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/04(金) 10:12:05.98 ID:7rSIM/+S0
作者に感謝

143 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/04(金) 13:08:10.73 ID:/lfM9eJj0
ドアが壊れたままの教室。ノブナガと戦ったこの場所は、机や椅子が倒れ荒れたままになっていた。ギターの破片が散乱し、ネックと切れた弦だけになったギターが、
あの時の真紅のオッドアイを思い出させた。

真那「ここに・・・いたんだ。」

ゲキカラ「真那・・・・。ノブナガに何があったかわかったか?」

真那「それが・・・」
思いつめた表情をし、口を閉ざそうとする真那。

ゲキカラ「頼む・・・教えてくれ。あいつは、大切な存在なんだ。」
そう言ったゲキカラの真剣な眼差しに応える様に、真那は口を開いた。

真那「ノブナガの弟が、自殺した。って。」

“・・・・!”
驚いた表情を見せたゲキカラ。ノブナガの弟と遊んだこともあるゲキカラは、
信じる事ができない様子を見せた。
ゲキカラ「嘘・・・だろ?」

真那「警察や救急車が来ていたのを見たうちの生徒もいる。
私も孤児院の近所の人に聞いた。
   “自殺”だって・・・・。」

ゲキカラ「・・・ノブナガがいるんだぞ?あいつ残してそんな事・・・
     そんな事するわけない・・・。」

困惑した表情を浮かべるゲキカラ。当然だった。ノブナガと弟でよく遊んでいた
ゲキカラは知っていた。ノブナガによく似た太陽の様なあの子の笑顔を。
明るい2人のその笑顔は、2人を知る人なら誰もが口にした。
素直で仲の良い兄弟だと。

真那「孤児院に・・・行ってみる?いるかはわからないけど・・・・」

ゲキカラ「ああ・・・この目で確かめる。」

2人が教室を出ようとした時だった。
廊下の壁にもたれながら、2人を見るカチューシャをかけた少女。

「困りますよ、先輩。今行かれたら。」

ゲキカラ「誰だ?お前?」

幼さの残るその顔で、不敵に笑みを浮かべたその少女。

―「私はピース、ここの2年の頂点ですよ。」―


145 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/04(金) 14:57:48.87 ID:/lfM9eJj0
ゲキカラ「その2年の頂点が、何の用だ?」

両手を腰の後ろで組みながらゆっくりと歩き2人に近づくピース。

ピース「傘下の学校以外は、うちを狙っています。
ゲキカラさんがいないって知ったら、すぐに来ますよ。」

ゲキカラ「知るか。どけ。」

ピース「それに・・・隙を見せたら噛みつかれちゃいますよ?“その首”」

笑みを浮かべながら見つめるピースの目を見て、ゲキカラは何かを悟った。

ゲキカラ「お前も、その1人か?」
ピースを鋭い目つきで睨むゲキカラ。

ピース「冗談ですよ。けど・・・・ノブナガさんは、見られたくないんじゃないすか? 
    自分の弱い姿を。だから、学校に来ない。」

ゲキカラ「・・・・お前。」
その通りだった。弱い姿を見せる事のなかったノブナガ。何かがあっても、
仲間の前では笑顔を見せ、この学校の頂点の1人として、
“強き者”で在り続けようとしていた。
それを、見知らぬ2年に言われた事が何より悔しかった。
“私が、一番それを分かっているはずなのに。”

ピース「考え直してくれたみたいですね。じゃあね、先輩。」
そう言って背中を向け、階段の方へと歩いて行った。

1人、階段を下りるピース。不適な笑みを浮かべ、呟いた。

―「本当は、“ゲキカラ”が良かったんだけどなぁ。」―

真那「どうする?ゲキカラ・・・」

ゲキカラ「あいつの言った通りだ。ノブナガを待つよ、私は。」

真那「そうだね。ノブナガは・・・きっと自分の足でここに来る。」

ピースが階段の方に姿を消したそのすぐ後に、
階段から“ゲキカラさん!”と呼ぶ声が聞こえてきた。
焦る顔つきで、2人の所に駆け寄る藤本美月。
ゲキカラのカリスマ性に以前から憧れる後輩の1人。

美月「ゲキカラさん!・・・理沙子達が、他の学校の奴らに囲まれて・・・!」


146 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/04(金) 15:49:27.55 ID:/lfM9eJj0
真那「あいつの言った通りになった・・・・。」

ゲキカラ「ノブナガが帰ってくるまで、この学校は私が守るよ。」

真那「ゲキカラ・・・・」

ゲキカラ「行くよ、美月。」

美月「は、はい!」
どこか近寄りがたい雰囲気を持っていたゲキカラに名前を呼ばれた事で、
嬉しさと比例して自然と声が大きくなった美月。

真那「そういえば、ピースもそこに行ったの?」

美月「え?ピース?ピースって・・・誰ですか?」
真那の言葉に、不思議そうな表情を浮かべながら美月は聞き返した。

真那「誰って・・・2年にいるでしょ?」

美月「いませんよ?ピースなんて人・・・」

ゲキカラ「さっき階段ですれ違ったろ?カチューシャをした奴に。」

美月「いえ・・・誰ともすれ違っていませんけど・・・・」
そう答えた美月が、嘘を言っている様には見えなかった。
困惑した顔で、真那はゲキカラを見つめた。

真那「そんな・・・うちの制服着てたよ?何のために・・・。」

美月「怖い事、言わないでくださいよ・・・。」

ゲキカラ「・・・・あいつが“誰”なのかは後だ。
     今は、ノブナガのいないこの学校を守る。」

真那「幽霊・・・?」

ゲキカラ「止めて!!」
そう叫び、両手で耳を塞いだゲキカラ。最恐にして最凶、周りから
そう恐れられるゲキカラにも弱点があった。怖い話が大の苦手だった。

真那「あははっ、冗談だよ。ゲキカラ。」
真那は、それを知っていた。だが、それを知っていても口にする者はノブナガ以外にいなかった。
“バシッ”真那の頬を殴るゲキカラ。

ゲキカラ「次それ言ったらぶっ殺すよ?」

こうなるからだ。

真那「・・・痛いよ、冗談なのに・・・」

ゲキカラ「行くよ。」

美月の後を追い、ゲキカラと真那は理沙子達を助けに向かった。
ノブナガのいなくなった穴を埋めるために。


147 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/04(金) 18:09:44.95 ID:8wEq35Nv0
怖い話苦手なゲキカラさん可愛いw

148 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/04(金) 21:29:46.22 ID:8wEq35Nv0
ゲキカラさんの舎弟になりたい

151 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/05(土) 05:13:34.62 ID:akXoVvPp0
作者に感謝

153 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/05(土) 11:08:49.02 ID:xWLvL9nk0
  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
 <ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!>
  ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
 <ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!>
  ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
    、        、        、       、        、
  /っノ      /っノ      /っノ     /っノ      /っノ
 / /  ∧_∧ / /  ∧_∧ / /  ∧_∧ / /  ∧_∧ / /  ∧_∧
 \\(    )\\(    )\\(    )\\(    )\\(    )

155 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/05(土) 20:43:54.16 ID:54caR8HC0
これは展開が楽しみだわ

157 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/06(日) 00:27:41.15 ID:lLk20+ua0
20人近くの人数に囲まれた2年の後藤理沙子、管なな子、そして古畑奈和。
ゲキカラ達が学校から出た頃、彼女達は苦戦を強いられていた。
それでもまだ、戦うその目は死んでいなかった。
ノブナガやゲキカラ、そして桑原達の背中を見てきた後輩達は、
先輩達の創ってきた“最強”の看板を守ろうとしていた。

なな子「・・こいつら、なんなん?」

古畑「ノブナガさんがいない事に気付いたんでしょ、狙われてるんだよ・・・“うち”は。」
“バシッ”理沙子の後ろにいた敵を殴る古畑。

理沙子「ちょっと、多すぎる・・・・ね!」
“ドカッ”目の前にいた敵を蹴り倒す理沙子。
多勢に囲まれ、10人近くまで敵の数を減らしていた彼女達だったが、その顔には疲労が
見えていた。敵がじりじりと彼女達を追いつめる。

古畑「まいったなぁ・・・、50人倒したとかゲキカラさんバケモンだね。」

その時、理沙子と古畑の耳に聞こえた“うっ・・・!”という呻き声。
その声の方に、思わず振り返る2人。
膝を地面に着け、腹を押さえる管なな子の姿。

“なな子・・・!!”

古畑「・・・てめぇ!」
そう叫び助けに行こうと一歩足を踏み込んだ古畑。
その肩が掴まれ、“バシッ!”という音と共に古畑は地面に手を着いた。

古畑「・・・くそっ・・・おらぁ!」
口を押え、立ち上がる古畑。声をあげ、敵に立ち向かっていった。
理沙子「奈和!」
その背中を一瞬確認する事が理沙子には精一杯だった。ほとんど手を出す
事ができずに、身を守る事しかできなかった。
“ダメだ・・・負ける・・・”
理沙子がそう思った時だった。
“ドカッ”と敵の頭にどこからか投げられたバックが当たる。
「・・・っ!なんだ?てめぇ?」
敵のその声に、ガードしていた両手を下げ顔を上げた理沙子。
理沙子が大好きな先輩の姿が、そこにはあった。

―向田茉夏―


158 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/06(日) 00:44:22.79 ID:MSr0jgHD0
マジなんなん?w

159 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/06(日) 02:52:08.69 ID:lLk20+ua0
理沙子「茉夏さん・・・・」

茉夏「頑張ったね・・・・理沙子。」
そう言って笑った茉夏の笑顔は、いつもの様に優しかった。
苦しそうに地面に手を着く古畑となな子。
その姿を見た茉夏は、ぎゅっと拳を握り締めた。

茉夏「2人を連れて逃げて。」

「誰だよ?お前。ここから逃げたいなら、ノブナガ“級”の奴連れてこい!」
“おらぁ!”敵の拳を喰らいながら、その襟を掴み殴り返す茉夏。
“バシッ!”
茉夏「うちの学校は・・・ノブナガやゲキカラだけ、じゃないんだよ?」
自分に言い聞かす様にも聞こえた茉夏の言葉。
立っていた全ての敵の視線が、茉夏へと向いた。

茉夏「私が、相手だ。」
“おらぁぁぁ!!”
叫びながら、後輩達の近くにいる敵の所へと向かっていった茉夏。

理沙子「茉夏さん!」
理沙子は知っていた。茉夏は殴る事が嫌いで、普段は決して喧嘩ができる様な人間
ではない事を。捨て身で、自分達を逃がそうとしている事を。
何度殴られても、敵に食らいつく茉夏。がむしゃらだった。
敵の意識が茉夏へと向いている隙をついて、理沙子は古畑となな子の所へと歩いていった。
“立てる?”と声をかけると、こくりと頷く2人。
理沙子「ここから、逃げるよ。」

なな子「茉夏さん・・・」
3人は立ち上がり、茉夏の方を振り向く。

茉夏「早く・・・・!行って!」
敵を掴みながらそう叫んだ茉夏の顔は、傷がつき赤い血が流れていた。
そして、無理をして作った笑顔で言った。

茉夏「私は・・・大丈夫だから。」

その笑顔を見た3人は、後ろ髪をひかれる思いでその場から走り去った。
茉夏の笑顔を、救うために。

“バシッ”敵の蹴りで、地面に両手と膝をついた茉夏。すでに限界だった茉夏は、
役目を果たしたかのように、どこか安堵した表情で俯き、地面を見ていた

茉夏「頑張ったよね?私・・・。」

敵が拳を振り下ろそうとした、その時だった。
“ドカッ”
敵が背後から蹴られ、地面に手を着いた。
「あんた達、なに勝手な事してんの?」
茉夏は顔を上げ、その声の聞こえた方へ視線を向けた。
“どういう・・・事?”
茉夏がそう思うのも当然だった。その声の主は、それまで自分を
囲んでいた敵と、同じ制服を着ていたのだから。

「・・・・アンニンさん!」

綺麗な顔をしていた。長い黒髪が、その冷たい目を際立たせていた。

アンニン「ダサい事するなって、言ったよね?私。」


162 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/06(日) 10:52:56.93 ID:MSr0jgHD0
ゲキカラが何歳の時代だ?

163 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/06(日) 13:42:57.47 ID:tb0bPcLn0
>>162
>>40を読むと中学生。
あとピースが中学二年生の設定で、ゲキカラを>>143で先輩扱いしてるから、ノブナガも含めて主要メンバーは中学三年生。

だから15歳ってことでいいよね。


164 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/06(日) 14:14:29.82 ID:MSr0jgHD0
>>163
サンクス

165 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/06(日) 15:45:48.89 ID:lLk20+ua0
解説ありがとう その通りです 

166 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/06(日) 18:45:42.15 ID:j47qE4h50
ゲキカラ△

169 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/06(日) 20:04:30.78 ID:lLk20+ua0
“バシッ!!”アンニンは目の前にいた仲間を殴り飛ばした。
“ザザッ”と横にふっ飛び、地面に手を着かせた。
「・・・うっ・・・・す、すみませんでした・・・」
仲間を睨めつけたアンニンの冷徹な目が、彼女達を抑えつけた。
その光景に驚きの表情を浮かべる茉夏。“こいつ・・・”

アンニン「あんた、1人でうちの奴ら相手にするなんて
     根性あるね。・・・何人かやられたみたいだけど。」

「そいつの仲間もいたもので・・・・」

アンニン「へぇ?何人いたの?」

「そいつ入れて4人です。」

アンニン「4人で20人相手にここまでやったんだ?凄いね。」
微笑を浮かべながら、茉夏を見下ろすアンニン。
アンニン「悪かったね。立ちなよ。」
そう言いながら、茉夏に手を差し伸べた。
その手の真意を掴めないでいた茉夏は、その手をすぐに掴む事はできなかった。
後輩達を酷い目に遭わせた敵を許す事ができず、敵意剥き出しの目で睨めつけた。

アンニン「そんな目しなくていいよ。何もしない。」

茉夏の心を見透かすように言った、アンニンのその言葉に茉夏の心は揺らいだ。

茉夏「お前達は・・・何が目的でうちらを狙った?」

アンニン「・・・ただ、人を探してるだけだよ。」

茉夏「狙いは・・・ゲキカラか?」

アンニン「違うよ。そのゲキカラを倒した“ノブナガ”の方だよ。」
“狙いは、ノブナガだけ?・・・。学校にいない事をこいつらは知らない。”
神妙な顔をしてアンニンを見つめた茉夏。

茉夏「ノブナガに会って、どうするつもり?」

アンニン「それは会ってから決める。この地区で頂点と言われる奴が
     どんな奴か見てみたい。」

茉夏「ノブナガは・・・・今はいない。」

アンニン「いない?どういう事?」

茉夏「それは、言えない。」
茉夏の言葉で、微笑を浮かべていたアンニンの目つきが変わった。
鋭い目つきで茉夏を睨めつける。

アンニン「教えろ、と言ったら?」

茉夏「力ずくで、吐かせてみなよ。」
そう言って、茉夏も鋭い眼光に変えた。


171 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/06(日) 21:03:44.33 ID:lLk20+ua0
睨み合う2人。沈黙が続いた。
それを破る複数の足音が茉夏の背後から聞こえてきた。
アンニンは、その顔をあげ、視線をその足音が聞こえる方へ向けた。

“茉夏!”
そう叫びながら、駆け寄ってきた者達。
ゲキカラ、真那、美月、そして途中で合流した理沙子達だった。
茉夏「ゲキカラ・・・皆も・・・・。」

“茉夏さん・・・・ありがとう”と声をかけながら、肩を貸す理沙子となな子。
ゲキカラと真那は目の前に立つ敵を睨めつけた。

ゲキカラ「ずいぶんと、可愛がってくれたみたいだね~?」
ぐるりと首を回すと、ゆっくりアンニンに歩み寄るゲキカラ。

アンニン「へぇ?あんたが・・・あの“ゲキカラ”か。」
笑みを浮かべたその顔に在る、冷たい目。
接近した2人が睨み合う。
“やばい・・・ノブナガと戦ったばかりのゲキカラが、今こいつとやったら…・”
アンニンの拳を見た瞬間に、茉夏の頭によぎっていた。
“こいつは・・・ノブナガやゲキカラと同じ”

沈黙を破る様に茉夏が口を開いた。
茉夏「ゲキカラ、“この人”は私を助けてくれたんだよ。」

真那「え?・・・」
不思議そうな顔で、アンニンを見た真那。
だが、ゲキカラは未だその鋭い目つきを止めなかった。

ゲキカラ「理沙子達をやった事に、変わりはないよ?
     このままじゃ終われないよね~?」
“あははっ”

ゲキカラの不気味な笑い声。茉夏の顔に焦りの色が見えた。
“ゲキカラのスイッチが入る前に、なんとかしないと・・・”

アンニン「あんた、私を殴っていいよ。こいつらがした事は、私の責任だからね。」
そう言って茉夏の方に視線を向けたアンニン。

茉夏「私が・・・・?」

ゲキカラ「へぇ~。それでいいの?茉夏や理沙子達は?」

顔を合わせる茉夏や理沙子達。
まだ傷の癒えてないゲキカラの事を考えると、これ以上“コト”を大きくする事
はできなかった。“はい・・・”そう言って頷く理沙子達。

アンニン「思い切り、殴りなよ?」

茉夏は迷いを振り切るように、固く拳を握り締めた。

“バシッ!!”その拳がアンニンの頬に叩き込まれた。
足を一歩も動かす事なく、アンニンは顔を上げ、口の中から
“ペッ”と血を吐きだし、微笑を浮かべた。

アンニン「なるほどね・・・。“熱い拳”だね。」


172 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/06(日) 21:04:46.00 ID:lLk20+ua0
茉夏「お前・・・・」

アンニン「ゲキカラ。あんたにも興味が湧いたよ。けど、今じゃない。」

ゲキカラ「いつでも、来ていいんだよ?私は。」
笑みを浮かべるゲキカラ。
アンニン「“ノブナガ”が先だ。戻ってきたら、会いに行く。」

ゲキカラ「私と戦う前に、ノブナガにやられるけどな。」 

アンニン「ふふっ。面白いね。・・・・楽しみにしてるよ、
“あんた達”と決着つけるのを。」
“行くよ”と仲間達に声をかけ、アンニン達はその場から去って行った。

だが、アンニンとノブナガが“外の世界”で戦う事はなかった。
2人はまた別の場所で出会う事になる。
―プリズン―
ゲキカラとアンニンの姿を見ている人物がいた。
物陰に隠れているカチューシャをかけた少女。
そして、もう1人。
腕を組みながら大きなブーツをカッ、カッ、と鳴らす
パーカーを着た少女。

「うまく、いかないもんっすね。」

ピース「アンニンがゲキカラ相手にどこまでやるか、
“資質”を知るチャンスだったんだけどなぁ・・・」

―「ね?“ネズミ”」―


173 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/06(日) 21:23:29.38 ID:7PFM7+y40
新展開きたーーw

174 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/06(日) 23:54:34.82 ID:xRLEesAe0
いいぞ!

175 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/07(月) 00:32:24.51 ID:sWU81KfP0
ネズミさーん!

176 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/07(月) 00:41:17.34 ID:KJV+50JeP
ねずず

177 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/07(月) 00:43:19.37 ID:sWU81KfP0
センネズまだあ?

178 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/07(月) 01:00:44.37 ID:AMh5ufyT0
センネズ・・・ネズナガならできれば考えます

181 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/07(月) 02:10:13.11 ID:AMh5ufyT0
ネズミ「ノブナガの方は、大丈夫なんすよね?」

ピース「大丈夫。ノブナガには、“真実”を教えてあげた。今頃、弟の日記
   を探してるよ。後は、ノブナガが園長を殺すだけ。」

ネズミ「嫌な・・・仕事だ。早く、自由になりたい。」
空を飛ぶ鳥を見つめながら、どこか悲しそうな顔をしたネズミ。

ピース「ネズミは、この仕事が嫌いなの?」

ネズミ「この件は、父親との交換条件で手伝っているだけさ。あいつの選んだ今の中学は
    吐き気がしてくる。高校は好きに選ばせてもらう。」

ピース「へぇ?あんたみたいなお嬢様にもあるんだね?反抗期ってやつ。」

ネズミの目の色が変わった。
ネズミ「お嬢様?お前に、何が分かる?」

ピース「そうでしょ?好きに選ぶって言ってもお金を払うのは、
    あんたが嫌っている父親。ただのお嬢様でしょ?」

ネズミ「・・・兄を殺された憎しみが、まだ消えていないみたいだね。ピースは。」

その瞬間、ピースの顔つきが厳しい表情へと変わった。
“ザッ”ピースの蹴りがネズミの頭へ向かった。
それをサッと体を仰け反らせ交わすネズミ。
だが、続けて繰り出されたピースの回し蹴りが、ネズミを狙った。
“ガッ”それを左腕でガードしたネズミ。

ピース「私は、必ずお兄ちゃんの復讐をする。」

ピースの蹴りを受けたまま、ネズミは言った。
ネズミ「あっしは、“自由”を選ぶ。」

睨み合う2人。ピースが脚を下ろした。
ピース「私達は、普通の子達とは違う。自由を選んでも、あるのは“孤独”」

ネズミ「分かっている。私は・・・ずっと1人で、いい。」
兄を殺された憎しみだけが、今のピースの生きる力となっていた。
そしてネズミは、“プリズン”に資金提供をする父を憎み、それに加担している
自分も憎んでいた。それゆえ、自由と孤独を望んだ。

ネズミ「その憎しみ、いつか消える事を祈っているよ。」

ピース「消すつもりは、ない。それが私の“宿命”」

そう言ったピースの目をしばらく見つめると、ネズミはサッと背中を向け
手を振り、歩いて行った。ネズミの背中を見つめるピース。

ピース「自由なんて…私には、もうないんだよ・・・」

林の中で1人、片足でタッタッと飛び、パッと両手と両足を大きく広げたネズミ。

ネズミ「孤独・・・ね。そんなものは、とっくに慣れているさ。」

ネズミの足下に、小さな子犬が寄ってきた。腰を下ろし、子犬の頭を優しく撫でるネズミ。

ネズミ「お前も・・・1人なのか?私もだ・・・。」
子犬を抱きかかえたネズミ。悲しそうな顔をしながら、その温かいぬくもりを
噛みしめていた。


182 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/07(月) 02:11:36.83 ID:KJV+50JeP
ネズミたんかわゆす・・・!

183 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/07(月) 02:12:51.96 ID:sWU81KfP0
ネズミぃぃ!!!

184 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/07(月) 05:47:25.78 ID:A5LQ29Tv0
  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
 <ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!>
  ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
 <ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!>
  ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
    、        、        、       、        、
  /っノ      /っノ      /っノ     /っノ      /っノ
 / /  ∧_∧ / /  ∧_∧ / /  ∧_∧ / /  ∧_∧ / /  ∧_∧
 \\(    )\\(    )\\(    )\\(    )\\(    )

186 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/07(月) 17:57:39.84 ID:/bG59XRe0
玲奈△

187 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/07(月) 21:16:33.64 ID:f5hm8S0T0
続きが気になってる

188 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/07(月) 22:11:16.93 ID:AMh5ufyT0
その頃、ゲキカラ達は学校に戻り、怪我をした茉夏や理沙子達を
保健室へと連れていった。安心した表情を浮かべながら、眠る理沙子達。
その寝顔を見て、ゲキカラもまたいつになく優しい笑みを浮かべた。
真那が茉夏の傷に消毒液をかけ、ガーゼを当てる。

ゲキカラ「茉夏、カッコよかったよ?」

茉夏「やる時はやるよ。私だって、ノブナガやゲキカラと一緒にいたんだもん。」

ゲキカラ「そうだな・・・・。」

ガラッ、保健室の戸が開いた。
振り返るゲキカラ達。
目に映った仲間達の姿、顔にアザをつくり、唇や額から血を流していた。

桑原「あんたらもか、どうなっとる・・・」

真那「みずき・・・・、まさかあんた達もやられたの?」

桑原「どうって事ないき。返り討ちにしてやったわ。」

木下「不意打ち喰らって危なかったけどね。10人くらいいたかな。」

須田「へへ、亜香里ね~3人は倒したよ~。」

傷だらけの姿で、笑った須田。しかし、真那とゲキカラの顔はそれとは逆に、
神妙な顔をしていた。

真那「この調子で狙われ続けたら、うちら・・・もたないよ。」

ゲキカラ「私が・・・なんとかする。」

真那「なんとかするって・・・ノブナガなしじゃ無理だよ?やっぱりノブナガに助けを・・・」

ゲキカラ「ダメだ。」
真那の言葉を遮る様に、ゲキカラは言った。
ゲキカラ「今のあいつに、そんな事言えない。」

「その通りだよ。」
保健室のドアの所に立つ、古川愛李。そしてその後ろに立つ、
小木曽汐莉、松本梨奈、高柳明音、矢方美紀、他数名。

古川「ノブナガが帰ってくるまで、この学校は皆で守る。」

松梨奈「中西も今、佐和子と2年の所に行って呼びかけてるよ。」

仲間達の姿を見ながら、嬉しそうな笑みを浮かべたゲキカラ。
ゲキカラ「ははっ、こういうのなんだか懐かしく思えるよ。」

桑原「ゲキカラ・・・すまん。あんな事して。」

ゲキカラ「いや、気にしてない。私はノブナガとマジで戦えて嬉しかった。
     あいつもきっと、そう思ってるよ。」

“バリッ!”保健室にバットが投げこまれた。
驚いた表情で、外を見る真那。
真那「ホントに、休む暇がないね。30人・・・くらいかな。」
視線の先にいる、武器を持った他の中学の生徒達。


189 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/07(月) 23:36:44.59 ID:AMh5ufyT0
ゲキカラ「30人?私1人で、充分だね。」
笑みを浮かべなら立ち上がったゲキカラ。喧嘩の時の不気味な笑顔ではなく、どこか嬉しそうな、そんな笑顔だった。

古川「ゲキカラは、ここで真那と待ってて。ノブナガとの喧嘩の傷、
   まだ治ってないでしょ。」

ゲキカラ「・・・大丈夫だ、すぐ終わる。」
足を前へ進めようとしたゲキカラの肩を掴む小木曽。

小木曽「私達に、やらせて。」
真剣な眼差しで、ゲキカラの目を見つめた。
その眼差しに、ゲキカラは笑顔で応えた。

ゲキカラ「・・・やられそうになったら、邪魔しに行っちゃうよ?」

桑原「ゲキカラの出番は、今回なしや。」
保健室を出た、桑原達。そしてドアにいた古川達も共に外へと
続く廊下を歩いた。

桑原「ぶっ潰したるわ。」

古川「余裕だね。そんなの。」

校舎の入り口に立った桑原達。
校庭には、武器を持った敵が大勢立っていた。
「あ~!?ゲキカラ出せよ?“その他”には用ねーんだよ!!」
「ノブナガはどーした?あっ、いねーのか。あははっ!」
桑原「どいつもこいつもゲキカラ、ノブナガってうるさいわ。」

矢方「誰が“その他”や。」

ちゅり「うちらもやれるって事、教えてあげようよ。」

古川「行くよ!!」

―“おらぁぁぁ!!”―
桑原達は皆、声をあげ向かって行った。

それを保健室から見るゲキカラと真那。

真那「大丈夫かな?皆・・・」

ゲキカラ「負けないよ。マジになったあいつらは、“強い”。」

そしてその乱闘を校門の影から見ている者。
ネズミ「どうしてそんなに熱くなれるんだか・・・・」

“おらぁ!”“ドカッ!”
傷を負いながらも、その敵の数を確実に減らしていく桑原達。
「こいつら・・・・!」
“バシッ”襟を掴み、殴り倒した小木曽。
小木曽「うちらに勝てない奴らが、ノブナガとゲキカラに勝てるわけねーだろ!」
喧嘩の疲れからか、少しかすれた声で小木曽はそう叫んだ。

―ネズミ「ふーん、ノブナガ・・・ね。」―


191 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/07(月) 23:42:18.71 ID:7Z4ARYcr0
センターでもノブナガでも何でもいいけど体制によって作られた人造ヒロインに対して
民意を受けて勝ち上がって来たゲキカラが勝負して打ち負かすところを国民は観たがってるんだよ

192 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/08(火) 01:37:43.27 ID:p08vFHac0
それから数日後、河川敷から聞こえてくる叫び声。
“おらぁぁ!”
「ノブナガはいなくなったはずじゃ…くそっ!」

ノブナガ「“あいつら”の所には、行かせない。」
“バシッ”最後の敵を蹴り倒した。倒れた敵を、思いつめた表情を浮かべながら見つめる。
サッと後ろに気配を感じたノブナガは、振り向きざまに拳を向けた。
“おらぁ!”“ガッ”
それを受け止め、ノブナガの拳を掴むパーカーを着た少女。
ネズミ「学校にも行かず、1人でこんな事をしていたとはね。
    ずいぶんとまぁ、健気な頂点だ。」

ノブナガ「誰だ?お前・・・・」

ネズミ「あっしは・・・、ただのファンですよ。あんたの。」
掴んでいた拳から、手を離したネズミ。
ノブナガ「ふざけるな。何の用だ?」

ネズミ「用・・・。なんでしょうね?名古屋の“頂点”と言われる
    ノブナガを、見ておきたかった。ってところですかね?」

ノブナガ「頂点?私には・・・もう、そんな資格はない。」

ネズミ「学校の皆さんは、今でもあんたの帰りを待っているみたいですよ。」
ノブナガの顔色が変わった。ゲキカラ達の顔が思い浮かび、思いつめた表情をした。
ノブナガ「やる事がある、戻るわけにはいかない。」
 
そのノブナガの姿を見て、ネズミは呆れた様な顔をして言った。
ネズミ「織田信長も、本能寺で今のあんたみたいに逃げていたら・・・
    天下を獲れていたかもしれませんね。」

ノブナガ「違うな。信長は、逃げようとしたが、逃げられなかったんだよ。」

ネズミ「だが、最期まで戦った。あっしは・・・・敵に首をとらせなかった信長の勝ちだと、」 
    思ってるんすよ。本能寺の変は。」

ノブナガ「何が、言いたい?」

ネズミ「戦う事から逃げなかった信長が好きでしてね。あんたも、逃げずに
    会いに行ってあげたらどうですか?待っていますよ、お友達が。」

弟の日記を見つけ、“真実”を知ったノブナガ。
“あいつの顔を見たら、きっと私は・・・弟の復讐ができなくなる。”
そう思っていたノブナガは、仲間達の所へ戻る事ができなかった。
日記を見る度に、沸々と湧き上がる“殺意”。
それをギリギリの所で止めていた存在・・・・
“ゲキカラ・・・・。”
また、顔が思い浮かぶ。ネズミの言葉で、ノブナガは、迷い始めていた。

ノブナガ「・・・・答えを、出したらな。」

ネズミ「1人で悩むと、嫌な事しか出てこないですよ。」
そう言って、ノブナガに背を向けたネズミは、ポケットに手を入れ歩きだした。
ノブナガ「お前・・・いったい、何者なんだ?」

ノブナガの声に、足を止めたネズミ。

ネズミ「言ったでしょう?ただの、ファンっすよ。」
そう言って階段を上り、ノブナガの前からネズミは姿を消した。


193 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/08(火) 02:30:32.71 ID:gKBHd0si0
ノブネズぅ!!!!

194 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/08(火) 02:45:36.37 ID:p08vFHac0
ノブナガ「・・・くそっ!」
“ガッ!!”枯れた桜の木に、拳をぶつけたノブナガ。
拳から、血が滲み出る。
ノブナガ「ちくしょう…」
桜の木に背をあて、もたれかかるノブナガ。ずるずると腰を下ろし、地面に座った。
空を見上げると、青空が広がっていた。
ノブナガ「ゲキカラ・・・・教えてくれ。私は、どうしたらいい?」
銀色のオッドアイから、涙が零れた。
膝を抱え、顔をうずめるノブナガ。
―「みんなに、会いたいよ・・・・」―

最強と呼ばれたノブナガが、誰にも見せる事のない一面だった。

歩道を1人歩くネズミ、ガードレールにもたれたピースの姿があった。
足を止めたネズミ。
ピース「まだこっちにいたんだね。東京に帰らなくていいの?」

ネズミ「どうなるか、見届けたいんでね。」

ピース「・・・・ゲキカラと会せたら、ノブナガは復讐を止めるかもしれないよ。」

ネズミ「そうなる・・・かも。」
そう言って笑みを浮かべると、またその足を前へと進めた。
ピース「どういうつもり?」
後ろを振り返ったネズミは、厳しい表情をするピースを見て皮肉交じりに言った。

ネズミ「ただの“反抗期”ってやつかな?」

そう言い残したネズミはピースのもとから去っていった。


197 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/08(火) 20:27:45.24 ID:p08vFHac0
ネズミがノブナガに会った日から、三か月後。
三か月という時間は、ゲキカラがノブナガに出会う前の、
“ブレーキ無しのゲキカラ”に戻るのに充分過ぎる時間だった。
仲間を狙った敵を、完膚なきまでに叩きのめすゲキカラを、誰もが恐れた。
次第に、この学校を狙うものはいなくなった。
“ゲキカラに殺される”
そんな噂が立つほどに、ゲキカラの暴力は全ての者を遠ざけた。
同じ学校にいる者だけが、その恐怖に怯えずにすんだ。
ノブナガがいた頃の様な優しい笑みを見せる事がなくなったゲキカラ。
あの頃に戻れるようにと、仲間達はノブナガの帰りを心から望んだ。

真那「ノブナガ・・・このまま戻らないつもりなのかな?」
この三か月の間、孤児院へとノブナガに会いに行った日もあったが、
ノブナガの姿はそこにはなかった。
中西「わからない・・・・うちらはただ待つ事しかできないのかよ。くそっ!!」
“ガッ!”机を蹴飛ばした中西。

ちゅり「結局この学校は、ゲキカラに救われたね。私達は、何もできなかった。」

桑原「あいつから笑顔を奪ったのは、何もしてやれなかったうちらのせいかもな。」

真那「それは、違うよ。皆が立ち上がった時、ゲキカラは凄く嬉しそうだった。
   “あいつらは強い”ってそう言ってた。」

須田「そんな事言ってたんだ・・・それなのに私達は。」

小木曽「ゲキカラを頼った。」

茉夏「あの頃に・・・戻りたいね。」

その時だった。教室のドアが“ガラ”っと開く。
理沙子が血相を変えて入ってきた。
理沙子「ノブナガさんが…、ノブナガさんが来ました!!」
“・・・・!”
理沙子のその言葉を聞き終えたと同時に、皆が一斉に教室を飛びしていった。
校舎の入り口へと走った。
“ノブナガ!!”
真那達にはひどく懐かしく思えた。
その顔には、ゲキカラとのタイマンで付いた傷跡が残っていた。
スカーフェイスのノブナガが、そこにはいた。

ノブナガ「皆・・・・ごめん。」

どこか照れくさそうにそう言ったノブナガ。
仲間たちは駆け寄り、真那は泣きながらノブナガに抱きついた。


198 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/08(火) 21:25:21.16 ID:p08vFHac0
真那「今まで何してたの!?・・・・皆心配したんだから!」

ノブナガ「・・・・すまなかった。」
そう言って仲間達の顔を見つめたノブナガ。

古川「ノブナガ。弟の事だけど・・・」

ノブナガ「もう大丈夫だ。答えは出した。」

真那「・・・・答え?」

ノブナガ「ああ。ゲキカラは、いるか?」

真那「うん・・・・。“あの場所”にいる。」

ちゅり「ゲキカラ、きっと喜ぶよ。ずっと待ってたから。」

ノブナガ「・・・・あいつに会ってくるよ。」
そう言って真那達に笑顔を見せたノブナガは、階段を上っていった。
廊下を1人歩くノブナガ。壊れたはずのドアが直されていた事に、
ふっと笑みを浮かべた。“当然か・・・。”
“ガラッ”そのドアを開いたノブナガ。
ゲキカラと戦ったこの教室は、元の綺麗な風景に戻っていた。

ノブナガ「ゲキカラ・・・・。」
外を見つめていたゲキカラが振り返った。
いつものように左側を結ったその髪型は、ノブナガとのタイマンで付いた
額の傷跡を際立たせていた。
ゲキカラ「その傷跡、消えなかったのか。」

ノブナガ「まぁな。お前もだろ。」
互いに顔を合わせると、ふっと2人は笑みを浮かべた。
するとノブナガは、顔を真剣な表情へと変えた。
ゲキカラもそれを察し、口を開いた。
ゲキカラ「聞いたよ。弟の事。」

ノブナガ「その事で、お前に話がある。」

ゲキカラ「話?」

ノブナガ「ああ。お前には、本当の事を話しておきたくてな。」

ゲキカラ「本当の事って…どういう事だ?」

ノブナガ「弟は殺された。孤児院の園長に。」

ゲキカラ「殺され・・・た?そんな・・・警察は自殺だって・・・・」

ノブナガ「日記があったんだ、弟の。そこにはあいつの苦しみが書かれていた。
私に助けを求める声が・・・・今も聞こえてくる。」

ゲキカラ「そんな・・・・警察には言ったのか?」

ノブナガ「いや、私はこの手で“復讐”する。」

ゲキカラ「・・・復讐って、お前何をする気だ?」
その問いに、しばらく沈黙した後ノブナガは言った。
怒りに満ちた目で。

ノブナガ「あいつを、“殺す”」


199 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/08(火) 21:33:30.58 ID:p08vFHac0
ゲキカラ「・・・!何を言ってる?そんな事したら・・・お前・・・・!」

ノブナガ「捕まるだろうな。だからその前に、お前に会いに来た。」

ゲキカラ「やっと会えたのに・・・そんな事、私がさせない!」
両手でノブナガの襟を掴み、悲しそうな顔でそう叫んだゲキカラ。
ノブナガは、その手にそっと触れた。
ノブナガ「そんな顔しないでくれ・・・・ずっと考えて出した答えなんだ。」
困った顔をしながら、ゲキカラの目を見つめ、その手を優しく包んだ。

ゲキカラ「頼む・・・止めてくれ・・・。」
涙を零しながら、ノブナガの胸に顔をうずめたゲキカラ。
ゲキカラの手を、そっと襟から離したノブナガは、目を閉じゲキカラの髪に触れた。
そして、ゆっくりとその目を開けた。
それは、覚悟を決めた目だった。

ノブナガ「・・・お別れだ、ゲキカラ。」
ノブナガがポケットから取り出したネックレス。
“ROCK”の文字が象られていた。
それをそっとゲキカラの首にかけるノブナガ。
首にネックレスの冷たさを感じ、ゲキカラは顔を上げた。

ゲキカラ「なんだよ・・・これ。行かせない・・・絶対に、行かせない!」
その“ROCK”のネックレスを握り締めながら、ノブナガの目を見つめ
叫んだ。

ノブナガ「優しい奴だよ、お前は・・・。」
そう言って、ノブナガは笑顔を見せた。

“ドンッ!”ゲキカラの腹に、拳を入れたノブナガ。
“うっ・・・”一瞬息が止まり、意識が途切れそうになったゲキカラは、
膝を地面に着け腹を押さえ、ゆっくりと顔を上げた。

ゲキカラ「・・・ノブナガ・・・、行くな・・・」

ノブナガは両手を組み高く上げると、それをゲキカラの首の後ろに振り下ろした。
“ドカッ!”
薄れていく意識の中で、ノブナガの声が聞こえた。

―「遠くにいても・・・私達はずっと親友だ。」―


200 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/08(火) 21:50:12.07 ID:gKBHd0si0
\( ‘ω’)/ウオオオオアアアアーーーーッッッッ!!

201 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/08(火) 21:53:03.54 ID:ym20KDF50
ノブナガあああああああああああああ

202 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/08(火) 21:53:48.22 ID:ym20KDF50
ノブゲキ萌え

206 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/08(火) 23:51:12.41 ID:1fighuA90
ここにきてすべて繋がったー

これはまじオモロイでw


209 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/09(水) 01:06:37.08 ID:QmfMUXak0
“う・・・”
ゲキカラ「くそっ・・・・」
目を覚ましたゲキカラ。手を着き体をゆっくりと起こす。
はっと思い出した様な顔つきで、辺りを見回した。

ゲキカラ「・・・ノブナガ!!」
いない。教室には静けさが漂っていた。首にかけてある
“ROCK”のネックレスを握り締める。

ゲキカラ「バカヤロウ・・・・!」
そう言って立ち上がると、ゲキカラは教室を飛び出した。
血相を変えて、階段を下りていく。
真那達のいる3-Bの教室のドアを、“ガッ!!”っと勢いよく開けたゲキカラ。

ゲキカラ「ノブナガは!!ノブナガはどこ行った!?」

ゲキカラの何かに焦る表情とその声に驚く真那達。

真那「え?どうしたの?ノブナガなら、さっき帰ったけど・・・・」

―“まだ間に合う”―そう思ったゲキカラ。
真那達に背を向け、ゲキカラは走り出した。
“あいつの行く所は孤児院。今なら・・・走れば・・・あいつを止められる!”
真那の“さっき”という言葉に希望が見えたゲキカラ。
孤児院へと続く道を、全力で走った。
流れていく街の景色。
曇に隠れた太陽が、ゲキカラの目に映る。
ノブナガの太陽の様な明るい笑顔が頭によぎった。
“あいつの笑顔は・・・・私が守る・・・”

孤児院まで、後・・・・少しだった。


210 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/09(水) 01:47:55.99 ID:rXvp/YC80
やめてぇぇぇ!!!

211 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/09(水) 03:25:07.59 ID:aNIbI1910
  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
 <ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!>
  ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
 <ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!>
  ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
    、        、        、       、        、
  /っノ      /っノ      /っノ     /っノ      /っノ
 / /  ∧_∧ / /  ∧_∧ / /  ∧_∧ / /  ∧_∧ / /  ∧_∧
 \\(    )\\(    )\\(    )\\(    )\\(    )

212 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/09(水) 14:56:36.77 ID:vqIUDG+70
作者さん乙

213 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/09(水) 19:50:01.83 ID:JdZnrd5m0
ゲキカラ△

214 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/09(水) 22:52:56.91 ID:FPkPC4Sn0
やっぱ強いわゲキカラさん

215 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/09(水) 23:55:25.83 ID:qIGouAZ/0
公式でも本当にこんな裏設定があったとしたら、
優子さんはどうやってゲキカラを更生させたんだろう?


217 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/10(木) 00:36:38.04 ID:FRpgE/zu0
“キーッ!!”
聞こえて来る大きなブレーキ音。その方向へ振り向いたゲキカラ。
目の前に迫るコンテナトラック。
“ドンッ!!”という音と共に、ゲキカラは宙に舞った。
“ガッ”地面に叩きつけられるように落ちたゲキカラ。
避けようとしたトラックは、電柱にぶつかり止まった。
コンテナ部分がベコリとへこんでいる。
その衝撃を物語っていた。

“やばい・・・轢いちまった・・・・”
信号は赤だった。眠気で意識が朦朧としていた運転手は、
ゲキカラの姿に気付いてブレーキを踏んだが間に合わなかった。
運転手はハンドルに顔をうずめ、恐る恐る車から降りると
道路の方に歩いていった。
“あれ?いない・・・。”
辺りを見渡した運転手。いつのまにか辺りは人だかりができていた。
皆が一点を見つめている。
よく見ると人だかりの中を、1人の少女が足をひきずりながら歩いていた。

ゲキカラ「どけ・・・」

トラックに轢かれても歩いているゲキカラの姿に、
そこに居た人達は目を疑った。
「お、おい・・・君病院に・・・」
群衆の中の1人が、ゲキカラの肩に手を置いてそう言った。

ゲキカラ「私に・・・触るな。」

その手を払うと、前を見てまたゆっくりと歩き始めたゲキカラ。
運転手はその光景に呆然としていたが、
我に返るとすぐにゲキカラの所に駆け寄った。
運転手「だ、大丈夫か?すぐに救急車呼ぶから・・・」
“ガッ”運転手の胸ぐらを掴むゲキカラ。
ゲキカラ「・・・・信号は何色だった?」

運転手「・・・・え?」

ゲキカラ「・・・・運転していたのお前だろ?」

運転手「は、はい・・・・」
“バシッ!”運転手を殴り飛ばしたゲキカラ。
地面に手を着いた運転手を見下ろして言った。

ゲキカラ「赤は“止まれ”だ。」

そしてまた前を向いて歩き出すゲキカラ。
“私は・・・止まるわけにはいかない・・・”
ゲキカラに言葉をかける者はもういなかった。
その場にいた者は、皆沈黙し、驚いた顔で静かに道を譲った。


218 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/10(木) 00:37:31.77 ID:FRpgE/zu0
人だかりの後ろでゲキカラを見つめている者がいた。
カチューシャをかけた少女とパーカーを着た少女。

ピース「あいつなら、一番最初のクリーナーになれたかもね。」

ネズミ「だが、プリズンに選ばれなかった。」

ピース「ノブナガが選ばれたのは、どうしてかな?」

ネズミ「さぁ?大人の考える事はよくわからない。日記は回収してきたのか?」

ピース「うん。これが警察に見つかったら、厄介だからね。」

ネズミ「そんなものよく作ったもんだ・・・プリズンは。」

ピース「真実を、目に見える物にしただけでしょ。」

ネズミ「それだけで・・・2人の人生は大きく変わる。そして、周りにいる人間も。」

ピース「・・・・私達もね。」

ネズミ「そういう事。」


“もう少し・・・・”
ゲキカラの横を、警察の車が通った。
“あれは、孤児院の方・・・・まさか・・・”
ぽたぽたと地面に血が滴り落ちる。
民家のブロック塀に手をかけながら、ゆっくりと前に進むゲキカラ。
騒がしい音が聞こえて来る。
“ここを曲がれば・・・”
ゲキカラの目に映った光景。
孤児院の前に群がるたくさんの人。
警察官が、慌ただしく孤児院から出てくる。
救急車へと運ばれていく“誰か”。
―間に合わなかった―


219 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/10(木) 01:23:07.46 ID:e2DsF1PZ0
ノブナガぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!

220 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/10(木) 01:43:43.51 ID:FRpgE/zu0
ゲキカラ「どけ!」
人ごみの中をかきわけて前に進む。
孤児院の中から、子供たちと関係者らしき人が出てきた。
ノブナガの姿がそこにあった。
警察官に何かを聞かれている。手錠はまだされていない。
“まだ、捕まっていない・・・”
ゲキカラは、それを見守った。出入りを繰り返す警察官と関係者。
ノブナガと子供たちは孤児院の中へと戻っていった。
次第に減っていく人の数。
騒がしかった光景が落ち着きを取り戻していく。
警察官が車に乗り込んだ。そして警察は誰も連れずに帰って行った。
ゲキカラは胸をなでおろした。どれくらい待っただろうか。
ノブナガが孤児院から出てきた。
ゲキカラの存在に気付いていたかのように、真っ直ぐ歩いてきた。

ノブナガ「まさかここに来るとな。こっちで話そう。」
そう言ってゲキカラに背を向け、歩き始めたノブナガ。
何も言わずに黙って歩くノブナガの後をゲキカラも歩いた。
静かな公園、辺りはすっかり暗くなっていた。


221 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/10(木) 01:44:26.13 ID:FRpgE/zu0
ノブナガ「カッコよく去ったつもりだったんだけどな。」

ゲキカラ「ふざけるな。あんな別れ方あるか・・・。」

ノブナガ「お前の顔を見たらやった事を後悔しそうでな。」

ゲキカラ「本当に、殺したのか?」

ノブナガ「ああ。私が殺した。」

ゲキカラ「・・・逃げろ、今すぐに・・・・」

ノブナガ「ダメだ。」

ゲキカラ「私も行く・・・・だから一緒に逃げよう?」

ノブナガ「私は、逃げない。」

ゲキカラ「そんな・・・どうして・・・」

ノブナガ「捕まるのは時間の問題だ。静かにその時を待つよ。」

ゲキカラ「じゃあ、自首するんだ・・・・そうすれば・・・」

ノブナガ「人を殺したんだ。自首して罪を軽くしようなんて思わない。
     私は犯した罪の重さに苦しまなければならない。」
真っ直ぐ自分を見つめてそう言ったノブナガに、ゲキカラは聞いた。
ゲキカラ「・・・どうしてお前はそんなに強い?」

ノブナガ「それが私の“マジ”だからだ。」
強い眼差しだった。
それは、弱さを誰にも見せないノブナガらしい姿だった。

ノブナガ「もう行くよ。そのネックレス・・・大切にしろよ?」

ゲキカラ「ああ・・・・。私はお前との約束を守る。東京で、待ってるから。」

ノブナガが背中を向けた時だった。
ゲキカラには見えた、銀色のオッドアイから零れた一筋の涙が。
ノブナガは足を踏み出した。

ゲキカラ「お前・・・・」

初めて見た。ノブナガの涙だった。
“ROCK”のネックレスを握りしめる。
ゲキカラは涙を零しながら去りゆく友の背中に向けて叫んだ。

ゲキカラ「ずっと待ってる!・・・・私はお前を待ってるよ!」
ノブナガが振り返る事はなかった。
孤児院のドアノブに手をかけたノブナガ。

―ノブナガ「お前の泣き虫が・・・うつっただろ?ばか・・・」―


222 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/10(木) 01:47:48.29 ID:FRpgE/zu0
ゲキカラ「その数日後、ノブナガは警察に捕まった。」

シブヤ「そうか・・・。けどお前、トラックに轢かれて歩いたってバケモンだな。」

ゲキカラ「あははっ、たいした事ないよあんなの。優子さんやノブナガの方が強いよ。」

シブヤ「いや、そういう問題じゃないだろ。」

“DearJ~”シブヤの携帯電話が鳴った。
シブヤ「はい。わかりました。すぐ行きます。」

ゲキカラ「仕事か?」

シブヤ「ああ、レコーディングの時間だ。」

ゲキカラ「そっか。次のCD買うよ。」

シブヤ「ただでやるよ。サイン付きでな。」
そう言って笑ったシブヤ。
矢場久根を卒業したシブヤは、SHIBUYAとしてテレビで大活躍の
人気歌手になっていた。

ゲキカラ「名古屋に帰ったら皆に自慢するよ。」

シブヤ「ああ。じゃあな、ゲキカラ。」
そう言ってサングラスをかけると、神社からシブヤは去っていた。

ゲキカラ「ノブナガ・・・・。」

ゲキカラは腰をあげ、家に帰ろうと足を踏み出した。

“遠くにいても~空は続いてる~”
ゲキカラの携帯電話が鳴った。


223 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/10(木) 02:00:38.43 ID:FRpgE/zu0
慣れない手つきで、携帯の画面を触るゲキカラ。
“はい。”と携帯を耳に当てる。
ゲキカラ「その声は・・・・真那?」

“久しぶりゲキカラ、元気?”

ゲキカラ「ああ、元気だよ。お前は?」

“元気だよ。あのさ、ピースって覚えてる?”

ゲキカラ「ああ。学校に一度来た奴だろ?」

“うん。実は今、目の前にいるんだけど・・・・ノブナガの事で話があるって。”

ゲキカラ「なに?・・・・変わってくれ。」

“・・・・もしもし。ゲキカラ、久しぶりだね。”
ゲキカラ「ピース、久しぶりだな・・・ノブナガの事ってなんだ?」

“・・・詳しくは電話じゃ話せない。会って話がしたい。”

ゲキカラ「話せないって・・・・どういう事だ?」

“・・・・ちょっと待って。仲間に変わるよ。”

―“もしもし、私はパル。ノブナガを助けたい。あんたの力を貸してくれ。”―

ゲキカラ「助けるって・・・あいつになにがあった?」

“それは・・・会ってから話す。それじゃ駄目か?”

ゲキカラ「いや・・・・わかった。どうすればいい?」

“私達が会いに行く。どこに行けばあんたに会える?”

―ゲキカラ「“マジ女”で待ってる。」―



プリズンの奥深く、暗い闇の先。
独房の中で鎖に繋がれ、椅子に腰をかけ目を瞑っている者。
その目がゆっくりと開く。
闇を見る銀色のオッドアイ。手首にはNo.A-0001の腕輪。

「パル・・・・。」

―「お前を、“殺す”」―






舞台は・・・マジすか学園4へ


224 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/10(木) 02:41:34.69 ID:bR9e3sZ60
>>223
乙!
マジすか4が気になる


225 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/10(木) 02:44:00.09 ID:5hHHMlsz0
何度か泣きそうになりました。
ありがとう。
今後も楽しみ。

226 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/10(木) 07:06:51.86 ID:FRpgE/zu0
>>224
ありがとう 気になりますね
>>225
そう言ってもらえると書いたかいがありました
こちらこそありがとう


230 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/10(木) 20:24:56.30 ID:bR9e3sZ60
>>226
また小説を書く予定はありますか?

231 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/10(木) 22:08:49.96 ID:FRpgE/zu0
>>230
はい 博多編か4かZERO2かセンネズを
読んでくれた人ありがとうございました


233 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/10(木) 22:17:01.03 ID:bR9e3sZ60
>>231
そちらも楽しみにしてます!

234 サーモン ◆pdlO7HZYuo 2013/01/10(木) 22:33:07.24 ID:FRpgE/zu0
>>233
ちゃおっす

236 名無しさん@実況は禁止です 2013/01/11(金) 00:20:55.67 ID:85WvA6G20
作者様 ありがとうございます。

映像化は難しい(技術的には可)な、センターとノブナガの格闘とか色々小説なら可能ですね。

次作も楽しみにしております。


元スレ:【マジすか学園】ゲキカラさん【玲奈覚醒】 ★6

他サイト様オススメ記事

このページは「執拗にAKB」のRSSスペースになります。

コメントする


このページは「執拗にAKB」のRSSスペースになります。
スポンサー
(´・ω・)つ旦

あたたかいお茶でも飲みながら

ごゆっくり。。

良かったらフォローも..

著作権について

当ブログで掲載されている画像及び動画等の著作権・肖像権等は

各権利所有者に帰属致します。 著作権を侵害する意図は全くございません。

掲載に問題がある物がありましたらお手数ですが、akbplusentame@yahoo.co.jp御一報下さい。

早急に削除、改変の対応を取らせて頂きます。

執拗にAKB管理人

最新記事
月別アーカイブ
  • 2016
  • 2015
  • 2014
  • 2013
  • 2012
  • 2011
カテゴリー別アーカイブ
  • 48グループ (1855)
  • AKB0048 (2)
  • AKB48 (2085)
  • AKB48 研究生 (7)
  • HKT48 (214)
  • JKT48 (27)
  • NGT48 (17)
  • NMB48 (344)
  • SDN48 (12)
  • SKE48 (417)
  • SNH48 (9)
  • アイドル (500)
  • あつみな (1)
  • アニメ・漫画 (138)
  • お知らせ (5)
  • スポーツ (206)
  • セーラーゾンビ (28)
  • タレント (637)
  • なこみく (1)
  • ニュース・情報系 (1178)
  • ネタバレ (16)
  • ほっこり和み (142)
  • マジすか学園 (65)
  • まゆゆきりん (1)
  • モデル (202)
  • 三銃士 (8)
  • 他アイドル (5)
  • 俳優/女優 (634)
  • 地方組 (5)
  • 女子アナ (213)
  • 小嶋三姉妹 (1)
  • 小林よしのり (33)
  • 小説 (16)
  • 心友トリオ (1)
  • 未分類 (84)
  • 歌手 (366)
  • 田中将大 (1)
  • 画像 (2533)
  • 芸人 (403)
  • 芸能ニュース (358)
  • 芸能ネタ (4501)
  • 話題 (6884)
  • 雑談・ネタ系 (4963)
リンク集
逆アクセスランキングII